5番の刺繍糸

趣味の針仕事・庭仕事・料理を中心に、日々のあれこれを綴ります。

新しいものの話

2016年12月24日 | 洋裁ほか

この春、妹が十数年振りに学生に戻って忙しくなるのを機に、
身の周り、家の中の刷新を図っています。
息子(甥っ子)の小さい頃の洋服、おもちゃの処分から始まり、
自分のワードローブの徹底整理、自分の勉強部屋を新たに設えたり、
百均などの既存の小物を利用したインテリア小物造作など、
新たな趣味も同時進行で広がっているようです。

その中で、甥っ子の服は文字通り”売るほど”あるそうで、
自宅の離れを利用して、一時、ショップをオープンするようです。
ターゲットは、その年代の子供たちを持つお母さんたち。
そこで私にも、何か作品を作って欲しいという依頼がありました。
離れて住んで久しい妹ですが、まあ姉妹とはいいもので(笑)、
「お姉ちゃん、ショップをするから作品作って!
ね、のんびりしてる暇ないよ。私が学生になるまでの話だから」
だそうで、”誰がのんびりしとるんじゃい!”
(例えのんびりしていたとしても、それはお姉ちゃんの自由!)
と思いつつ、「は?へ?まあ、作れと言われれば作るけど、
そんなに作れないよ?アナタ。お姉ちゃんも時間ないもの」
と、ちょっとニヤけながら応えた姉が、
翌日には作ってしまった刺繍の額が、コレです。(笑)

妹はかつて、大学生をしながら古着屋を営んでいました。
裁縫系の手芸は全く不得手な彼女ですが、
物と人を結ぶ、人と人を結ぶというネットワーク構築とその運営、
また、物事を見極める勘と見通す感性、
そういったことに大変長けたものがありました。
生まれながらのものですね。羨ましいことに。

私がシュゲイ作品を作るようになって、
「売りなさい」と絶えず勧めてくれたのも彼女ですし、
実際、彼女は(一部)売ってくれましたし、買ってもくれました。
でも私は私で、その誘いに魅力を感じながらも、
あくまでもシュゲイに振り回されたくない、とステップは踏まず、
(ここが妹と私の違い)今に至るといったところです。

一時、ショップは本当に進みかけた時期があったんですが、
ちょうどその機を狙ったかのように、
私の方で、シュゲイとは全く関係のない分野で、
本格的に取り組まなければならない事業が起こって、
頓挫したことがありました。
このときも彼女がプロモートしてくれていましたので、
本当に頼もしく、ありがたい妹です。



さて、この額縁はマットが二重になっていて、2枚目(中側)のマットは、
入れる作品に合わせて取り外せるようにもなっています。
マットとマットの間はクッション材が挟んであるので、
1枚目も2枚目もガラス面からスペースがあり、
刺繍のような立体作品でも、縫い目を潰すことなく収めることが出来ます。
この額縁を店で見付けたときには、すぐに「刺繍を入れよう!」
とイメージが浮かんで、まとめて購入しておいたものです。
日の目を見られそうですね。

妹への報告のためにちゃちゃっと撮った写真なので、
いかにも淋しそうな(?)風情ですが、
実物は、思いのほか上品にでき上がりました。
気に入ってます。
布が見えている部分は6センチ弱ですので、額自体小さく、
同じシリーズで作ったものを、並べて飾ってもらうと一層素敵。

果たして、買って頂けるんでしょうか。
妹は色んな意味で「売りたい」、現実派の人。
私は一本の道筋により「売れなくてもいい」、ひねくれ者。
すみません、白状すると、
値段設定も、妹のアドバイス聞きませんでした。(笑)

だって、売れなくていいから。
これって最強。(今のところ)

そのうち、現実を見たら、
そそくさと妹の指示に従うこととなると思います…。(笑)
年の離れた妹ですが、頼りになります。
よろしくね。


 


数えてみると49色

2016年11月17日 | 洋裁ほか

63cm×59cmのタペストリー。
まずは、文字の部分から刺し始めています。
ローマ字をひたすらバックステッチで。

今回は、花や葉の面をサテンステッチではなく、
アウトラインステッチで埋めていくのですが、
刺した後に刺繍枠をはめて潰してしまうのを避けるため、
まずは影響少ない文字から、…という意図もあるのですが、
実は、アウトラインステッチがあまり得意ではなく、
しかもそれを線でなく面でって、どゆこと?
という戸惑いが故に、とりあえずバックステッチ。
そういう事情もある。(笑)



そんなに大きくも複雑でもない図案ですが、刺繍糸は49色使います。
DMC、全色持っている!」
と豪語した端から早速見当たらない糸が出てきて、
ありゃりゃこれはマズイわよと、急きょ取り寄せました。
(ネットショッピング、猛烈に助かる!)
何てことはない図案に見えても、必要な色数は膨大になるので、
材料を揃える時点で怯むことは……やっぱりあるんだな。
ここら辺りが、キットの需要が高まる所以なのかな。



あと、LEDライト付きの拡大鏡スタンド、重宝してます!
あ、見切れてるけど、これ、このスタンドです。
これはブログで書いたかな…?
母はハズキルーペがいいと言っていますが、
私の疲れ目がひどくなってきた去年のこと、
電器屋さんで特価になっていたものを、買っていたのでした。
便利だー、これ。
ハズキルーペは眼鏡型だから、手元以外は全くピントが合わず、
例えば手元から目をあげてテレビを見るときなど、
多分、不便だと思うのですね。
だから、普通の眼鏡をしたまま遠近両方が見えるこのスタンド型は、
私にはもってこいなんですよね。



先手必勝…!

2016年11月11日 | 洋裁ほか

昨日ブログに書いたように、
早速、次の図案を写し始めました。
今度は63cm×59cmのタペストリー。

マスキングテープで図案と布を固定してから写すので、
肩の力を抜いて線が引けますね。
昔はこんなのなかった!(笑)
私はデコレーションはしませんが、
手帳のマーキング、ネイルのブロッキング、
様々に使えるので、マスキングテープを便利に使っています。

さて、これを写し終えたら糸の準備。
DMCの刺繍糸の指定があるので、
引き出しから集めてきて、あとは刺すのみ。
25番のDMCはセールの時に思い切って全色購入したので、
何がきても安心です。
贅沢ですが、これは正解だったと思います。

あと、刺繡枠も必須ですね。
100円ショップのプラスチック製でいいので、
持ってない方は是非揃えて下さい。
サイズは、15cmくらいでいいのでは。
前回のタペストリーは15cmを使いました。

ポーチなどのワンポイントに刺す程度だったら、
もう少し小さい方がいいでしょう。

さて、前回のタペストリーの題名にした”懐かしい本”ですが、
載せるのを忘れていました。
小林久美子さんの『優しい暮らし シンプル・ステッチワーク』です。



まさしく、表紙のこれですね。
今回のタペストリーも小林さんの別の本で……
あ、写真を撮り忘れていました。
次回、ご紹介します。(笑)


 


懐かしの本からのタペストリー

2016年11月10日 | 洋裁ほか

久し振りに、本当に久し振りに、刺しゅうをしてみました。
忙しいのは相変わらずですが、目のイボもすっかり跡形なく治ったし(笑)、
たまたま入った手芸店で刺しゅうのタペストリーを見かけて、
その爽やかさ可憐さに「いいなぁ~」と触発されてしまいました。

思わず、キットを買ってしまいそうになりましたが、
いやいや、いくらでも家に材料はあるのだから…!と、
ここは我慢して何も買わずに帰宅。
というか、キットはなんであんなに高いのかしら!

”キット”といっても、ただの材料ですからねぇ、
図案や作り方も込みとはいえ、あのぼったくり具合はいかがなものか。
私なんかは、材料を吟味して揃えるところから楽しいものですが、
やはり必要なものが全部揃ってる、これさえ買えば一発ポン!
という便利さ手軽さは、抗い難い瞬発力があるのかもしれません。
ただ慣れてくれば、自分のものをイチから揃える、
という楽しみも知って欲しいですね。
なにしろ、経済的ですし(笑)。

その手芸店で一緒にいた友人も、
「素敵ッ!あんなの欲しい!」と言っていました。
小物はまだしも、大きな刺繍やパッチワークは好みが分かれると思いますが、
趣味のいいものは間違いなく需要があるな…と思いました。(笑)
昨年辺り、ハンドメイドの店を立ち上げる話が持ち上がっていたこともあり、
”需要”という視点は、頭の中に常にあります。
好きなものを作りつつ、いかにほかの方にも素敵と思ってもらえるか。

皮肉なもので、「お店を」と気持ちを固めた頃から、
日常の忙しさが加速度的に増してきて、
自分や家族のための手づくりにも時間が取れない状況なので、
今、本当に手づくりは完全休業状態です。
昨シーズンは編み物も一切しませんでしたね。びっくり。
今年はオパールのソックヤーンをひと玉だけ買ったので、
これで夫のスパイラルソックスを
編むつもりです。
かかと編みのいらない、まっすぐ編むだけでフィットするソックスです。



そんな中、このタペストリーです。
手持ちの古い本から、まったくそのまま作りました。
出来上がりサイズは37.5cm×39cmです。
私はカゴのカバーにしてもいいなと思って作ったのですが、
薄いのですが、密度高めのキルト芯を入れたので、
思いのほかかっちり出来上がって、一層タペストリーっぽくなりました。
カバーにする場合にも、芯なしでは使いにくいと思いますので、
もっと柔らかくて薄い芯を入れるといいですね。

これは、私が小学生の頃、母に教えられて刺していた刺しゅうの雰囲気。
ああ、懐かしい…。
子供の頃は、刺しゅうだけ自分で仕上げて、
あとの仕立ては母にお任せでした。
母の作ってくれた、クリスマスカラーのベルベットのポシェットや、
刺しゅう入りの巾着、フリルの入った夏のオレンジ色のワンピース…
あの頃自分で作ったり、作ってもらったりしたものは、
今でも記憶の中に鮮明に残っていますが、
残念ながら実物はほとんど手元に残っていません。
巾着の類いは、母はよく人にあげていたので、
母の古い友人などに久し振りに会うと、
その巾着がいまだにバッグの中から出てくる瞬間があって、
その時の懐かしさと言ったら、
奇跡的に時間を巻き戻されたような、何にも代えがたい気持ちになります。
私には、こういう経験を送り渡していく子孫はいませんが、
でも、大事にこういうものを作りたいと思います。

刺しゅう、楽しかった!
使ったステッチは、バックステッチ、サテンステッチ、
アウトラインステッチ、チェーンステッチです。
久し振りなので、どれほどの目がそろうかな…と思っていましたが、
一番心配だったサテンステッチは結構以前と同じように刺せたので、ひと安心。
イニシャル刺しゅうなどで、そこそこ経験したものなので、
コツを手が覚えていてくれました。
それに反して基本中の基本、バックステッチがことのほか難しく、
思い通りの目は出ませんでしたねぇ。
私、以前から思ってましたが、
実はバックステッチが一番、習熟度が出るのではないでしょうか。
常に刺してないと、手がコツを保ち続けられないのでは?と思います。

周りの布は、裏布の縁を折り返して額縁仕立てにしていますが、
どうせ作るなら、ピシッと真っすぐ作りたい性格なので(笑)、
バイアスになる角の始末が、案外手間取りました。
なんてことない額縁ですが、なかなか寸法通りにいきません。
刺しゅうをした表布に手でまつってます。

あと、刺しゅうはキルト芯を重ねて刺すという指定でしたが、
私は裏の処理が面倒になるのと、
刺しゅうに沿ってチマチマと凸凹が出るのが嫌だったので、
布1枚で刺しゅうをした後にキルト芯を重ねて、
端から3cm程のところ(額縁の下に隠れる部分)に、
仮止めのミシンをかけました。
額縁の処理をするときには、表布が浮かないように、
額縁の下に押し込むようにしてまつっていくのも、
きれいに仕上げるコツですね。

この次は、ソックスを編まなくちゃなんですけど、
またもうひとつ、刺しゅうのタペストリーを作りたいなぁ。
もうちょっと大きいやつ。
花がいっぱい入ったやつ。

”予定”の図案はすっかり頭の中に列をなしてあるんですけど…
機会を逸する前に、ちゃちゃっと準備してしまおう。
布に図案を写して刺繍糸の色を全色トレイに揃えてしまえば、
あとはもう、放っておいても作業は進みますから。(笑)
今回も空いた時間でちょこちょこ刺しました。
毎日は出来なくても、10分でも20分でも、
テーブルの脇にあれば(今はコタツ!)、これ以上の幸せの種はありません。

あと余談ながら、星野源出演のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、
あれが意外にツボにはまっています。

星野源、いいですね!
あの地味な魚顔が、なんだかかわいく見えてきました。




ビニコトート、大活躍!

2013年07月30日 | 洋裁ほか

特価になっていたビニールコーティングの布を使って、
母からの頼まれものだった、トートバッグを作りました。
(上の5種、全部セールになっていました)

もう、このトートバッグは大好評で、
家族をはじめ、周りの人たちに「欲しい欲しい」と言われ、
さらには「贈り物にしたいので」と、方々で重宝されています。
もういくつ作っただろう......。
多分、20個くらいは作ってますね。





50cmのカットクロスで買った、
〝kayo horaguchi”のつや消しビニールコーティング。
中央のキリンやシマウマ、もうちょっと下に配置したかったのですが、
カットクロスという性質上、この柄の出し方が精一杯でした。

トートバッグは、ある程度の厚さがあった方が良く、
どんなに気に入った図柄でも、
薄いペラペラの布では作らないようにしています。
その点、この布は図柄も厚さ(少し薄めだけど)もクリアしたもので、
自分で使ってもいいかなぁと思いましたが、
まあ多分、母の元に渡った後、妹のものになると思います。(笑)





ところで、最近公開の宮崎アニメ『風立ちぬ』。
その主題歌の「ひこうき雲」を、発売から40年の時間を経て、
初めてきちんと聞いてみました。

小学生の頃、初めてユーミンに出会いましたが、
この「ひこうき雲」は題名は知っていながら、
聴いたことがなかったんです。

最初、車の中で聴いていて、
歌の始まりは音が小さくて、よく歌詞が聞き取れず、
しかし、同乗者がいたので、そのままサビだけ聞こえればいいかという状態で、
ただひたすらリーピート再生していました。でも、そのうち、

あの子の命は~ ひこうき雲~ ♪

という歌詞だけは、ピキーンと頭に入ってきて、
え?え?え?と思っていました。

その後、ひとりで車に乗ったときに、
改めてボリュームを上げて聴いてみると、
なんと、なんとも、切ない歌だったのですねぇ......。
涙がポロポロ出てきて、慌てて拭き取ったティッシュには、
アイシャドウが黒くついていました。

なにか、淋しくも懐かしいような、
ジャリジャリとした学生時代独特の感慨を、
見事に思い出させられました。

たくさん挟まれている、「あの子、あの子」、というのが、
どうにも堪らない。

どういう背景があって、ユーミンはこの曲を作ったんだろうと思い、
ネットでちょっと調べてみると、
ははーん...やっぱりそういうことか......
私が感じ、想像したのとそう大差ない内容でした。

それにしても、ユーミンはこの曲を、
高校3年か大学に入った頃に作ったそうで、
その才能にも改めてびっくりしますね。
そりゃ40年、トップを走ってくるわ......。


『風立ちぬ』は観ていませんが、
この歌を主題歌にする宮崎アニメ、
ちょっと観てみたい気がしますね。
どうして、この歌を......?







ラナンキュラスのブラウス

2013年07月29日 | 洋裁ほか

ここのところ、洋服をつくるのが楽しくて仕方なく、
「あれ着ていこう」と思うのも、そんな手製のものが多かったりします。
小物なら兎も角、手づくりの洋服となるとモッサリ野暮ったい.....?
という心配がよぎりますが、
今のところ、その失敗は犯しておりません。(笑)

まずは、パターンをきちんと選ぶ。
そして、布を吟味する。
そうすると、手づくりでも大丈夫大丈夫。(笑)

ま、ちょっとくらいモッサリしてしまっても、
自分がつくったものなら、その時点で許容範囲が広がっているし、
部屋着に回すなり、また、次回の成功に活かせればどうってことないよね、
と思えるくらい、今は洋服つくりたいし、着たい着たい。(*^ー゜)v





これは、本『 CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内 』から、
“ラナンキュラスのブラウス”と銘打たれたブラウスです。








これも、ずっと作りたいな...と思っていたもので、
友人の赤ちゃんにプレゼントしたサマーセットアップと同じ布です。
もともと、このブラウスにしようと思って買っておいた布だったので、
本来の目的をやっと果たせた、というところですね。





本当は、これをプレゼントしたお母さん(友人)に、
このブラウスもあげた方がいいかな?お揃いになるし...
とも思いましたが、まあ、その友人は遠方に暮らしていて、
私が着ていても赤ちゃんとバッティングすることもないし、
私がこの布のこのブラウスを着たかったの!という気持ちは抑えがたく、
現在、このブラウスはもう4回目の洗濯を経て、
私のワードローブに並んでいます。





どちらかというと、ストンとしたシルエットが好きですが、
せっかくダイエットして似合うものの幅が広がったので、
こういうギャザーが寄った洋服も、臆せず直感に任せてつくっています。

私は、デニムのスキニーパンツと合わせて着ていますが、
妊婦さんやおばちゃんになることもなく、いい感じでおさまりますよ。
夫が初めて見たとき「おおぉ~」と声をあげました。
どういう意味かは、ま、あまり詮索しないことにして。(笑)
( 参考にすべき、CHECK&STRIPEのスタッフの着こなしはこちら。)


つくり方は本当に簡単で、敢えて言うなら、
襟元のギャザー部分が唯一、気を遣うところだったかな?
縮め寸法が書いてなかったので、
実際の襟ぐり布を測りながらギャザーを寄せたり、
最後、裏襟ぐり布を表からミシン掛けして止めるので、
ミシン目がちょうどいいところに落ちるように調節したりと、
それくらいの配慮は必要となります。

そのほかの裁断に始まって、袖付けや袖口・裾の始末は、
非常に簡単で、小学生でも出来ると思いますね。
ちょっとママが手伝って、Sサイズで夏休みの宿題なんていかがでしょう。





つくってみて思う、次回の改良点。

1. 3~4cm着丈を長くしてもいいかも。

着丈は、気持ち長くすると安心かな。
合わせるボトムとの関係にもよりますが、
このシルエットで短かめだと、可愛さが強調されがち。
そこを狙って上手く活かせるならいいけど、
その辺は、個々の事情にもよって。(笑)


2. 袖丈は少し短くするか、長くする。

袖がちょうど肘の関節のところにきて、
袖口がシワシワに縮んでしまうので、これをどうにかしたい。
シワだけなら短くすれば間違いないけれど、
真夏でも、外出には出来るだけ袖丈のあるものを選ぶので、
( 日焼け対策はもちろん、クーラーの入った場所は、
十中八九“寒い!”と思うようになってしまった。)
もしかしたら、長くした方が都合がいいかも。


生地が薄く、本当に涼しくて着易くて、
洗濯するとすぐにアイロンして、
ハンガーに掛けてスタンバイさせています。
これ用に他の布も買いましたし、
何着か、雰囲気を変えてつくりたいですね。







ワンピース、2種

2013年06月21日 | 洋裁ほか

ダイエットして、洋服の買い替えに迫られています。
嬉しい悲鳴です。

しかし、嬉しいからといって、
悲鳴ばかり上げている訳にもいかず(笑)、
久し振りに自分の洋服を縫っています。

縫いだすと楽しくて、立て続けに3種類5着を縫いました。
どれもすでに“使えるヤツ”と化して、重宝しています。

その内、今日ご紹介するのは、
Mパターン研究所の『ウエスト切り替えドレス』と、
CHECK&STRIPEみんなのてづくりの『ブラウジングワンピース』です。

ウエスト切り替えドレスは、
ギャザー寄せも袖付けも、バイアス処理もファスナー付けもなく、
本当に簡単に作れるのに、カチッと形が決まって良いですねぇ。
生地によっては、充分お出掛け着になりますし、
このウエストの切り替えと、全体の絶妙な分量により、
着やせ効果もありますよ。
ポケットも簡単に作れますし(ポケットはあると便利!)、
いいこと尽くめのパターンでした。

ワンピースとして1枚で着るも良し、
下にレギンスを穿いてカジュアルにするのも良し、
何かと便利な1枚だと思います。





日光の加減で、ちょっと日焼けしたような色に見えますが、
オーソドックスなこげ茶の、ストレッチ入り綿麻生地です。
もうかれこれ3~4年前に特価になっていたのを、6m買った生地です。
しっとり、トロッとした厚みと重量感があり、
結構、しっかりストレッチが入っています。
きっちり伸びて戻る生地ですが、
まあ、そのうちお尻が出るのは覚悟の上で、
この夏、目一杯着倒します。
嬉しいなぁ♪






そして続いて、CHECK&STRIPEの本“みんなのてづくり”より、
ブラウジングワンピースです。





本で見たとき、ひと目で「これ!」と思いました。
こういうの、着たい。
しかも手づくりで。

手芸店では夏布がセールになってきているので、
先日、パッと目に付いたグレイッシュパープルの布を買って、
速攻、作りました。





花柄の洋服なんて、作ったの初めてじゃないかなぁ。
まあ、今年は花柄が流行っていることもあるけど、
やたらと最近花柄が着たくて、
「これって、年なの.....?」なんて、ちょっと固まってみたりして。

最近思うのだけど、
服地と思われる布を置いてある手芸店でありながら、
ホント、姿見がない!!
布を当てて顔映りを見たいのに、どこを見ても鏡がない。
どうしたものかと思う。
これは洋服屋に鏡がないのとほぼ同義だと思うのだけど、
誰もそうとは思わないのかしら。
本当に困ります。

この布も結構な花柄だし、色違いがあったので、
「鏡、鏡!」と、たまたまそのお店では見付けることが出来て、
あれこれ胸に当てて選びました。

薄いローン生地ですが、
ローウエストのゴムでブラウジングして、
適度なゆとりを持って着るスタイルなのと、
七分丈の袖のおかげで、
いい年齢の女性にも、
薄い生地が苦にならない仕様となっております(笑)。





本にも書いてあったように、
確かに、コーデュロイやデニム、あるいはニットなど、
生地を変えるとまた表情も変わるし、
タートルやレギンスなど、重ね着でも楽しめるデザインですね。

作ってみて、また着てみて、両方「成功!」なワンピースですけど、
作りやすいのは、やっぱりウエスト切り替えドレスの方かなぁ。
それでいて、カチッと感も上だし。

でも、着ていていつもの私と違う雰囲気があるのは、
ブラウジングワンピースの方で、
着てからのワクワク感は、こっちの方が上です。
どんな生地でも、ちゃんとそれなりの雰囲気を出してくれそうだし、
まだそれなりに若さが残る年齢の内に(笑)、着ておく形かな?とも思いますね。


あと、サイズについて思ったのですが、
ヌード寸法に合わせてサイズを選ぶより、
ひとつ小さめのものを選んだ方が、ぴったりくることが多いですね。
今回のウエスト切り替えドレスは、
ひとつサイズを落として作り直したものだったりします。


夏こそ、気楽に洋裁が楽しめる季節。
写し溜めたパターンを、どんどん作っていきたいです。







贈りもの、プラス1

2013年05月31日 | 洋裁ほか

「 だから、お前のやってることは火に油を注いんでるんだよ!」
「 一回、いい加減な資料を渡してるんだから、
次は徹底的に仕上げたプレゼンをしようってのが、当然だろ!」

先日、セルフうどん店に入ると、テーブルから聞こえてきた大声......。
スーツ姿の3人連れのうち、上司らしき人物が説教していました。

“ あぁ、ご飯が不味くなる.....”

説教の内容がどうにもアレだったんで、
そんなことでこんなに叱られてる!?と呆れたのも然ることながら、
周りの状況を全く考えない、この上司こそ、
顔洗って出直して来い!な状況でした。

ついココまで、「他でやって下さい、周りが迷惑ですから」
と出掛かりましたが、
うどんを食べるほんの数分だから、
さらにここで雰囲気をいじる必要はないと、
ぐっと呑み込んでしまいました。

それにしても、店員はさっぱり見て見ぬ振り。
他にお客さんがいるんだから、うまく収めてくれなくちゃ。
それくらい酷かった、あの大声は。





とここで、話は昨日のサマーセットアップ。





実は、キャミソールの肩ひもをわにして断つところを、
間違えて半分の長さで作っちゃってて、
せっかく綺麗にミシンまでかけたから、
どうにか何かに使えないかなぁ、と思っていたところ、
ピンときました。

これを入れてひょいっと渡せるような、巾着を作ろうと。

測ってみると、巾着の幅にもぴったり。(やったー♪)
本体には、余り布の箱から、
以前リネンシャツを作った真っ白な布を取り出してきて、
だだだだだだーと縫いました。





結構、こういうおまけの巾着が嬉しかったり、
何かと便利に使えるヤツになったりするので、
これもそうなってくれるといいなという期待を込めて、
これで、友達に渡します。





ちゃんとロックミシンもかけてあるから、
ガンガン使えるよ。
洋服も、巾着も。







女の子のサマーセットアップ

2013年05月30日 | 洋裁ほか

この春、友人の女の子の赤ちゃんに、
お出掛け上下セット(色違いはこちら)をプレゼントしたのですが、
生後4ヶ月にして、既に80サイズに手を伸ばそうかといった成長振りで、
真夏に着てもらうつもりの上下セットを70サイズで作ってしまったので、
なんとも、これは、作り直しだわ.....ということになりました。(゜0゜;)

で、今回作ったのがこちら。
襟ぐりにひもを通してリボン結びしたキャミソールと、
3段フリル付きのブルマを、お揃いのセットアップで!
(キャミは、『 いちばんよくわかる赤ちゃんと小さな子の服 』
ブルマは、『 赤ちゃんに着せてあげたい服と小物 』からです。)


 


手足がものすごく立派な赤ちゃんで、
ブルマはサイズ80でもどうかなぁ...なんて、他の友人は言っていましたが、
まさか、生後半年の子供にサイズ90って......それもどうかと思うよ?
という私の独断で、サイズは80にしました。
大丈夫でしょー、流石に
ー。(^ー^;

優しげな花柄が気に入って、自分のブラウス用に買った布なのですが、
今回どうしても赤ちゃんにも使ってみたくて、新たに買い足しました。





3段のフリフリ作りは、思いのほか楽しかった♪
縫い代に粗ミシンを2本かけておいて、
上糸を一緒に引っ張ってフリルを寄せます。

本では、一番上のフリルの付け位置(上端)を隠すために、
後ろパンツの上部がヨーク切り替えになっていましたが、
“実物大型紙付き”と言いながら、ヨーク部分は作図になっていたので、
私はそれが面倒で、フリルの付け根問題は、
ピンクのリボンを上からのせることによって解消しました。

キャミは身頃だけ、しかも前後身頃とも同じ型紙なので、
たったひとつの型紙を写せばいいだけですし、
そもそも、あっという間に出来てしまう作りなので、
初めての方にもお薦めですよ。

(ちなみに、ダイエットはまだ続いています.....)







コバステッチのトートバッグ

2013年05月20日 | 洋裁ほか

ネットのパターンショップで買った、
“コバステッチが決まるビニコトート”。
A4が入る大きめサイズです。
(お弁当+水筒くらいの小さめサイズもあります。)

これ、いいですよぉ。
縫いやすくて、既製品のようにビシッと決まる。

ここ数日でいくつか作って友人にプレゼントしたので、
今は2つしか残っていませんが、
手持ちのビニールコーティングの生地を、
全部これにしちゃってもいい、と思うくらい。





と思ったら、新たに“ファスナー付きビニコトート”が出てました。
いいなぁ。期待しちゃうなぁ。

買っちゃおっかな。







甥っ子の入園

2013年04月24日 | 洋裁ほか

お久し振りになりました。

あっという間に桜の季節も過ぎ、気が付けば4月も下旬。
甥っ子はこの春から3歳の幼稚園児となり、
私がダイエットをはじめてから3ヶ月が経ちました。

或いは、ひょんなことから、
人生初の携帯を洗濯機で丸洗いという経験を経て、
泣く泣く、夫婦揃ってスマホに変えたりだとか、
風邪がいよいよ、自力では治らないことを痛感したり、
体型が変わって喜んで買った洋服が、あっという間にブカブカになって、
今はまだお金を掛けることが無益だったとちょっと後悔したり、
悲喜交々の生活をしております。


さて、冒頭の写真は、甥っ子のために作った入園グッズです。
上履き袋、お弁当袋、コップ袋、ランチョンマット、歯ブラシ袋。

そして、通園バッグですね。



実は、入園が決まってすぐに妹からの依頼があって、
アンパンマンの布で同じものを作っていました。



これはこれで、3歳という年代にしか使えない生地だし、
手持ちの布にあったので、半ば勢いで作ってみましたが、
でもやっぱり、安易に甥っ子に持たせるのは違うかなぁ...
という抵抗も出てきて、改めて作り直しました。
これはこれで可愛いんですけどね。



通園バッグは、新たに購入したチェックのキルティングですが、
小さな袋類には厚みが出て使いにくいので、
手持ちのネルで似たチェックを持ってきました。
生成り部分は、通園バッグと同じ綿麻の生地です。
切り替え部分は、どちらもはぎ合わせたのではなく、
チェック生地の上に生成り生地を重ねて作っています。
こうすると、底部分がしっかりして安定感も出ますね。



仕立ててから、「生成り地に刺しゅうがしたい!」と思ったのですが、
洗濯し倒すことを考えると、裏に玉止めが出るのが嫌で、
直の刺しゅうは諦めて、市販のくるみボタンを縫い付けました。
これも、いつか甥っ子グッズに使えるだろうと、
5個50円で購入してあったものです。



でもちょっと、お兄ちゃん過ぎたかなぁ?
“入学”といっても良さそうですもんね。

しつこいようですが(笑)、改めて手持ちの布の中から、
もうちょっと可愛いらしい組み合わせを準備したので、
もう一組、通園グッズ作ろうとしています。
複雑な伯母ゴコロなんですねぇ~。(笑)


あと、通園バッグの残り布で、小さなバッグを作りました。
『CHECK&STRIPE みんなのてづくり』のバニティーケースです。



通園バッグと同じハリネズミのアップリケをつけたので、
お揃いとして、甥っ子に使ってもらいたいのですが、
ママ(妹)は、「私が使いたいー!」と張り切ってましたね。



中は、ファスナー付きのポケットに、
ゴム入りのポケットと、豪華仕様です。(笑)
縫い代もパイピングで処理しました。

面倒かな...?と思いつつ縫い始めましたが、
全面ポケットなので、パーツを作れば側面に重ねておいて、
いっぺんにマチと縫い合わせれば済むので、意外と簡単。
パイピングも、所詮は内側なので、多少の歪みも問題ありません。

ワッペンやファスナーは100円ショップのものを利用しました。


ダイエットメニューも、続けています。
以下、ずらずらっとまとめて写真でご紹介。
どれも400kcal以下です。



実家に帰った折には、ダイエットレシピで皆をもてなし(笑)、
大好評を得ました。



全員分を大皿に盛って出しましたので、
私はここから自分の分を小皿に取ってから、食事をはじめました。

奥の料理は「ささみと小松菜のバンバンジー」で、
とっても好評でしたよ。
リクエストにより、2日続けて作りましたもの。

やっぱりダイエットは、栄養のバランス良く、
カロリーは控えつつ、しっかり食べる事が大事!
1日の内1食だけでも、こういう献立にしていないと、
イライラしてきて、間食してしまいますね。
これは本当に実感しています。

また、昼食は、
『浜内千波の野菜たっぷり やせる!お好み焼きダイエット』から、
キャベツとピーマンのお好み焼きが定番になっています。



ギリギリまで小麦粉の量(大さじ2)を減らした生地なので、
1人分、330kcalくらいだったかな。
ヘルシーでボリュームたっぷりなのです。
(私はソースなしで食べています)

いろんな野菜のバリエーションのお好み焼きが載っていて、
ここまで必要かしら?と思う部分もありますが、
お気に入りを2~3種持っていれば、
或いは、冷蔵庫の残り野菜をポイポイと適当に入れたとしても、
空きっ腹にクラクラしながら献立に迷う必要もありません。

作るときはいつも、
キャベツ、ピーマン、ウインナーの入ったお好み焼きなので、
生地の分量も含め、材料は頭に入っちゃっています。
小麦粉の他には、卵、長芋、ベーキングパウダー、塩が生地の材料で、
水も大さじ2しか入りません。
生地が少ないので、焼き方にちょっとしたコツが要りますが、
難しいことは何にもなくて、とても気軽に作れて重宝しています。
しかも、美味しいし。

やっぱり、こういう定番を持っておくのは大事ですね。
朝食には、生野菜ジュースを取り入れたいと思っていますが、
ちょっとまだ、そこまでには至っていません。
生野菜ジュースは確かに健康的だとしても、
果たして、効率的なメニューなのかどうか、確信が持てないから。
ジューサーの後片付けが面倒だったり、
材料を常に揃えておくのが大変だったりすると、
絶対、作らなくなっちゃいますもんね。
だから、朝食は専ら、食パンとコーンスープにサラダ。
たまに目玉焼き。
好きなものを、出来る範囲で食べています。







A4書類ケース(納品編)

2012年11月28日 | 洋裁ほか

友人からの依頼だったA4書類ケース、
試作編を経て、先日、完成品16個を作り終えました。
(当初の15個から1個プラス)

試作編の時には、提案がてらにフラップを付けたのですが、
友人の仕事での使い勝手を考えて、
フラップなし、ボタンのような出っ張りもなしで、
形はごくごくシンプルだけど、布使いは可愛くて楽しくなるものを!
という要望で、以下、16点が出来上がりました。

どれがお好みでしょうか。

(ちなみに、夫は下から2番めの左側が好きだそう。
私は.....ひとつには決められない!)


 
 
 
 
 
 
 
 

まず考えたのは、プリント布の組み合わせ。
最初に決まった6個分を縫い合わせ、やる気を鼓舞しておいてから、

① 表布、裏布、キルト芯、接着芯の裁断
② 表布にキルト芯と接着芯を張り付ける
③ プリント布とグログランリボンを縫い付ける
④ 表布、裏布を袋状に縫う
⑤ 表袋と裏袋を中表に縫い合わせて、表に返す
⑥ 口周りの処理
⑦ タグを手縫いで取り付ける

という作業をまとめてやって、まずは
友人に雰囲気を見てもらい、
大変気に入ってもらったところで、(人´∀`).☆.。.:*・°
残りの10個も5個+5個に分けて仕上げました。

さすがに流れ作業とはいえ、
小分けにして完成の達成感を挟みながら作らないと、
単なる苦行になってしまいますね。

あとやっぱり、布合わせを先に考えておいたのがコツで、
このおかげで、気分が随分楽になり、作業も効率アップしました。

布は買い足すことなく、全部手持ちの布で仕上げました。
単純に16×3=48種類あればいいという訳ではなく、
しっくりくる組み合わせで16種類を選び出すのが大変でしたね。
コツとしては、花柄を持ってくるとまとめやすく、
残りの2枚は、同系色を合わせるか、花柄の中の色を拾ってくれば良いのですが、
なかなかこれが曲者でして、かなり試行錯誤しました。
無地も使っていますが、柄+柄も恐れず合わせています。
その際、似通った大きさの柄を持ってくるとガチャガチャするので、
柄の大きさにもメリハリを付けるようにしています。

あと、最後に忘れてならないのが、タグの存在。
これがあるとないのとでは、全く出来が違ってくるので、
ぜひ、これはお薦めのパーツですね。

私はタフタリボンに布用インクでスタンプをして、タグを作っています。
オリジナルの刺繍タグを作ろうかと思った時期もあったのですが、
このスタンプタグが、ことのほか気に入っていて、
リボンやインクの色や質感を変えれば、
簡単に作品にあわせることが出来ることもあって、
こちらの方が使い勝手が良いと感じています。
(今回も、白のリボンにグレーのインク、グレーのリボンに黒のインクと、
2種類のダグを使っています)





キルト芯だけでは頼りないということで、
結構しっかりめの接着芯もプラスしています。
おかげで、きちんと自立しますよ。





ほっほっほ~。
出来上がったものを紙袋に詰めて、あとは友人に手渡すのみ。
中袋は表の色合いによって、
ピンク、ブルー、グレーの綿サテンを合わせています。





リボンによっても雰囲気は変わるので、
柄合わせ色合わせは苦心した部分でもあるけれど、
こうして出来上がってみると、やっぱり楽しくなりますね。
柄がそれぞれ違うおかげもあってか、
16個という数もそれほど苦にはならず、
出来上がったものをまとめて見ているだけで、満足満足!
友人の同僚の皆さんに、重宝して頂けるといいなと思っています。







A4書類ケース(試作編)

2012年11月01日 | 洋裁ほか

ごく親しい知り合いが、年内いっぱいでの退職を決め、
その際に、同僚に贈り物をしたいということで、
A4サイズの書類ケースを15個、依頼されました。

これは、その試作品。

下の方には何種類かの布で、パッチワーク風の切り替えをして、
刺しゅうやリボン、ビーズなどの装飾(出っ張り)はなし、
そして入れ口にはファスナーもホックもなしの、単なる袋状のままで.....
という依頼で内容したが、作り手としてあまりにも単純な形なので、
こういう形もありますよ?という提案のつもりと、
自分用にはこういう形が欲しかったというついで(?)もあって、
フラップ付きを作ってみました。





15個分のバイアスを断つのがどうも億劫で(笑)、
入れ口は、本体と内袋のどんでん返しで処理してあります。
(実は、初めてのマグネットホック使用!)





フラップには、簡単に刺しゅうをしたくるみボタンを付けてみました。
花弁も葉っぱも、レゼーデージーステッチだけで刺しています。





本体は、生成りの綿麻キャンバスに接着キルト芯を貼り、
切り替え生地を繋いでおいて、上からミシンでたたきました。
イニシャルレースワッペンは、袋状に仕上げてから、
バランスを見ながら手縫いで付けました。

予め、これは試作であり自分用と思っていたのでワッペンにしましたが、
知り合いに渡す“本物”には、オリジナルのネーム入りタグを縫い付けます。
(自分の持ち物には、ネーム入りって恥ずかしいものですね。)

これを見せると、知り合いからは、
経験上の使い勝手から、「入れ口にはやっぱり何もなしで」
という再びの指摘があって、
更には、キルト芯プラス接着芯を貼ることと、
切り替え生地のデザイン(外観)がふたつとして同じものがないように、
ということで最終形の確認を経て、
早速、先日から収めるべき“本物”づくりに励んでいます。

切り替え生地用に、様々な生地が必要になりますが、
幸か不幸か(笑)、自分の手持ちの中から充分間に合うと思います。
抽斗からあれこれ布を引っ張り出してきては、組み合わせと分量を、
また、上部に合わせるリボンを決めながら裁断しているところですね。
すべて違う布を配置する.....までのつもりはないのですが、
全体の雰囲気を大事にして、15個全部、違うものに仕上げていきます。

こういうとき、巻きで持っている色違いのグログランテープやリボンは、
本当に役に立つんですよねぇ。
量を持つ必要性って、やっぱりあるときはあるんですよ。








赤ちゃんギフトセット

2012年10月01日 | 洋裁ほか

さあ、さあ、頼まれていた出産祝いが完成し、
全て袋に収めました!

依頼主である知人に渡すべく、紙袋に入れてスタンバイしてたけど、
昨日の雨で、「やっぱり、汚れ除けを兼ねた袋が要るわ」と思い立ち、
ゆうべ、ちくちく刺しゅうをしておいて、今朝袋に仕立てました。





中身を取り出すと、こんな感じになっています。
さて、何があるんでしょうねぇ。

ベビー物というと、甥っ子のときの経験や、
小さいことの愛らしさや気軽さが相俟って、
あれもこれもと、キリが無いほど作りたくなるのですが、
どなたか分からないけれど、プレゼントされる方の負担になってもいけないと思い、
これくらいのボリュームが限界だろうと、とどまりました。

持ち運べるオムツ換えマットや哺乳びんケース、
ファーストシューズにぬいぐるみ、それにマザーズバッグetc.....
今回、これらは入っていませんが、いつかプレゼントしたいものですね。(笑)





さて、実際に作ったもの。先日のベストに引き続き、スタイ2枚です。
左の布は、新たに40cmだけ買い足したダブルガーゼですが、
これだけあれば、スタイが6枚出来るので(横にして裁つ)、
随分得した気分になりますね。
(今回は違いますが、値の張る作家ものの布なんかも試せます。)

左は、胸の部分だけ周囲にボンボンブレードをはさみました。
ふた付きポーチにも使ったポンポンで、
ネットの“手芸ナカムラ”で買っておいたものです。
細かいことですが、ボンボンにマジックテープがくっついてしまうので、
留め具には、プラスチックのスナップボタンを縫い付けました。

右は、下の部分を無地のガーゼで切り替えました。
より小さな布しか残っていなくても、こうして他の布を足してやると、
形にすることが出来ますね。
(.....って、このピンクの水玉はたくさん持ってるんだけど。(^ー^; )

ま、スタイの切り替えは定番としても、
ポルカドロップスのパンツをつくってから、
“切り替え”という方法をよく意識するようになりました。

そして次に作ったもの。
フリースの耳当て付きキャップです。
頭周りは42cm。

9月に生まれて、来年の春先まで被ってもらうことを考えると、
46cmでも良かったかなぁ?と思いますが、
まあ、いいでしょう。とにかく可愛いのが出来たから。(笑)
「被れなくなったら大きいのつくるから、また言って!」といった感じ。





表には、少し薄手のフリースを使いましたが、
ぬいぐるみを作る為にと、50cmずつ各色持っていたものです。
(だからストックの布が増える。(^ー^; )

型紙はたった1枚。
これで表布・裏布2枚ずつパーツを裁って、
タックを縫い、左右を1枚に縫い合わせ、
表布・裏布を重ねて縫うだけです。
本当に簡単!本当に可愛い!

最初は、ニッティングで作ろうかと思ったのですが、
ウールでは赤ちゃんの肌を刺激するだろうし、
コットンではちょっと心許ないし、
やっぱりここは布で作るべしと、
 『赤ちゃんのお出かけは毎日がおしゃれ日和』を参考にしてみました。

キャップは、冬場のお散歩に欠かせないアイテムなので、
プレゼントにも結構喜ばれる.....と私は密かに思っています。





たまたまスタイとお揃いの布使いになっていますが、
キャップの雰囲気にはこちらのタグを使いたくて、
「0」から「10」までの数字とフランス語がプリントされたリボンを切って、
手縫いで付けました。
0才だから、「zero」でいいよね?(笑)





それから、かぎ針編みのガラガラ。
3年前の夏、3つも編んだものなのに、
改めて編んでみると、なんと最初は失敗してしまって、
編み直して完成させたものなのです。
綿の入れ具合なのか、
今回の方が、プラ鈴はカラカラといい音がしますね

持ち手に入る小さな手を思うだけで、
口元が緩んでしまいます。(人´∀`).☆.。.:*・°





さて、ここまでで4点。

どうかなぁ、気に入ってくれるかしら。
どんどん使ってくれるかしら。





これに、先日のベストを足し、
赤ちゃん用には合計5点の贈りものです。





出産祝いというとベビーグッズに終始しがちですが、
実は、お母さんの為の物もプラスしたいと思っていて、
それが、今回は(結果的に)巾着袋になりました。





甥っ子のストライプシャツに使った布をボーダーに使って、
白い麻布をリボン状に切って、ちょこっと刺しゅうをすれば、
優しい、ほんわかした雰囲気になりました。
おまけ的に作ったつもりが、我ながらとてもいいものになったと思います。

(初めてやったバリオンステッチ(花の部分)は、
針がなかなか抜けず、ちょっと焦る。(^ー^; )





さあ、今回はこれで全部。





もう一度袋に戻して、
出番をもう少し待ちましょう。








ふた付きポーチ

2012年09月19日 | 洋裁ほか

朝晩は少し過ごしやすくなったとはいえ、
まだまだ残暑が続きますね。
日差しの強さも、庭の草の生え具合も、
ぐんと勢いが収まってくれるといいのですが.....

と願う一方、この時期になってくると、
編物の新刊本を目にするようになります。

暑いながらも、“毛糸の本”が嫌でなくなったという証か(笑)、
“あぁ、またニッティングの季節が来たなぁ”という感慨がちょっと嬉しく、
先シーズン、編めずに先送りにしていた作品の資料を取り出してきては、
ニンマリ、頭の中で手持ちの毛糸のやりくりし始めるのです。

おーっとっと!
あぶない、あぶない、編物の蓋を開けるにはまだ早かった。
やらなきゃいけない縫物がまだまだあって、
編物にシフトする訳には、いかないんでございます。

ということで、今回は小さなポーチの話です。

甥っ子のパンツをつくった余り布で、ちょうど2つ分の生地が取れましたので、
どんでん返しで仕上げる、ふた付きポーチをつくってみました。

 

あ、そうそう、お盆に甥っ子に持って行ったズボンたちはとても好評で、
ウエストのゴムを縮める必要はありましたが、
先日も「今、ほとんどあれを穿いている」と、母から聞きました。

特に、ポルカドロップスのカジュアルパンツは大好評で、
裾をのばし素材を替えて、秋冬物もつくってやりたいと思っています。
既製品のような仕上がりになるので、
本当にお薦めですよ。

さて、話はまたポーチに戻って、
ギリギリいっぱいで裁断した生地は、チェック柄の中心が出ていませんが、
手芸店で教えてもらった、ふた付きのどんでん返しがやってみたくて、
練習がてらに(ということは、自分用に)つくってみました。
大きさは、預金通帳がちょうど入るくらいです。

つくづく、これが自分の性分なんだなと思うのですが、
試作として気軽につくるつもりだったのに、
裁断後、接着芯を貼ってあれこれ触りながら眺めている内に、
ふたにモチーフをのせてみよう、ポンポンも周囲に付けてみよう、
あ、モチーフには、前からやりたかったビーズ刺しゅうはどう...!?
と、どんどん工程がプラスされていきました。

最初は、モチーフもミシンで付けるつもりだったのに、
結局は手縫いでアップリケしてましたから。(笑)

思い付きは思い付きでも、私の場合は慎重になり、重たくなり、
パパッと身軽に、それでも納得!.....というのはどうも苦手なようです。



刺しゅうには、竹ビーズ、パールビーズ、丸小ビーズを使いました。
どこにどれだけのせたらいいのか、やってみないと分からない状態で、
丸小をびっしり埋めるように刺したものの、
やっぱり無い方がいいと全部取ったりもして、
慣れない内は、あまりやり過ぎない方がいいなと思いました。

ちなみに、このモチーフは、
以前、ペチコートを補修したときにも紹介したものです。
使いでがあります。

 

あと、表に縫い目の全く見えないどんでん返しの結果は、
この横の部分を見てもらうと分かるでしょうか。



パイピング処理も、ふたの継ぎ目もなく、
でも、最後にひっくり返すとこの形になるという、
ちょっとした縫い方のコツでこうなります。

当たり前の人には当たり前かもしれませんが、
でも、私はこれまで数々の手芸本を見てきて、
この方法が紹介されているものは、
ついぞ出合ったことがありませんでした。

こういうことこそ、まずはきちんと紹介して欲しいものですが、
「簡易に、省略版で」ということが取り沙汰される一方で、
「センスと技術とを両立させ、きちんと正攻法で本格的に」
をモットーにする本が、もっと出てくればいいなと思います。




この写真を撮っている間中、
窓の外で大きなカマキリがこっちを向いていました。
本当に大きなカマキリで、体長10cmは優にあったのかな。
ひゅうっとこちらに顔を向ける様にも、何か意思があるようでした。