静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

第2回解説編

2015年11月15日 07時23分52秒 | 公務員試験入門
公務員試験チャレンジ2 解説

前回の問題です。

 ここに一組のトランプがあります。
ちなみに日本語ではトランプですが、正式名称は「カード」です。
ご存じの通りで、カードにはダイヤ、ハート、スペード、クラブの4種類のマークがあります。
そして1(エース)から13(キング)までの13種類ですから合計で52枚です。

 このトランプを4人に一人13枚ずつ配りました。
もちろん無作為に配ることになります。
各自は手札の中のエース(1)の数を調べます。
エースは4枚ありますから、一人に一枚ずつということもありますし一人だけが4枚という事もあります。

 さて、この4人の中から無作為に一人を指名します。
そして
「あなたはエースを持っていますか?」
と尋ねます。

 もしも、その人がエースを持っていなかった時は、その人はパスとしてその次の人に同じ質問をします。
そして、「ハイ」と最初に答えた人に、次の質問をします。

「あなたはエースを2枚以上持っていますか?」
答えは、「ハイ」か「イイエ」のどちらかとします。
この時に、その人が「ハイ」と答える確率をXとします。

 次に同じように4人にカードを配ります。
そして今度は
「スペードのエースを持っている人は誰ですか?」
と質問します。

 今度は必ず一人だけ手を挙げる人がいることになります。
そしてその人にまた同じ質問をします。
「あなたはエースを2枚以上持っていますか?」
この時に、その人が「ハイ」と答える確率をYとします。

 さて問題です。
この二つの確率、XとYではどちらが大きいでしょうか?

 1.Xが大きい 2.Yが大きい 3.両方とも同じ



 この問題は、「条件付き確率」といいます。
まずはその解説から。

 通常の確率を計算する時には、A「条件を満たす場合の数」をB「全体の場合の数」で割って求めます。
たとえば、「サイコロを1回振って奇数が出る確率」を考える時には。
Aは「1,3,5」ですから3通り
Bは「1から6まで」ですから6通り
です。

 したがって確率は、A/Bですから 3/6で、1/2です。

 ところがこの条件付き確率では、全体の場合が限定されている設定になります。
これが上手く理解できるかがカギとなります。
問題の例で示します。

 サイコロを1回振ったところ「3以下の目」が出ました。
奇数が出た確率はいくつでしょうか?

 この場合、「3以下の目がすでに出ている」事に注意しなくてはいけません。
Aは「1,3」ですから2通り
Bは3以下の目ですから「1,2,3」で3通りです。

 したがって確率は、2/3ということになります。
通常の確率とは異なるので、よく考えてください。

 さてこの問題ですが、実際に場合の数を計算するのが普通のやり方です。
しかしこの場合は条件が複雑なので計算はかなり難しいです。
そこで場面を簡略化して考えることにします。

 まずは、エースが4種類あることが問題を難しくしているので、これを2種類だけだとします。
スペードのエースとハートのエースの2枚として同じ問題を考えます。
これが3種類以上になると余事象が複雑になるので分かりにくくなります。
2種類で比較しても多い少ないという内容に変わりはありません。

 一人の人が持っているカードの内容としては4通りの場合があります。
ア、スペードとハートのエースを両方持っている。
イ、スペードのエースだけを持っている。
ウ、ハートのエースだけを持っている。
エ、両方とも持っていない。

 1.「エースを持っている人」はア+イ+ウ
その中で2枚持っている人はアですから、その条件付き確率は、「ア/(ア+イ+ウ)」です。

 2.「スペードのエースを持っている人」はア+イ
その中で2枚持っている人はアですから、その条件付き確率は、「ア/(ア+イ)」です。

したがって、1と2を比べると、分母の小さな2の確率のほうが数字は大きくなります。 
答えは、2「Yが大きい」です。

皆さん、できましたか?







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