ごく親しい知り合いが、年内いっぱいでの退職を決め、
その際に、同僚に贈り物をしたいということで、
A4サイズの書類ケースを15個、依頼されました。
これは、その試作品。
下の方には何種類かの布で、パッチワーク風の切り替えをして、
刺しゅうやリボン、ビーズなどの装飾(出っ張り)はなし、
そして入れ口にはファスナーもホックもなしの、単なる袋状のままで.....
という依頼で内容したが、作り手としてあまりにも単純な形なので、
こういう形もありますよ?という提案のつもりと、
自分用にはこういう形が欲しかったというついで(?)もあって、
フラップ付きを作ってみました。
15個分のバイアスを断つのがどうも億劫で(笑)、
入れ口は、本体と内袋のどんでん返しで処理してあります。
(実は、初めてのマグネットホック使用!)
フラップには、簡単に刺しゅうをしたくるみボタンを付けてみました。
花弁も葉っぱも、レゼーデージーステッチだけで刺しています。
本体は、生成りの綿麻キャンバスに接着キルト芯を貼り、
切り替え生地を繋いでおいて、上からミシンでたたきました。
イニシャルレースワッペンは、袋状に仕上げてから、
バランスを見ながら手縫いで付けました。
予め、これは試作であり自分用と思っていたのでワッペンにしましたが、
知り合いに渡す“本物”には、オリジナルのネーム入りタグを縫い付けます。
(自分の持ち物には、ネーム入りって恥ずかしいものですね。)
これを見せると、知り合いからは、
経験上の使い勝手から、「入れ口にはやっぱり何もなしで」
という再びの指摘があって、
更には、キルト芯プラス接着芯を貼ることと、
切り替え生地のデザイン(外観)がふたつとして同じものがないように、
ということで最終形の確認を経て、
早速、先日から収めるべき“本物”づくりに励んでいます。
切り替え生地用に、様々な生地が必要になりますが、
幸か不幸か(笑)、自分の手持ちの中から充分間に合うと思います。
抽斗からあれこれ布を引っ張り出してきては、組み合わせと分量を、
また、上部に合わせるリボンを決めながら裁断しているところですね。
すべて違う布を配置する.....までのつもりはないのですが、
全体の雰囲気を大事にして、15個全部、違うものに仕上げていきます。
こういうとき、巻きで持っている色違いのグログランテープやリボンは、
本当に役に立つんですよねぇ。
量を持つ必要性って、やっぱりあるときはあるんですよ。
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