5番の刺繍糸

趣味の針仕事・庭仕事・料理を中心に、日々のあれこれを綴ります。

新しいものの話

2016年12月24日 | 洋裁ほか

この春、妹が十数年振りに学生に戻って忙しくなるのを機に、
身の周り、家の中の刷新を図っています。
息子(甥っ子)の小さい頃の洋服、おもちゃの処分から始まり、
自分のワードローブの徹底整理、自分の勉強部屋を新たに設えたり、
百均などの既存の小物を利用したインテリア小物造作など、
新たな趣味も同時進行で広がっているようです。

その中で、甥っ子の服は文字通り”売るほど”あるそうで、
自宅の離れを利用して、一時、ショップをオープンするようです。
ターゲットは、その年代の子供たちを持つお母さんたち。
そこで私にも、何か作品を作って欲しいという依頼がありました。
離れて住んで久しい妹ですが、まあ姉妹とはいいもので(笑)、
「お姉ちゃん、ショップをするから作品作って!
ね、のんびりしてる暇ないよ。私が学生になるまでの話だから」
だそうで、”誰がのんびりしとるんじゃい!”
(例えのんびりしていたとしても、それはお姉ちゃんの自由!)
と思いつつ、「は?へ?まあ、作れと言われれば作るけど、
そんなに作れないよ?アナタ。お姉ちゃんも時間ないもの」
と、ちょっとニヤけながら応えた姉が、
翌日には作ってしまった刺繍の額が、コレです。(笑)

妹はかつて、大学生をしながら古着屋を営んでいました。
裁縫系の手芸は全く不得手な彼女ですが、
物と人を結ぶ、人と人を結ぶというネットワーク構築とその運営、
また、物事を見極める勘と見通す感性、
そういったことに大変長けたものがありました。
生まれながらのものですね。羨ましいことに。

私がシュゲイ作品を作るようになって、
「売りなさい」と絶えず勧めてくれたのも彼女ですし、
実際、彼女は(一部)売ってくれましたし、買ってもくれました。
でも私は私で、その誘いに魅力を感じながらも、
あくまでもシュゲイに振り回されたくない、とステップは踏まず、
(ここが妹と私の違い)今に至るといったところです。

一時、ショップは本当に進みかけた時期があったんですが、
ちょうどその機を狙ったかのように、
私の方で、シュゲイとは全く関係のない分野で、
本格的に取り組まなければならない事業が起こって、
頓挫したことがありました。
このときも彼女がプロモートしてくれていましたので、
本当に頼もしく、ありがたい妹です。



さて、この額縁はマットが二重になっていて、2枚目(中側)のマットは、
入れる作品に合わせて取り外せるようにもなっています。
マットとマットの間はクッション材が挟んであるので、
1枚目も2枚目もガラス面からスペースがあり、
刺繍のような立体作品でも、縫い目を潰すことなく収めることが出来ます。
この額縁を店で見付けたときには、すぐに「刺繍を入れよう!」
とイメージが浮かんで、まとめて購入しておいたものです。
日の目を見られそうですね。

妹への報告のためにちゃちゃっと撮った写真なので、
いかにも淋しそうな(?)風情ですが、
実物は、思いのほか上品にでき上がりました。
気に入ってます。
布が見えている部分は6センチ弱ですので、額自体小さく、
同じシリーズで作ったものを、並べて飾ってもらうと一層素敵。

果たして、買って頂けるんでしょうか。
妹は色んな意味で「売りたい」、現実派の人。
私は一本の道筋により「売れなくてもいい」、ひねくれ者。
すみません、白状すると、
値段設定も、妹のアドバイス聞きませんでした。(笑)

だって、売れなくていいから。
これって最強。(今のところ)

そのうち、現実を見たら、
そそくさと妹の指示に従うこととなると思います…。(笑)
年の離れた妹ですが、頼りになります。
よろしくね。


 



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