ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

本人確認情報②

2005-04-29 18:09:45 | 司法書士
色々疑問点があって、ご高齢の登記相談員を煩わすのもなんだが、
相変わらず法務局に行ったら疑問点を彼らに聞いてみる。
もちろん各法務局月一回程度の割合で聞く。
煩い奴が来た、思われないように。
だから地方の支局や出張所が狙い目だ。
基本的に暇だから親切に対応してくれる。
刺激が欲しいなら刺激してあげるのも国民の役目だ。

①本人確認情報とは、本人確認情報本体、職印証明書、
 業務権限証明書、(代取の)資格証明書、
 (代取の)印鑑証明書をひっくるめて言うのか。

②申請書に添付書類として記載するのは、本人確認情報のみなのか、
 他の書面もいちいち書くのか。

③還付できるのはどれか。

抵当権の抹消で本人確認情報を添付して申請する場合、
昔の保証書パターンと同様に義務者の印鑑証明書は必要だ。
この場合、義務者が法人だと代表者の印鑑証明書になる。
だから業務権限証明書に添付する印鑑証明書は兼ねることになるから
わざわざ業務権限証明書用に添付する必要はないのかもしれない。

しかし、そもそも業務権限証明書に代取の資格証明書や印鑑証明書を
添付してその真正を担保する必要があるのか、分かんなかった。

ある田舎の登記所では、添付する印鑑証明書は委任状の印鑑証明書であって、
本人確認情報の真正は司法書士の職印が、全てを担保するから
業務権限証明書の代取の印鑑の印鑑証明書は不要だ、と言われた。
つまり業務権限証明書の代取印は、認印でも何でもいいことになる。
このときははっきり行って納得いかなかった。

ある都会の登記所では、登記官じきじきにお出ましになり、
業務権限証明書には、資格証明書と印鑑証明書は必要です、と明言した。
でも、わざわざ別に添付する必要はないでしょうねとも言った。
添付書面でも「本人確認情報」のみでオッケーです、とも。
この人は忙しそうじゃなかったけど、
迷惑そうに話していたんで、僕もさっさと退散した。
しかし僕もそうだと思うし、納得したものだ。
例え実務的には意義のあるとは思えない納得であっても…

③は委任状で添付する資格証明書を除けば、
とどのつまり職印証明書のみと言うことになるのだろう…

しかし職印証明書って高いな…

代表者の記載②

2005-04-29 16:45:34 | 司法書士
連休の半ばももちろん出勤はある。
今抱えている事件のうち、いまいちよくわかんないのは、
住宅金融公庫や年金福祉事業団が抵当権者になってる抵当権
の借換えによる抹消登記の申請人の記載方法だ。

両者とも括弧書きで横に取扱店の銀行支店が記載されている。

みうら先生曰く:
>代表者として、代理人 氏名を記載しますよ。
>独立行政法人等登記令に言う代理人
>具体的には、公庫地方事務所長を言う。

独立行政法人等登記令より

(代理人の登記)
第十条 別表の名称の欄に掲げる法人のうち、同表の根拠法の欄に掲げる
  法律中に、主たる事務所又は従たる事務所の業務に関し一切の裁判上
  又は裁判外の行為をする権限を有する代理人を選任することができる
  旨の規定があるものは、その代理人を選任したときは、二週間以内に、
  これを置いた事務所の所在地において、代理人の氏名及び住所並びに
  代理人を置いた事務所を登記しなければならない。

上記の代理人が申請人を代表するものとして記載されるのか…

初めてのケースだけど、
いつだって書類を渡される前に自分なりに答えを見つけたいものだ。

anti-pianist

2005-04-29 15:05:14 | 徒然
司法書士試験の受験生時代ピアノの音には散々悩まされた。
上の住人が音大生で、平日・休日問わず平気で弾き散らす。
その愚か者も卒業しどっかに行った。
二度と戻ってくるな、と常々思う。
昔は、死ね、と思ってたから随分丸くなったものだと我ながら思う。

ピアノを弾く人間は自分の撒き散らす〝騒音〟が周囲の人たちにとって、
どれだけ迷惑なのか考えないのだろうか。
マンションの規約に「ピアノ可」とあるから、
「規約を守っていればどれだけ弾こうがそれは〝権利〟であり、
他人が迷惑しようがしまいがそれはその勝手だ」と思っているのか。
「ピアノの演奏は芸術であり、自己表現であるから
ラジカセの音なんかとは違って騒音ではない」と思ってるのか。

うんにゃ、僕に言わせりゃ、ピアノの音は立派な騒音です。
あんたの〝演奏〟なんか金貰っても聞きたくない。
例え階上のあんたがアシュケナージやバレンボイムであっても
休日の午後まどろんでいる最中にご立派なショパンやモーツァルト
なんか聞きたくないのです。

気密性の高いフローリング敷きのマンションでピアノの音が
どれだけ階下や周囲の住人にとって苦痛なのか考えて欲しい。
考えるだけの知力がないなら我が家に招待してあげるから
一遍苦痛を味わって欲しい。
その暇がないなら金槌で自分の指を思い切り叩いてみて欲しい。
他人が感じている苦痛はそれ以上かも知れないですよ。

ピアノ会社も消音機能をつけるようにするのが最低限の
マナーなのではと思ってしまう。
ピアノなんかそもそも必要なものじゃないんだから…