DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

ルワンダ大虐殺30周年

昨日のNHK、時をかけるテレビで当時のルワンダの人々の様子をとらえたドキュメンタリー、続いてニュースでは30周年の式典の報道。いずれもまさに現在に大きな教訓となるもの。
人々の分断は、帝国主義時代の植民地支配ですでに多用されていた。アフリカやアジアで原住民の居住区域を国境とせず、歪んだ国境で独立させ、民族同士の対立を煽って、旧宗主国が巧妙に彼らが強くなることを妨げた。
ルワンダはたった数週間で80万人の犠牲者を出した対立から立ち直り、現在アフリカで最も経済成長した国の一つとなっている。これを、今のウクライナやパレスチナにも教訓として活かせないのか。虐殺のあと、和解し、許し合うことを選択した彼らのように、停戦して、和解へと前進できないのか。
そして、私たち自身も他人事ではない。SNSでは日常的に対立を煽る言葉が流れ、ひとたび自然災害が引き金になれば、関東大震災の時の朝鮮人虐殺のような悲劇が繰り返される怖れが十分にある。むしろSNSのある現在こそ、リアリティを持って教訓としなければならない歴史だと思った。
皮肉なことに、かつて植民地支配に使われていた手法が、現代ではアメリカを筆頭とした先進国で国民や民族を分断し、全体主義者が政権を握る手前まで来ている。私は、今や敵は共産主義ではない、全体主義だ、と言う理解をしている。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「社会・政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事