5番の刺繍糸

趣味の針仕事・庭仕事・料理を中心に、日々のあれこれを綴ります。

魔法をかける

2016年12月26日 | 日々のこと

やった! 今日は指がまったく痛くない!
ギターの弦を押さえる左指が、これっぽっちも痛くない!!

すごいな、人間の体。
すばらしいよ、順応する指先。

コードチェンジも随分とスムースになって、
自然な繋がりまで、あともう一息!といったところ。

一晩寝たら変身してる感じ。

指先もコードチェンジも。

「今日もちゃんと練習すれば、明日も変わってるかな?」
どこがどう、という意識ではないので、
そうやって、毎日魔法をかけているような気分です。

嬉しいのと同じぐらい不思議で、
ついつい、書いてしまいました。
たったこれだけの内容なんですが。(笑)


 

 

 


指、大丈夫です。ギター、すごいです。

2016年12月25日 | 日々のこと

ギター、毎日続けています。
たいした内容はしていませんが、
日々、私の指先は進化しています。

お伝えすべきは、昨日は指が痛くなかったこと。
おお、すごいっ!
何も感じないと言ったらそりゃ嘘になりますけど、
(あの弦の細さとテンションですよ!)
痛くはないんです。
これはすごいです。
拷問が拷問でなくなった瞬間です。(笑)

車に乗っている間、左手だけ指を甲の方に引っ張って、
「曲がれ~ 曲がれ~」言うてます。
ビジュアル的には、「反って!」なんですけど。

夫と比べると、驚くほど反りません。
私のは、棒立ち状態の”森永の小枝”です。
テレビでマツコ・デラックスを見る度に、
「あの親指の角度、羨ましいなぁ~」と思います。
第一関節から上の、角度限定でね。(笑)

夫は、相変わらずCがきれいに鳴りません。(ごめんね、バラして)
どうなんですか、やっぱり、
ド・ミ・ソのCちゃんは、基本中の基本でしょうか。
まず最初に鳴らすべきコードなんでしょうね。

「指立てて!」
「立ててるよ!」

「ちょっと横に倒して押さえた方が、多分腹がベターっと付かない」
「ひゃー、難しい!上手くいかないー」

「もうちょっと長く練習すれば、指も固まってきて痛くなくなるし、
ベターっと他の弦にも触らなくなるんじゃないかなぁ」
「だって、痛いんだもーん…」

そんなやり取りを繰り返しながら、夫は仕事から帰っても何度もギターに向かい、
やっぱりコードが鳴らなくて挫けそうになると、
ドレミファソラシドを単音で鳴らし、
今時点で出来ることを繰り返して、気持ちを立て直しています。
その”ドレミファ”が可愛くて…。(笑)

私は「現実逃避だ~」とからかいたくなりますが、
でも、役に立つことを言ってあげるのもいいんだろうけど、
「大丈夫」
「みんなやれば出来てること」
「練習を続けてさえいれば」
と、気持ちを支えてあげるのが大事だと感じています。
その、一見気休めな言葉がどこまで本質として相手に届くか。

役に立つことが全てではない。
最近、本当にそうだなぁと、しみじみ湧き上がる思いです。


 


指先がえらいことになってます!

2016年12月21日 | 日々のこと

最近、よく身の周りに新しいことが寄ってきます。
そして、チャレンジしています。

4ヶ月前から、MEC食。
基本的に、肉、卵、チーズを食べています。
体をつくる脂質とタンパク質を必要量摂ります。
力が体にみなぎりますね。疲れ知らずです。
夫は随分と体が引き締まりました。

そして、夫と話をするにつけ度々辿り着く話題の中から、
「昔、あれをしたかったんだよ」ということ。

まずは、大型バイク。
それぞれ違った場所で青春を送っていて当時は知る由もないですが(笑)、
大型バイクに乗りたかったんです、私も夫も。
でも、ふたりとも免許を取らずにここまで来てしまいました。
今からこれに取り組むのはちょっと現実的ではないわねぇ…
というのが私の実感なのですが、
結構、夫は今でも本気で取りたがっています。

そして、ギター。
自分で弾けたら楽しいだろうなとは常々思っていたけど、
本当にごく最近になってから、猛烈にマスターしたくなった!
となればもう仕方がない、ある日「ギターやりたい!」と私が叫ぶと、
なんと夫が「俺も!」と。
えっ?そうだったのー?(笑)

この45
年、音楽がとても身近にある生活を送っていて、
スマホにありったけの曲を入れている状態だけど、
(そのためにスマホを買い換えた)
その中でも、あのアコギの懐かしく豊かな響きは、
今の私の心を何とも言えず、刺激するのですね。
ほとんど意味もなくですが、私も年取ったのかな…なんて思います。(笑)

それに単純に、サッとギターを取り出してサラリと奏でる姿はカッコイイ。
バンドの(エレキ)ギタリストをカッコいいと思ったことはないのだけれど、
YouTubeNHKの”おやすみ日本”で弾き語りをした星野源を見たとき、
猛烈にギターが弾きたいと、決定的に思った。

そして、私は実行する人です。(笑)
「ギターをやりたい!」という夫婦の合意を見たとき、
それは「よし、ギターをやろう!ギターを買おう!」に昇格し、
数日後、2
人で楽器店で3万ウン千円のギターを選びました。
(本当は1万円台のでもいいかなと思っていたけれど、
やはり道具は正直。)

そして、練習を始めて今日で4日目になります。

いや、ギターって何がすごいって、
一番に言わなきゃいけないのは、
指が思いのほか痛いのよーーーーーッ!ってこと。(>_<)

左手にとって、ギターは拷問具に近い。
あの細い金属の弦を、柔らかい指の頭でそれ相応の力で押し込むのだから、
一発で細い線状の跡が走り、しばらくすると中3本の指先が赤く熱を持つ。
なんということだろう!と思ったけれど、
でも、それもこれもギターを触ればこその証で、
2日目になると、心なしか指先が鈍感になっている(慣れている)ような気がして、
「毎日練習することで指先が慣れてくる」という金言を胸に、
15分ずつくらいの練習を毎日34回続け、今日に至るというところです。
周りにギター弾きが全くいないので、
教本とDVDとネットの情報首っ引きで、全くの独学です。

ドレミファソラシドは連続して弾けます。
これは楽勝で、一度ポジションを覚えれば何てことはない。
コードはまずAから入り、CDEG
と付随する7mは何とかいけます。
セーハ(指一本で複数弦を押さえる)のあるFBは特訓中です。
6弦全部押さえようとすると、フツーに第2関節のところが浮きますし、
3弦を押さえると、もれなく1弦がミュートされます。(笑)
今後の指のしなり(反り返り)に期待です。
っていうか、指のストレッチやってます。
あとは、簡単なコードチェンジもはじめました。

音程を自分でつくる楽器としては、トロンボーンを吹いていましたが、
あれはポジションさえ守れば、音は基本的に出ますからね。
でも、ギターは音を出すだけでも、すでにアクロバットの合わせ技で、
しかも、あんなに痛いってどういうこと!?
ちょっとしたカルチャーショックです。

意外なことに、グローブのような手をした夫も、
「痛ーい、痛ったーーっ!」と半ベソ状態なのが
可哀想と思いつつも笑っちゃうんですが、
私は数回のコード不協の後、指を立てたり横に流したり、
手首をすこしひねったり親指の位置をずらしたりで、
鳴りの悪い弦を修正していけるのですが、
(これが成功すると、次から自然とうまく鳴るようになる)
夫はどうもままならないようで、痛さも相まって、
毎回の練習時間がちょっとずつ短くなっていってるんですよね。
「がんばれ!」「大丈夫、練習あるのみなんだって!」
声をかけ、時には横に立って見様見真似でアドバイスもしてますが、
初っ端からうまくいかないというのは、本人曰く「光明が見えない」
とのことで、楽譜も読めないからTAB譜も取っ付きにくいしと、
方々でストレスを募らせているようです。

でもねぇ、でもですよ。
たった数日で諦めモードでどうする!と私は言いたい。
楽器をナメちゃあいけない。

私は3歳からかなりみっちりピアノをやっていたこともあり、
当然、楽譜は読めるし、左右の手が別の動きをすることはもとより、
人よりは独立してよく動く指を10本、獲得しています。
しかしそれもあくまでもピアノのための指であって、
私だって不安を言うと、手が子供のように小さいという点では、
やはりギターには不利だろうし、要領を得ないうちは、
満足な押弦だって非力な私には気合のいることで、
腕も短いから、ギターを抱えるだけで肩が凝るんですよ?
ただ、そんなことをいくら並べてみても、
ギターに手の大きさは関係ないと経験者から聞けば、
(5歳の子が大人用のギターで名演奏をするそうです)
それはそうなんだと、練習しかない、練習さえすればと、
信じて乗り越えていくしかないんですね。
楽器こそ、基礎は反復練習しかないんです。

ただ、肝心なその部分について、
私は楽器の経験があるから体感的に分かる訳で、
そうでない夫にすれば、
最初から何もかも上手くいかないように見える状態は、
とっても苦しいことなのかもしれません。

がんばれ、夫!
弾けるようになりたいって言ってたじゃん。
やってさえいれば、絶対できるようになるんだって!
そのくらいのものなんだって!

今日、私の人差し指に小さな水ぶくれができてました。
無理をしないように続けますが、こうやって指ができていくんだと、
日々の変化は嬉しくもあります。
長く整えていた爪も深爪気味に短くして、ギター仕様にしました。
ネイルの趣味は、一時捨てます。(笑)

あの、体の一部のようにして、まるで違う意思が隠れているかのように、
素敵なコードを奏で続ける、素っ気ない風のギター弾きには本当に憧れます。

私もあんな風に弾けるようになるかしら。
それはどのくらいの道のりなのかしら。
なんだか、ワクワクする。
いつか必ず、夫とデュオを奏でよう!






 


旅の荷造りが苦手です

2016年12月05日 | 日々のこと

「旅の荷物は少ない方がいい」
いつも、ここからのスタートです。
ずっと昔からのモットーです。

20代半ばで、40日間のアメリカひとり旅をしたとき、
機内持ち込みサイズの布製コロコロひとつで歩いていました。
バックパッカーという訳でなく、普通のツーリストとして、
ホテルで小物の洗濯くらいはしながら、それでも何不自由なく歩いていた。
あの旅行は本当に身ひとつ、それでいて快適と共にという気持ちで、
とても爽快だった覚えがあります。

なのに、結婚してから……というか、
自分の身が固まったから?年を取ったから?
旅の荷造りがすこぶる苦手になりました。

定番が決まらない。
持って行くべきものはほとんど決まっているはずだし、
もちろんそこから準備をするのですが、
かといって、機械的には適応できない。

…ああ、正直言って今では苦痛ですらあります。
出発が近づきそろそろ荷造りしなきゃと思いはじめると、
あれこれシミュレーションをして計画を練らなきゃなりません。
これを何往復かしていると、もうすでに疲れてきます。

ファッション的、TPO的、気候対応的配慮の洋服の準備、
それに合わせた靴とアクセサリーのチョイス、
今はロングヘアなのでスタイリングに必要な小物の数々、
(それでも、ドライヤーなんかは持って行きませんよ!)
そしてガジェット系の充電を含めた小物の準備。
音楽が手放せないので、ソフト面の整備と本のチョイス。
(やっと先日、容量が足りなくなっていたスマホを替えて、
持ってる音楽は全部入れ込みました。ああスッキリ!)
昔は必要なかったスケジュール張や常備薬(痛み止めなど)、
実家に行くときはこれに加えて、時間を過ごすための編物や刺繍などの、
ソファに座ったまま出来るネタを仕込んでいきます。
さらに夫を残していく場合は、彼のための食事の準備もありますし、
そういう時に限って、無性に掃除がしたくなるのは私だけでしょうか。

おおー、書いているだけでもゲップが出そう。(笑)
決して過剰な準備をしたいという欲求じゃないんですよ、
むしろ、効率的合理的に兼ね合わせられるチョイスをしたい。
そこのこだわりなのかなぁ…いずれにせよ複雑なのかなぁ…
こうやって家を空ける前は、非常に重い気分になります。
ちょっとした迷路に入り込んだ気分です。
本当に、適当に切り上げられないと旅行自体をやめたくなるほどで、
いや、実際やめたこともありますしね、一回だけ。

なぜこんな風になってしまったんだろう…?

最近、学生時代の友達二人(どちらとも独身)と旅行に行った時も、
私が一番荷物が多かったですね。
彼女たちは、学生の頃からさっぱりとした身支度で、
それぞれの雰囲気は違いながら、私もそこの一人だったんです。
なのに、なのに、今はねぇ。

いや、荷物が多くたって準備に時間が要ったって、
特段、問題はないと思うんですよ。
必要なものを揃えて鞄に詰めて持って行く。
ただ、そこへ至るまでの彷徨いが苦痛なのです。

さて、もうすぐすると、12日間の旅行に出なければなりません。
ふーぅ。
ここのところ、何日かに分けて、思い立った時に必要なものを適宜、
旅行鞄の横に置いていくようにして、
そこを通るたびに目にして、納得したり取り替えたり、
忘れ物を思い出したり、もっといいアイディアを思い付いたり、
そうやって、”旅の荷造り”と付き合っているところです。

でも、もっとすっきりと荷造りをするためには、
自宅のワードローブぐっと減らすこと、
すなわち、”ワンパターンの女”になることだなぁと思っています。
地曳いく子さんの本『服を買うなら、捨てなさい』を読んで、
なるほどと思ったのですが、ワンパターンだろうがなんだろうが、
自分に似合うものをずっと着ていればいいと。
バリエーションや違う印象を演出するのと引き換えに、
イケてない自分をわざわざさらすことはないと……
なるほどねぇ。

詳しくは『服を買うなら、捨てなさい』に譲るとして、
これが実行できれば、荷造り自体も簡単になるはず。
『フランス人は~』『ドイツ流~』などのスッキリ暮らす系は、
文化も背景も思想も違うのであまり当てにしないのですが、
『服を買うなら~』は良かったですね。何だか道が見えました。

さて、現実逃避もこの辺にして、
荷造りの仕上げに入らなきゃ。

12月は、気が急きますね。







『逃げるは恥だが役に立つ』 星野源編

2016年11月26日 | 日々のこと

星野源さんを、知っていますか。
俳優で音楽家で文筆家の、源さんです、源さん。
『逃げ恥』の平匡(ひらまさ)さんとして、ガッキーの相手役をしていますが、
薄ぅーい顔立ちに地味ぃーな性格、いわゆる奥手なサラリーマンで、
なにひとつアドバンテージの得ようのない役回りに文字通り思いますが、
彼の役者としての良さっていうのは、じわじわ染み出てくるんですね。

本当に薄い。
顔が。
声が。
身長が。

でも、彼から目が離せないんです。
困りました。

もちろん脚本、演出、配役など、
ドラマ作りとしての秀逸さがあってのことですが、
彼の何がいいのか、ひと言では言い表せないのが続いていて、
私は『逃げ恥』のドラマそのものより、平匡さんそのものより、
星野源にムズムズしてますよ。ムズムズ、厄介ですよ。

手はじめに、エンディングテーマ曲の「恋」を手に入れました。
iPodに入れて”アーティスト”を見たら、
源さんの最新アルバム『YELLOW DANCER』が入ってました。
ごめんなさい。そうでした、入れてたんでした。
これまで1回も聴いてませんでした!
でも許して下さい、これを機会に源さんのアルバム全部入れましたよ。
1st 『ばかのうた』、2nd 『エピソード』、3rd
Stranger』。

SUN」が主題歌だったドラマ『心がポキッとね』も、
変なドラマだな~、山口智子いらないな~と思いながら(ゴメン)、
阿部サダヲが楽しくて観てました。
印象的だったあの曲が、
星野源だったんだ!
そうして、後追い過ぎる認識が始まりました。

YouTubeで片っ端から検索。
ラジオ番組が引っ掛かります。
そこでまず、変態だということが分かりました。

著書も買いました。
「そして生活はつづく」「働く男」「蘇る変態」
やっぱり、変態でした。
引くほどの変態です。

でも、携帯代の支払いであんなに濃密な話が書けるかと驚きました。
初っ端の文章です。
舞台から映画、
ドラマでシリアス、コメディ、コントまでを表現する俳優で、
(コメディとコントは決定的に違うと私は思っている)
ほぼすべての曲を作詞・作曲・編曲し、MV制作、別キャラ出演、
ギターやマリンバを操る歌い手で、House Ver.としてひとり自宅録音の楽曲制作、
それでこんな文章まで書いてケロッとしている、35歳のゲイノウジンーー!?
ダメ押しは運命的で象徴的にも思える、
31歳でのクモ膜下出血、生死を分ける2度の手術からの復活。
いやいやいやいや、濃すぎませんかー、星野さん!
あんなにお顔は薄いのにー!(スミマセン)

夫婦で毎週『逃げ恥』が楽しみで、
家の中では『逃げ恥』が環境映像化して流れ続けていますが、
それだけ観ていても、いざ車のBGMで源さんの顔を思い出そうとすると、
思い出せないことがあります。
というか十中八九、
思い出せません。ボンヤリし過ぎです。
挙句、間違った顔を思い出します(この人)。

何なんでしょうねこれ。願望入ってます?(笑)

いや、でも私、源さんが不細工とは言ってませんよ。
じゃなくて、彼は”ところ”によって顔がかなり違うんです。
「定まらない」っていうすごい特徴の顔なんじゃないかと。
えっと、性格俳優だとかいくつもの顔を持つとかいうんじゃなくて、
ただひたすら、それくらいに薄いと。(笑)
どっちにも転ぶ、それでいて不思議な魅力の透明な顔。

でもここまで書いて、私は認めざるを得ないことがあります。
実は私、かなり一貫した薄い顔好きであるらしいということ。
東方神起のユノ、大沢たかお、堺雅人…
薄々気付いてはいましたが、私はとうとう声に出して宣言しました。
「薄い顔が好きだ!」
それを聞いていた鹿児島出身の夫は、複雑な顔して言いましたよ。
「オ、オレ、濃いんじゃない…? だいじょうぶ?」
いや、ほら、そんなこと超越した存在だから、アナタは。(笑)
顔がどうのこうのと言うときの無責任さって、
要は、それくらいのもんです。

星野源、歌もいい。文章もいい。演技もいい。
アナタ、何なんですかー?って机叩きたくなるくらい。
そう、こちらは呆れて処理不能になるか、ほとんど逆ギレするくらいのものです。
なかなかに紆余曲折を経た、暗さと重さを知る少年であっただけあって、
モノを捉えてます。考えるチャンスがないと感じられるようにならないし、
感じられないと捉えることは出来ません。
その積み重ねがあって、表現として色んな方法で取り出してみせられる。
みくりさんじゃないけど、マッチ売りの少女の炎の光景みたい。
すごいですよ。

正直でストレートで、でも何でも受け入れてくれそうなソフトさで、
それでいてピリリと山椒もきいていて、独特な攻撃準備、臨戦態勢、
要は、それは、広く大きい。
深さは主張しない。深さではなく簡潔な広さ。
「これがやりたい」「こういう風にやりたい」
はっきりとした主張の形がユニーク。引き込まれる。
ふざけているようで、大真面目。大苦労。
でいて、大きなことも「だって、やりたいから」と、
次から次へ、ひょいひょいっと飛び込んでいく。

秘密がなく飾り気がないということが何よりの男っぷりのような、
ほら、あの顔立ちも巧みにそのひとつに組み込まれ、
ある意味で、とってもずるい人のような気がするなぁ。
女から見ると特にタチが悪いというか。中毒するというか。
押し出しが絶妙。引き加減が美しく。

想像させるでしょ。
ものすごい想像させる。
でも、最終的にどうかというと、実は捉えどころがない。
お箸は右で文字は左、一人っ子でAB型。
ほら、もうクラクラする。
でもそれだけじゃなくて、
彼自身に相反するものが綺羅星のように散りばめられていて、
魅力的で、清々しく、強く、あっけない。
シブく、ほのかで、エグく、優しい。
土臭く、丁寧で、弱っちく、温かい。
一緒に知って楽しんで、でも後味は無味無臭というか…
とにかく嫌味がない不思議な免罪感。

多分、彼には答えがある。結論は出てる。シンシンと。
その年にして、そうなのーー!?
私は悔しさで眉をひそめたくなりますが、仕方ないです。
押しつけてもこないし、シンジツ含有率高いので抗えないです。
イヤな人ですよまったく、本当にタチが悪いです。(笑)
でも、だからこそ追いたくなる。
基本、ものすごく頑張る人ですしね。

ところで、彼は何であんなに下ネタを言うんだろうと思いました。
(というか、今も思ってます)
ガッキーに触れる手が汚らわしい! 気を付けてガッキー!
というくらいに嫌です、星野源の手。(笑)
でも、あの下ネタも彼にとっては理に適ってるんですね。
辻褄はガッツリ合ってる。真っ当な体現。
でも、こちらも嫌なものは嫌だと言いますよー、生理が違うから。

さあ! 星野源を知らなかった人はどこから入りますか。
どこでもいいと思うんですよ。
私もこの間入ったばかりの感想なので(笑)、
本当に実感込めてお勧めします。
(とりあえず『逃げ恥』ですか?)

もう、今もずっと曲聴いてます。
「恋」と「Week End」
がヘビロテ中。
あんな最初から最後まで気持ちのいい曲、ありますか。
「バイト」は1分49秒しかなくって、あんなオチつけます?
声あげて笑ってしまいました。
曲調も歌詞もNHKの”みんなのうた”にお薦めしたい「ばらばら」、
彼自身も代表曲だと言ってますね。

平匡さんはともかくも、
源さんには、普通の恋やら結婚やらにうつつ
を抜かさないで、
あのまんま、ひとりのまんま、やりたいことやって、
訳の分からない年の取り方して欲しいですね。
それくらい、あからさまに漏れ溢れていつつミステリーですよ、
あの人の普遍的で巨大な持ちもの!
(いや、そっちの方でなく)




 


『逃げるは恥だが役に立つ』 そのもの編

2016年11月18日 | 日々のこと

さて、皆さんは観てますか?『逃げるは恥だが役に立つ』。
ドラマが始まる時期には、初回を全て録画して見続けるものを決めるのですが、
今回の『逃げ恥』は、久し振りに放送日を楽しみにしているドラマです。

巷では、恋ダンスがどうのという話題が騒がしいですが、
あのダンスも可愛いさは認めるとしても、まず言わなくちゃいけないのは、
脚本がよく出来てるということ!
原作の漫画を読んでないので、今はとりあえず”脚本”と言っておきますが、
書いたのはこれまた好きなドラマだった『重版出来!』を書いた、
野木亜紀子さんなので、恐らくその路線は間違ってないと思います。

ストーリー展開が気持ちいい。さらに無駄がない。
全てのシーンが次に、そのまた次に繋がっていって、
4話辺りに来て、ちょっとくらい無駄があってもいいぞ?と思うくらいに(笑)、
楽しく素晴らしい話運び。
全ての登場人物が欠かせない完璧な構成。

いや、その前にまず端的に言ってしまおう。
悪い人が出てこない。それがいい。
夕食の後片付けも終えて、ほっとひと息、
コーヒーをすすりながら観るテレビドラマなんていうのは、
刑事ものならいざ知らず、普通の生活を描いていて、
悪意の人があちこちで手ぐすね引いている物語なんてのは、
ちょっともう勘弁!で疲れてしまう。何を好きこのんで!?

話は変わるが、例えば同クールでやっている『砂の塔』。
予告での松嶋菜々子、『家政婦のミタ』以降路線定着か?と思われるあの怪しさは、
ちょっと確認しておきたい気もして3話辺りまで観ていたら、
もうちょっと、再々同じようなママ友いびりにギブアップ。
全編通していびりにいじめ、嘘に策略。…能がない。
この時間を使って作り手は何が言いたいんだと、
とうとう、待っていられなくなりました。
いやゴメンナサイ、もっと根本の話、深刻なことを言うと、
菅野美穂とガンちゃんの関係……ご冗談でしょう!(汗)

その点、この『逃げ恥』は素晴らしい!
突拍子もない設定でありながら、何なんだ、このリアリティと心地良さは!
悪い人は誰一人出て来ない。素晴らしいよ、素晴らしい……(涙)
契約結婚なので、”新しい結婚の形”という触れ込みで広まっていますが、
でも実は、昭和30年代くらいまでのお見合い結婚に似てるんじゃ?
と私は思っています。(あ、だからリアリティがあるのか?)
もっと言えば、親が決めた相手と会ったその日に祝言をあげるような、
紛れもなく、遠からぬ日本にあったあの習慣。
新妻は敬語を使い夫に仕え、きっちりと時間を決めた家事労働、
手抜きなし、文句なし、そんな昔の夫婦の姿。
お揃いの浴衣で、湯あたりした夫の背越しにうちわを扇ぐ妻なんて、
なんていいものだろうと思いました。新鮮だけど懐かしくて。

ただ、昔の現実がドラマと違うのは、妻に給料が発生しないのと、
本物の夫婦になっていけばいい保証の上にあるってこと。
決定的な障壁がない限り、本物の夫婦になっていく…
でも、『逃げ恥』はあくまでも他人のままで続けなければいけない。
その微妙なバランスから上手く描いたもので、
これまた絶妙に起こり得そうな、摩訶不思議な今の時代背景を捉えて、
よく作り込まれてるなぁと感心するのです。

平匡さんのような人、今、いますもんね。
ただ結婚できないんじゃなくて、異性と付き合ったことがないという。
(”ヒラマサさん”って聞いたとき、私は魚のヒラマサで頭がいっぱいになった。
と思ったら、原作の海野つなみさん、本当に魚からとってたんですね!)
いやしかし、この辺も昔は結婚しない限り、
男女ともこういう状況にあったんじゃあなかろうか。
私が高校生の時に聞いた祖母の娘時代の話に、心当たりあります。
ああそうか…ということは、特別目新しいことでもないんだな…
事情は多少違えど。
私がそれこそ高校生の頃は、こんなドラマ成り立ちませんでした。
時代は巡るにゃ巡るけど……なんだか不思議。

夫も引きずり込んで、ドラマ楽しみにしています。
世間で言うムズキュンというより…私は可笑しくて楽しくて!
くっくくっく笑いながら、なんでなのー?突っ込みながら、
録画をヘビロテで観ています。
あと、みくりさんを目の当たりにして、
家事をいつもより丁寧にやってるかも。(笑)


 


その後の下目蓋のイボは

2016年09月15日 | 日々のこと

以前、『なぜこんな目の下に!』という記事を書きましたが、
実はこのイボ、今なお解決していないのです。

町医者にかかること2ヶ月、都合5回も液体窒素で処置しながら、
一向に治る気配のないイボに業を煮やし、
「痒い」と訴えると何の説明もないまま、何のための薬なのか、
訳の分からない塗り薬を処方され、ほとほと頭に来た私は、
「何の薬なのか」「病名は何なんなのか」「治っているのか」
などなど…これまで診察時に医師と会話する機会すらなかった私は、
一気に受付で訴えたのでした。

診察とはいっても、いつもいきなり処置室のベッドに寝かされ、
頭の上から来る医師の顔は、見ることすらできず、
処置が終わって目を開ければ、周りに誰もいない、
看護師すらいなくなってる!といった状態で、
何か尋ねることも説明されることも、一切出来ない状態だったのです。

受付での訴えの後、ようやく診察室へもう一度通され、
初めて説明らしい説明を受けました。
「このイボの様態で組織検査をする医者は、まずいない」
「いつ治るかは言えない」
(そんなことを私は求めているのではない!)
「目への影響も考えられるし、
この際、大きな病院で診てもらってはどうか」
などなどなどなど……

相手の医師という立場は尊重しながら、私は訴えを続け、
納得できないことは何度も「なぜ…」と問いながら、
「その場合は…」と詳しく掘り下げるなどして、
腹は立ちましたが、ある一定の確認・納得は出来たので、
医師の言うように、大きな病院へ紹介状を持って移ったのでした。

いや、結論から言って(結論出たから言えるけど)、
徹頭徹尾、それは良性のイボに違いなかったのです。
イボはイボとして、その治療をどうするかという話だったのですが、
初っ端に大病院の医師は、それまでの液体窒素処置の回数を尋ね、
「5回も?」と半ば呆れていましたし、私のイボを見て、
「見た感じ、単なるイボともちょっと違うのかな?とも思うのでね…」
と診断し、初診で即、組織を採って検査することになるのですがね。

「組織検査なんて、する医者いなかったんじゃないのか~!」

心の中ではコケました。
しかし、それが必要となっただけでも、進展でした。
とにかく、はっきりしてくれい。

その後、検査を担当したインターンの医師の手際が悪く、
イボの採取の深さが足りず、後にもう一度、
違う検査方法で判断することになりましたが、
(同じ採取組織でやったので、時間だけが無駄にかかった)
まあ、たった小さなイボひとつで長い時間右往左往させられたものですが、
つまり、大病院の医師が気にしていたのは、
ウイルス性のイボにしても、表皮の浅いところから出来てくるものなのか、
それとも、もう少し深いところから出来てくるものなか、
その見極めがいるということで、
結果次第ではレーザーで焼くか、メスで切るかになるという……
まあ、そもそも良性とか悪性とかいう心配ではなく、
イボがちょっとだけ深かったら、そこまで取り除かないとね、
という話だったのでした。
……あぁ、長っ!

結局私は、「深いところから」だったので、
大病院にも通うこと4回目にして、先日レーザーで焼いてきました。

医師から改めて説明を受け、承諾書にサインし、
目にも麻酔をさしてレーザーを防ぐコンタクトシェルを入れ、
(コンタクトとは名ばかり!鍋の蓋の取っ手のようなシリコンのプレート)
局部にも麻酔をしてジジジジ…と焼くのでした。
「おおぉ、究極の焦げ焦げの臭いだぁ~タンパク質だぁ~…」
痛くもなんともないですし、ほんの数分で終わるので、
これでウイルス君が蒸発してくれるなら、有難いものだわ!
心からそう思いまして、私、頑張ってきました。(笑)

組織検査の際、円筒のメスで組織を採ったため、
そもそも米粒より小さなイボだったものが、ゴマ粒ほどになり、
「それでもやっぱり、除去が必要…?」と、
一瞬、迷いが過らないでもなかったのですが、
やっぱりそこにはウイルス君がいるので、先生の仰る通り、
根こそぎやっつけるのが最良と思われました。

本来なら、こんなウイルスは免疫がやっつけてそれで終わり、
イボにならないそうですが、そうじゃなかった場合は仕方がない。
やはり、人の体、免疫は素晴らしいものなんだなぁと思いました。

現在、傷には抗菌剤を塗っています。
「乾かさないように」というお達しで、
いわゆる、湿潤療法でございます。
規模はたいへん小さなものですが(笑)、
傷は少しでも綺麗に治したいと思う女心により、
綿棒でこまめに塗っていますよ。
きちんと治るまでは日焼けも色素沈着の元なので、
サングラスも必須です。

いかにも長い長い道のりだつた
皮膚科通い(足掛け5ヶ月!)、
とはいえ、一応片は付けても再発もあり得る訳ですが、
ま、ウイルスはきれいにやっつけたと信じて、
レーザー処置をしたその日、よくやったとばかりに、
予定にはなかったiPhone7を予約しました。(唐突?)
年内には買おうかな…くらいのつもりが、発売前に予約だなんて!

これまで6plusだったのを、小さい方
の7に戻して、
(使ってみて、plusは大きすぎるという結論に達しました)
だけど容量だけは最大の256GB。
なぜなんだ!?(笑)
256GBも要らないけど、今の16GBで苦労した反動で
「次は一番大きな容量にしよう!」と思っていたら、
なんと倍の256GBになっていて。


まあ、大は小を兼ねると言うものの、これはいくら何でも…と、
128GBに予約し直そうとしたら、
「ジェットブラックの128GBは一番人気で、12月中には無理です。
ただ、256GBであれば大丈夫ですよ」
などとこっそり言われてしまい、ええい、それなら256で行けー!と、
今後は、目に見えない大きな空袋を持ち歩くようになりそうです。

いや、野望としては、3,000曲以上の音楽を入れて、
その中でも、お気に入りの1,000曲程はロスレスで入れ直して、
動画もバンバン撮って、アプリもジャンジャン入れて、
何なら、東方神起のMVも入れたりして、
中身ギッチギチのiPhoneにしてやるぞ!と鼻息荒くしています。
それでも、256は持て余すでしょうけどねぇー。

まあ、いいってことにします。
どうしても、ジェットブラックがいいから!
絶対、12月までには欲しいから!




 


爪が割れたら

2016年08月17日 | 日々のこと

先日、洗面所の電気を消したときに、
小指の指先を壁にぶつけてしまいました。
壁を擦るように上から下へ。

あいた~、やっちゃった!

指の痛みより何より、爪が割れていないか慌てて確認すると、
…お?あれ?割れてないか… うん、割れてないね。
一見、爪に変化なし。

はぁ、良かった。何ともなくて。
私の爪は、指先から6~7mm出るスクエアオフにしていて、
いつも普通のマニキュアを塗って、自分で手入れしているだけなので、
ジェルもスカルプものってない、”素爪”なのです。

でも、しばらく家事をして、
やっぱり痛いなぁ…と思って爪を見ると、やっぱり。
結構深い位置で、外側から1/4ほど亀裂が入っていました。
あーーあ……

お盆直前だというのに、ネイルサロンは開いてるんだろうか。
予約、すぐ取れるだろうか。
そんなことを考えながら、2日間テープで固定してやり過ごしましたが、
「やっぱり、無理、伸びるまでに何か月かかると思ってんのよ!?」

ネイルサロンにはさっぱり縁のない私ですが、
以前にも同じく亀裂が入ったときに、一度だけお世話になったことがあって、
その手軽さ、便利なことを知っていましたので、
今回も、初めてのサロンに急きょ予約を入れました。
電話した翌日には取れたので、ラッキーでした。

以前はスカルプをのせてくれましたが、
今回はシルクラップにジェルで十分でしょう、と。
お店に入ってから支払いまで、30分で済みました。
費用は600円少々。

もうね、これは絶対おすすめですよ。
自分の爪を切り取ることなく、
普通の状態と変わらないようにしてくれます。
強度バッチリ、何の不都合もなし。

3週間後にリペアに行って(伸びてきた爪の根元部分にジェルを足す)、
そのまま自爪が伸びてくるまで、綺麗な状態が保てます。

爪が割れてしまった。深爪になって困ってる。
そういう方は、迷わずネイルサロンを利用されるといいと思います。
クリアなジェルをのせてもらえば、素の爪と比べて違和感ないですし、
マニキュアだっていつも通り施せます。

ジェルを取るときにも、サロンに行く手間はありますが、
それさえクリアすれば、いずれも数百円程度で済むようですし、
利用しない手はないと思います。
サロンの方も「そういう風に利用してくださるといいんですけどねぇ」
と言ってました。そういう人、なかなか少ないようですね。

ネイルサロンって、爪を”ハデ”にするだけじゃない(笑)。
ありがたいところでもあるのです。









結果的のプレゼント

2016年08月01日 | 日々のこと

最近、家族によく本をプレゼントします。

電話で何かの話になり、
「あ、それならいい本があるから、送るようにしとくわ」
と言ってネットで古本を購入して、
家族の元に配送されるよう手配するのです。
最近も、やんちゃ盛りの息子との毎日に疲労気味だった妹に、
櫻井よしこさんの半生を綴った『何があっても大丈夫』を送りました。

あるいは、実家に帰ったとき、
自分で読もうと思って携えて行った私の本を見て、
「ちらっとお母さんも見てみたけど、その本いい本だね」
などと言われると、すぐに母用にも手配します。
もちろん、古本で。(笑)
この間は、インテリアのMOOK本を母用に買いました。

「この本、いいよ」「これ、読んでみて」
その気持ちをすぐに形にしたくて、
新刊本でなければ(その方が多い)、家族の気安さから、
大ディスカウントで買える古本を選びます。
大体が、Amazonの古本ですね。
新品を買うのと同じ作業なのに、300円で済むこともあります。



私自身は、まずは図書館を利用して本を読んでいます。
読みたい本を全部買って揃えると大変なことになるので、
近くに図書館があることもあり、
この十数年、家には常に借りてきた本がある状態です。

以前は手芸本を借りてくることが多かったのですが、
最近は本当にジャンル問わずですね。気分の赴くままに。
先日は、テレビで見たプラントハンターの西畠清順さんの著書をずらっと読んで、
ほーう、ふーんと楽しみました。
植物の話も興味深いのはもちろん、彼自身がとても味わい深い。
”仕事”ってどういうもんか、そういうことも勉強になります。

伯母が良かったと言っていた『中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて』だとか、
子育て中の人に読んでもらいたいと思った金美齢さんの『凛とした生き方』だとか、
口で説明するより早いし確かなので、本を送ってしまいす。
そしてその後、「あそこは大事だね」「共感するわ」「真似していかなきゃ」
と実感の交感をやる訳です。

本は、エッセンスを汲み取ることが大事だと思います。
何から何まで本の通り鵜呑みにしたり、知識としてため込むだけのものでもない。
時には息抜きになったり、構えをほぐしてくれたり、
不確かだったものを自分の形にして持ち直したり、確認したり。
そのためにあるんだなぁと、興味の向くものを自由に読んでいます。

あ、この間は病院の経営の本をなぜだか読みましたね。
あれは何のきっかけだったのかなぁ…。
斜め読みにしても、町の開業医が経営者として何を考えてどのように手を打って、
病院を回していかなきゃいけないのか、非常に新鮮な気持ちで読みました。
ちょっと先生の見方も変わってきますよ。

そんな引き出しが増えていくと、何かの話題の時にパッと、
「あの本、読んでみて!あれお薦めだわ」と言うようになってきます。
近しい人なら、自分の本も貸しますね。



私が子供の頃、小学校を卒業するまで、
祖母が「これで本を買いなさい」と言って、
毎月毎月、手紙と共に千円札を送ってくれました。
物心つく頃から始まったので、それこそ絵本から小説まで、
色んな本を買ってもらいましたね。
買った本の背表紙には、母が”何年何月 おばあちゃんより”と書き込んでくれて、
それがずらっと本棚に並んでいました。
また、母ともよく図書館に通いましたので、読んだ本は数知れず…。

本が好きなことは、人生において武器になります。
小さい頃に活字の本に慣れ親しむことは、知らぬ内に訓練になっていて、
どんな場面でも大きく役に立ちます。
私の知る限り、子供の頃に本に馴染まなかった子は、
大人になってからも、なかなか本に手が伸びません。
漫画もいいのですが、やはり本とは違います。色んな意味で限定的ですね。

興味の源泉を刺激し、思考を奥深く構築し、人格形成への選択肢を豊かにする。
その上で尚も世の中というものを知るには、まず本を読むことですね。
望むままです。





いいものはいい

2016年07月26日 | 日々のこと

人生、思い掛けないことが起こるものです。

以前、東方神起にはまったことはここで書きました。

その昔、たのきんトリオが出てきた時、
3人の内で誰のファンかと、友達に言うことすら恥ずかしく、
本当はトシちゃんのファンなのに、
何を血迷ったか、マッチの写真入りのビニールバッグなぞを持ち、
”いや、なに、私はトシちゃんファンではないんですよ~
”という、
本心を知られたくないが為の、訳の分からない照れ隠しをして、
人に対して「好き」とか「ファン」いうことにはトンと弱い、
しかしある意味ではませた、自意識の強い子供だったと思います。

その後も、芸能人を見て「あ、いいな」と思うことはあっても、
あえてそこを自分で潰しておくというか、無視するというか、
まあ、テレビの中にリアリティを感じなかったこともありますが、
芸能人にのぼせ上がるようなことは、一度もない人生を送ってきました。

しかしです。
それから数十年を経て、
私は、東方神起に体を撃ち抜かれたと言っていいでしょう。(笑)
素直に芸能人に、しかもアイドル的男性歌手グループに、
さらにはそれが異国の歌手だなんて、
私自身、到底信じられないような出来事が起こっています。

ただ、自分が自分を面白いなと思うのは、
そのファン具合が、抑制的、選択的であるということです。

まず、私は歌って踊る彼らが好きです。
じっと写ってるだけのグラビアや、彼らの出るドラマや映画には興味がない。
『黄金を抱いて翔べ』のモモは良かったですが、
歌ってなんぼ、踊ってなんぼの彼らが見たいのです。
あのパフォーマンスとしての彼らがよいのです。

またその裏には、日本で成功するまでのストーリーと、
特に2人になってから、芸能人として担っている行儀の良さ、
辛抱強さ、真面目さが一層露呈され、その踏ん張り加減や佇まいには、
演出された造作では持ちようのない育ちの良さのようなものも感じ、
これらが、更に私をグッと惹きつけた要因です。

どんなにテレビの中でカッコよくても、
今の私には、ある程度その裏が透けて見えてくる。
見えたものが人間として何の美しさもなければ、興が覚める訳です。
そんな自分が頼もしい。(笑)

しかし、私はファンクラブには入りません。
特段理由もないのですが、どこかで”入りたくない”と思っている節はあります。
組織的には加担しないというか、
そこまで私の生活には押し掛けて来させないというか。(笑)
変ですか?
変かもしれません。
夫にすら変だと言われますから。(笑)

そしてこれも大事なことなのですが、
彼らは異国の人ですから、いよいよ国益に反する決定的事態に陥れば、
私は迷わず、このような異国文化を捨てます。
一旦、国家として敵となる事態になれば、
残念ではありますが、個人も例外なく敵と相対さなければならないのです。
それが、私の日本人として当たり前の覚悟です。

そんなことも考えながら、純粋に彼らの音楽を楽しむことが出来る。
彼らを好きだと言える。
年を取るのもいいものだなあと思います。
変な自意識にも囚われません。(笑)
無理のない自然な流れでもって、分別が備わっているファン心理。
その上で「いいものはいい」と言える。
非常に心地良いものです。

現在、彼らは兵役服務中で東方神起としての活動をしていません。
従って、新しいアルバム発表やライブ活動はない訳ですが、
その間どうやって過ごすかというと、多くの東方神起ファンは、
同じ事務所の後輩歌手を聴く(応援する)ということじゃないでしょうか。
もちろん、過去の東方神起アルバムをヘビロテしつつですが、
”同じ事務所”というところに妙な忠誠心を覚えたりして、
私も、色々と聴いてみました。

が、やっぱり、聞き流してるのかなぁ…。
はまりはしない。
綿密にプロデュースされ、完成度も高いんだけど、
やっぱり根本的に全然違う。
本質的に違う。

本当に後輩君たちもみんな歌が上手くて、超難度のダンスもキレッキレで、
簡単に言っちゃうと、時代の違いもあって、
恐らく東方神起より、歌もダンスも上手いと思う。
上手いんだけど、ただそれは感心するだけであって、
特別カッコいいっていうんじゃなく、
結局、なんだか飽きちゃうんですよね…。

例え出発はアイドルであっても、
人の苦労、努力、歴史、自意識というのはたいしたもんで、
やっぱり、人の厚みをつくります。
その迫力が、男の魅力となるのではないでしょうか。

「いいものはいい」
彼らが兵役から帰ってきた時には、東方神起がどんな姿になり、
私もどんな状態になっているか分かりませんが、
末永く「いいものはいい」と言わせてくれる存在であればいいなぁと、願っています。







 


マニキュアを買いに行ったら

2016年07月25日 | 日々のこと

マニキュアを自分で塗ることが、私の楽しみです。
もうずっと前から、ネイルサロンなんて無かった頃から、
好きな色のマニキュアを買ってきては、塗っていました。
今でも、ネイルサロンに行くことはほぼ無く、
自分で手入れをして、多少のアートも取り入れながら、
いわゆる普通の”ラッカー”を塗っています。

さて、そんな私のことですので、もうマニキュアはたくさん持っていますが、
たまに「そうだ、マニキュア買おう」的に、ドラッグストアに入ることがあります。
ほとんど、気分転換ですね。

今日もそんな調子でドラッグストアに入ったのですが、
売り場に向かう途中、3人の女性店員が通路をふさいで大話をしていました。
大きな声で、「うちの息子の野球部でさぁ……!」。

私はこれは何なんだろうと思いつつ、その人たちをよけて、
すぐ横のマニキュア売り場に行きました。
その後も、とめどない大声のバカ話。途切れる気配もありません。
非常に耳障りで、商品選びも儘ならない状況でしたが、
3分程我慢したでしょうかね。
私はツカツカとそこに寄って行って、

「あのね、あなたたちの私語は、店内中に響き渡ってるわよ」

はっきりと、それだけ言いました。
あななたちのそのバカ話は私語なんですよ、
そこから教えなければなりませんでした。

彼女らはピタッと話をやめましたが、
謝るでもなく、悪びれる様子もほとんどなく、
どこかへ散って行きました。

店の責任者は、何を教育しているんだろう。
もちろん、この店員各人の素養が疑わしいのも確かですが、
しかしそれ以上に、この行為が許される店の状態が問題でしょう。

どんな場所であれ、リーダー(責任者)の意識が職場には現れます。
意識と言っても、基本は「何を目指し、何をすべきか」ということです。
それをいかに通し、統一していくか。
あまりにも多くの場所で多くのことが、いい加減に流されています。

教育は、「信念を持つ」ことが大事ですね。
同じことを、同じように教え続けること。
そして、細部を教えること。具体的に伝えること。

「信念を持つ」とは、意固地になることではありません。
面倒でもしんどくても、同じことを相手に教え続けることです。
こちらの都合で勝手にブレないということです。
その積み重ねでしか、相手には伝わりませんね。

かつては、これは家庭内での教育の問題でしたが、
いまや、それが家庭でなされないまま野に放たれるのだから、
この過程すらも、職場においての教育項目に入ってきています。
どれだけの無駄か。どれだけの弱体化か。

私たち大人は、いい加減に流して、無関心で済ませつもりであっても、
必ず、つけを払わなきゃならない時がやって来ます。

無関心であっても、無関係ではいられない。
早く、これを痛感しなければなりません。







なぜこんな目の下に!

2016年06月03日 | 日々のこと

10日ほど前から、左目の下のデキモノが大きくなりはじめ、
ギロッと横を見ると視界に入るし、瞬きすると違和感があるし、
それが障るのか、左目だけに濃い涙みたいなものが目尻にたまるし、
はたまた、痒さで無意識にこすってしまうと、
そのデキモノはなんだかぷっくり盛り上がってきて、面積も広がるようで、
キャシー中島さんの皮膚ガンのニュースを聞いた直後でもあり、
目がチクチクする不快さと、もしや…?という不気味さに曝され、
ちょっと落ち着かない毎日を送っていました。

実はそのデキモノは、3~4年前から小さく小さくそこにありました。
1mmにも満
たない大きさで、まつ毛の生え際を境として内側が粘膜、
外側が皮膚という微妙な場所の、ギリギリの皮膚部分にあって、
下目蓋にアイラインを入れるときなど、ちょっと邪魔には思っていました。

それが、それがです。
何かのスイッチが入ったのか、突然大きくなりはじめたのですね。
(といっても、せいぜい1.5mm程度ですが)

瞬きするたびに目の粘膜を刺激して、
痛くはないのですが、非常に不愉快です。
あー、もう!病院に行って取ってやる!
と本日、
美容皮膚科も掲げる皮膚科を受診(初めての病院)。
(やっぱり顔ですし、ましてやデリケートな場所ですからね)
デキモノ系は大方、液体窒素で焼くというのは予め知っていましたが、
場所が場所だけにどうするんだろう…と多少の不安も抱えつつ、
しかし先生はあっさり「液体窒素で凍結させましょう」と。
「目の下ですが、問題ないですか?」と聞くと、
「それは大丈夫です。問題ないです」。

ベッドに寝かされるとガーゼを目に当てられ、
あとはエアブラシのような感じで、冷たいものがシャーッと吹き付けられました。
若干、ヒリヒリジリジリします。
デキモノそのものより、目に入っちゃわないかと緊張しましたが、
そういうこともありませんでした。(笑)
あとはグイグイと患部を押されて何か処置をされましたが、
それが何だったかは、私には分かりません…が、特に痛くもなく。

その後テープも何も貼ることなく、そのまま帰されました。
見かけ上はほとんど何も変わりません。
1週間ほどでデキモノは取れて、きれいに治るらしいです。
うーむ、早くそうなって欲しい。

たかが1mmちょっとのデキモノも、場所によっては厄介なものです。
「調子がいい」「体調が整っている」というのは、
本当にありとあらゆる条件が揃っての、ありがたい状態なんですよね。

そうだ。診察の時に幹部の写真を取られたけれど、
あれはどこでどうなるんだろう?
恐らく先生の資料になるんだろうけど、説明、無かったなぁ。
というか、結局はデキモノが何なのかの説明も無かったですから。
見立てが良いという評判でかなり流行っているので、
待ち時間の時間短縮に躍起になってる印象があったけど、
(院内の掲示物や、先生の様子、看護師の動きなどから)
もうちょっと落ち着いて説明が欲しかった。
デキモノの組織検査なんかも必要なかったのかしら…?って。
まあ、ありきたり過ぎるデキモノだったんでしょうけど、
そのひとことは欲しいですね。

あ、ちなみに、この記事で掲載している目の写真は、
私じゃありませんのであしからず。(笑)







ドライブ中の眠気

2016年05月25日 | 日々のこと

あ、今テレビをつけたら、
ニュース番組でピースの又吉が「キャスター」とか呼ばれてる。

んんー、又吉先生がキャスターかぁ……
どう見ても清潔感からは程遠いが……
というか、わざわざこんなことしなくてもいいのでは。
私としては、違和感アリアリ。





長距離運転での移動が、半ば仕事のようになっています。
月間で1,000キロ以上走るでしょうか。

行きはヨイヨイ帰りは恐いで、
復路の運転は眠気に襲われることがたまにあります。
そんなときは、10分でも15分でも車をとめて寝るに限るんですが、
そうはいかないこともあります。(高速道路上など)
しかしそのまま運転するのは非常に怖いので、
私は母に電話して話をすることにしてるのですが、
(もちろん、ハンズフリーで)
夫が秘密兵器を教えてくれました。

【眠眠打破】ってご存知ですか?
眠気覚ましのドリンク剤です。
このシリーズは下から【眠眠打破】【強強打破】【激強打破】とあるのですが、
夫のお薦めは、真ん中の【強強打破】でした。
「眠眠打破はどうも弱い。強強打破はばっちり眠気なくなる。
だから激強打破にはまだ手を出してない…」
ということでした。

実は私はまだ飲んだことがないのですが、
知人にも同じように薦めたところ、夫と同じことを言いました。
「眠気が飛ぶ。眠くならない」と。

すごいですねぇ。こんなのがあるんですねぇ。
多分、この手のものは慣れてしまうと効かなくなるんでしょうけど、
それでも、まずはしっかり「効果がある」ということに驚きました。

何かの時には、試してみるといいのではないでしょうか。
コンビニにも売っているそうです。
うちの冷蔵庫には、10本ほどストックがありますけどね。(笑)






 


済ませました

2016年05月20日 | 日々のこと

この春、税金にまつわる申告を都合3件、済ませました。
これまで全くやったことがなかった帳簿整理に決算処理、申告までを、
急きょ私が引き継いで、数日の内にやらなければならなくなり、
慌てて本を読み漁り、過去のデータと比較検討、
そして帳簿ソフトの"ヘルプ"を印刷しながら、
なんとか、期限内に提出することが出来ました。

曲がりなりにも、国相手にリミットがあることですし、
また何の知識もないまま、ほとんど説明もなく引き継いだので、
何がゴールかさえも分からない五里霧中、最初は本当に戸惑ったものですが、
やれば何とかなるものですね…(笑)
どうにか理屈が分かって筋道が見えた時には、
ちょっとした快感と面白さに変わっていきました。

多少煩雑であっても、合理的なルールが明確にありさえすれば、
パズルをカチカチッとはめ込んでいく作業、実は嫌いじゃありません。
数字が合うと気持ちがいいです。
理屈が分かる、ということが気持ちいいのかな。

あともうひとつ、大きな申告が残っていますが、
これも何とか自分でやってみようと思います。

プロはプロでも、私は税務署に聞きに行きます。
一番確かでしかも無料ですもんね。(笑)
ど真ん中、突いていきます。







味覚障害…?

2015年10月31日 | 日々のこと

そろそろ「年末」の声も聞こうかという頃に恐縮ですが、
今回の話は、今年の初めに遡ります。

真冬の寒いさなか、気が付くと会う人会う人に、
「あれ、風邪引いてるんですか?鼻声ですね。」
と言われるようになり、
「いえいえ、引いてないんですよ。でも、声だけは鼻声で…」
と答え続ける日々。
本当に体調は万全だったし、鼻水ひとつ出ないのに、
声だけは、なぜだか見事なほどの鼻声でした。

人から何度も尋ねられるのがちょっと面倒なこと以外には、
さして支障もなく、そのうち鼻声も治るだろうと自然治癒?を待っていると、
今度は食べ物の味がしないことに気が付きました。

料理を作っていても微妙な味が分からない。
スープの出汁、炒め物の塩加減、煮物の醤油のバランス、
最後は味噌汁の濃さまで分からなくなり、
ほとほと、味付けに困るようになりました。
一応、これまでの勘と経験を頼りに味付けはするのですが、
食卓に出すと、どうも夫の反応が芳しくない……(笑)。
やっぱり味がおかしいんだな、と。
それからは、夫がいるときには味見をしてもらい、
いないときには、薄めかな?と思う程度で止めておくようにしました。

また、わずかに風味が分かっていたものも、
とうとう口にするもの全ての味がしなくなり、
食事もおやつも、
本当に味気ないものになりました。

いや、本当に「味気ない」とはよく言ったもので、
口に入れて何も感じないなら、まだ不味い方がマシというくらい、
味が無いとはとてつもなく素っ気なく、詰まらなく、
はたまた不可思議な現象で、
想像以上のストレスを感じるものでした。
食べるって、味がすることが本当に大事!
私たち、脳で食べてる!!

当初は、自然に治るだろう…と楽観視していたものの、
このような経過で日常生活に影響が出るようになり、

鼻声になってから半年が経った頃、流石に嫌気がさしてきて、
かかりつけの医師に(ついでのもちに)相談をしてみました。
恐らく、鼻炎の影響があるかもしれないということで、
鼻炎に処方する典型的な薬をもらい、様子を見ることにしました。
それが効けば鼻炎だし、そうでなければまた他の方策を探りましょう、
ということです。

こうした日常の曖昧な
不調にも、
丁寧に、しかも杓子定規でない
対応をして下さるホームドクターは、
本当にありがたいものです。
いつも相談しやすい雰囲気のあるクリニックなのです。

果たして、しばらく薬を呑んでみましたが、
鼻声も味覚障害も治ることはありませんでした。
うむぅ…これはいよいよ耳鼻科に行くしかないのかしら…?
また先生に報告すると、
「味覚障害は耳鼻科で治ったという話を、正直聞いたことないから、
町の病院より、大きな病院をお勧めしますよ」と言って下さり、

私もこの際だから、流れに沿って総合病院に行こう!と即決し、
紹介状と予約をお願いしました。

総合病院では、まずカメラを鼻に入れて中の状態を見ました。
「きれいです」

続いて、CTで鼻内部の輪切りを。
「鼻腔にちょっと膿はありますが、
これが原因という程のものではありません」

うーん、そうなのかぁ。
でも、その点はちょっと安心。

続いて、味覚検査。
金属のスティックを舌のあちこちに当て、
赤錆のような味が感じられるか確かめます。
これもまずまず。
「すごく反応が悪いという訳ではないですよ」
確かに、舌先の方では明確に分かりました。

うーん。なんなんだ、これ。
やっぱり、味覚障害は曖昧な世界なのか…?
ということは、やっぱり治らないのか…?

最後に血液検査。
亜鉛の不足が味覚障害の原因になるらしいので、
そのチェックです。
なるほど。なんかそれ、聞いたことあるかも。

血液検査の結果はその場では分かりませんでしたが、
とりあえず亜鉛も取り入れてみましょうと処方してもらって、
その日は1万円の診療費を払って帰って来ました。
(びっくりしたー、高かったー!)

その夜、最初の薬を呑んで、
どんなもんかなぁ、治るといいなぁ…とは思うものの、
長い付き合いになるかもしれないと、半分覚悟していました。
それがです。その翌日です。
いつものように朝食を食べていると、ぬおおお?
最初のひと口でハッとしました。
え?え?え? 味がするじゃーーんっ!!Σ(゜Д゜)

感動でしたねぇ。
いやぁ、味がするって素晴らしい!!

でもいくら何でも、薬を一回呑んだくらいで変わるのか…?
しかも、抗生剤は前回と同じもの。
としたら、亜鉛が効いたってこと…!?

おぉぉ、何はともあれ、これはすごいわ。
素直に病院に行って良かったー。
高いお金も払った甲斐があった(?)というものだわー。
私は勝手にそう思っていました。
亜鉛の力、恐るべし!
すっかりそう信じていました。

…しかし、実際はそう単純なものではないようなのです。
亜鉛はそもそも、そんな即効的な薬ではないのです。
味を感じる舌の細胞はひと月ほどで生まれ変わるそうで、
その細胞をつくる過程で亜鉛が必要で、
そこで欠乏すると正常に細胞がつくられない。
ということは、亜鉛を補給したとしても、
次の細胞に生まれ変わるまでは効果が現れないはずですね。
私の“翌日、味しました!”は、理屈に合わないんですね。

次の診察の時に先生に「味します!」と報告すると、
「何だったんでしょうね…」と逆に先生に尋ねられるという、
狐につままれたような体験をしました。

まあ、それなりのお年頃になって(笑)、
意識して医師にお世話になるようにしているのですが、
度々、人間の体の仕組みの確かさにびっくりすると共に、
まだまだ解明されていない神秘の部分もあるんだなぁと、
そっち方面でも奥深さを感じることが多く、
いずれにせよ、一病息災、
しっかり体の管理はしてやるものだなぁと思っています。

ちなみに、亜鉛を多く含む食品は牡蠣と牛肉です。
牡蠣はまあともかくとして、
牛肉は本当にここ数年、ほとんど口にしてないので、
それも多少は影響しているのかな…?と、
確かに、心当たりはあるんですね。
貧血ではないけど、鉄分もちょっと少なくて、
この影響も考えられるということでした。

味覚障害は治らないことが多いと聞きますが、
私はこのように治ってますので(今も味は正常にしています)
心因性のものも含め、きちんと治療はしてみるべきだと思います。

はあ、良かった。
本当に、味がしないのはある種の拷問ですよ。