朝晩は少し過ごしやすくなったとはいえ、
まだまだ残暑が続きますね。
日差しの強さも、庭の草の生え具合も、
ぐんと勢いが収まってくれるといいのですが.....
と願う一方、この時期になってくると、
編物の新刊本を目にするようになります。
暑いながらも、“毛糸の本”が嫌でなくなったという証か(笑)、
“あぁ、またニッティングの季節が来たなぁ”という感慨がちょっと嬉しく、
先シーズン、編めずに先送りにしていた作品の資料を取り出してきては、
ニンマリ、頭の中で手持ちの毛糸のやりくりし始めるのです。
おーっとっと!
あぶない、あぶない、編物の蓋を開けるにはまだ早かった。
やらなきゃいけない縫物がまだまだあって、
編物にシフトする訳には、いかないんでございます。
ということで、今回は小さなポーチの話です。
甥っ子のパンツをつくった余り布で、ちょうど2つ分の生地が取れましたので、
どんでん返しで仕上げる、ふた付きポーチをつくってみました。
あ、そうそう、お盆に甥っ子に持って行ったズボンたちはとても好評で、
ウエストのゴムを縮める必要はありましたが、
先日も「今、ほとんどあれを穿いている」と、母から聞きました。
特に、ポルカドロップスのカジュアルパンツは大好評で、
裾をのばし素材を替えて、秋冬物もつくってやりたいと思っています。
既製品のような仕上がりになるので、本当にお薦めですよ。
さて、話はまたポーチに戻って、
ギリギリいっぱいで裁断した生地は、チェック柄の中心が出ていませんが、
手芸店で教えてもらった、ふた付きのどんでん返しがやってみたくて、
練習がてらに(ということは、自分用に)つくってみました。
大きさは、預金通帳がちょうど入るくらいです。
つくづく、これが自分の性分なんだなと思うのですが、
試作として気軽につくるつもりだったのに、
裁断後、接着芯を貼ってあれこれ触りながら眺めている内に、
ふたにモチーフをのせてみよう、ポンポンも周囲に付けてみよう、
あ、モチーフには、前からやりたかったビーズ刺しゅうはどう...!?
と、どんどん工程がプラスされていきました。
最初は、モチーフもミシンで付けるつもりだったのに、
結局は手縫いでアップリケしてましたから。(笑)
思い付きは思い付きでも、私の場合は慎重になり、重たくなり、
パパッと身軽に、それでも納得!.....というのはどうも苦手なようです。
刺しゅうには、竹ビーズ、パールビーズ、丸小ビーズを使いました。
どこにどれだけのせたらいいのか、やってみないと分からない状態で、
丸小をびっしり埋めるように刺したものの、
やっぱり無い方がいいと全部取ったりもして、
慣れない内は、あまりやり過ぎない方がいいなと思いました。
ちなみに、このモチーフは、
以前、ペチコートを補修したときにも紹介したものです。
使いでがあります。
あと、表に縫い目の全く見えないどんでん返しの結果は、
この横の部分を見てもらうと分かるでしょうか。
パイピング処理も、ふたの継ぎ目もなく、
でも、最後にひっくり返すとこの形になるという、
ちょっとした縫い方のコツでこうなります。
当たり前の人には当たり前かもしれませんが、
でも、私はこれまで数々の手芸本を見てきて、
この方法が紹介されているものは、
ついぞ出合ったことがありませんでした。
こういうことこそ、まずはきちんと紹介して欲しいものですが、
「簡易に、省略版で」ということが取り沙汰される一方で、
「センスと技術とを両立させ、きちんと正攻法で本格的に」
をモットーにする本が、もっと出てくればいいなと思います。
この写真を撮っている間中、
窓の外で大きなカマキリがこっちを向いていました。
本当に大きなカマキリで、体長10cmは優にあったのかな。
ひゅうっとこちらに顔を向ける様にも、何か意思があるようでした。
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甥っ子さんのパンツなんかほんと既製品のようにかわいくしっかりと作られてますね!いつも「凄いなぁ」と思っています!
どんでん返しのポーチの仕立て方はよく使います!
簡単にふた付きができるのでこの方法は重宝しています
畳のヘリバックもこの方法でショルダーを作りました!
また!お邪魔します!
見に来てくださって、ありがとうございます!
甥っ子のパンツは、型紙が良く出来てますので(←ポルカドロップス)、
誰が作っても“既製品”です。(笑)
ふた付きのどんでん返し、メリキルさんにはお馴染みだったんですね。
これは便利ですよね。仕上がりも綺麗だし。
もっと、この方法が広まればいいのになぁ...と思いました。
畳のヘリを使われるんですね。
いろんな材料や手法が出てきて、興味深いです。