こんにちは、かーちんです。
昨日の台風の影響は、都内でも浸水をもたらし大変だったようですね。
吉祥寺周辺はほとんど被害もなく(たぶんですが)、私はうっかり自ら水溜りに片足がダイブしたくらい^^; いつもと変わらずのんきな一日を過ごさせていただきました。
さて、開店9周年にちなんで思い出話をさせていただいたら、次々と色々な思い出が連鎖的に出てくる出て来る。9年間の重みを改めて感じさせていただいている今日この頃であります。
ということで、もうしばらく思い出話などなどにお付き合いをいただけましたら幸いです。
先日の記事、太陽の腕を磨かせてくださったオーダーメイドジュエリー(ピアス)のお話しの続きです。
本当に不思議なことに、オーダーメイドのご注文をいただくことによって、新しい域を経験させていただくと、また更なる課題をいただくのです。
この前のお話のお客様がみえなくなると、あら不思議。まるでそのお客様から引き継がれたようなお客様がいらっしゃるようになりました。
やはりとてもおしゃれな男性のお客様で、ご自分の持つイメージがはっきりとされていて、+ジュエリー関連のお仕事をされていらっしゃるので、ジュエリーを見る目が肥えてらっしゃるという、これまた高いハードルをお持ちのお客様です。
もう何年もかけて太陽を鍛えてくださっています(笑)
そのオーダーのひとつがこちら
トリカラートルマリンを使った、k18WG(18金ホワイトゴールド)のペンダントネックレスです。
こちらはチェーンも手作りなんです。チェーン部分はお客様のデザイン、留め金具は太陽のデザインです。
さすがにパーツのひとつひとつを一から手作りするのは大変なので、2種類のパーツの原型を作り、キャスティング(鋳造による複製)しています。
画像ではわかりにくいかと思いますが、トップを中心に、パーツが向かい合わせになっています。
キャスト(複製)なら楽でしょと思われるかもしれませんが、キャストで上がってきた状態から湯口やバリを落とし、エッジを立て直して磨きをかけるなどの作業は手でやっていますから、これだけのパーツ数になると、かなり根気のいる作業になります。
この作業を手ですることによって、既製品と一味ちがった仕上がりになります。
機械や外注さんに頼って楽をしたいところですが、このこだわりがデザートローズのクオリティを保つところでもありますので、手を抜けないところなのです。
そして苦労話ばかりで申し訳ありませんが、こちらのチェーンを作ったときに太陽が苦労していたのは、ロー付けです。
小さなパーツを丸カンでつないでいますが、丸カンのつなぎ目を全部ロー付けしています。
ロー付けとは溶接の一種です。
ローが溶ける温度までバーナーで熱して付けます。ローが多過ぎると溶けたローが大きくはみ出してしまいます。少な過ぎると接合部がはずれやすくなったりします。
このように細い部分のロー付けは、どうしてもローがはみ出しますから、またそこをヤスリで整えるのです。
あー。書いているだけても、気が遠くなってきてしまいました(笑)
太陽が彫金を始めたての頃、ある先輩クラフトマンの方がおっしゃいました。
「まずは100個!」
100個作れば、かなり手が慣れるということです。
そういった意味でも、こちらのオーダーは、ジュエリーとしては1点であっても、同じ作業をたくさん繰り返すことが必要だったため、まだ慣れなかったホワイトゴールドという貴金属の感触をかなり掴ませていただけたと思います。
そして、その後には、また更なるお題を用意していただくのでした。
それにしても、いつも太陽にとって難しいお題であることを知りながらも、信頼をしてオーダーをくださるお客様に、深く深く感謝を申し上げます。
デザートローズのオーダーメイドジュエリー作品はこちらに掲載しております。
吉祥寺にあるオリジナル&オーダーメイドジュエリーの店 Desert Rose
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