ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

「世界の種牡馬」

2005-07-31 23:14:44 | 競馬
を買う。
法律と関係ない市販本を買うのは、久々だ。
読みたい本はいっぱいあるが、読むのが遅いので、我慢して買わない。
近年ノーベル文学賞を受賞した南アのクッツェーなんてのは、
受賞する前から好きで、結構集めたりしてたんだが、
受賞してからは一切買ってないし、読んでもいない。

二見書房から「種牡馬事典」というのが出ていて、
著者は山野浩一と吉澤譲二だったかな…
愛用していたのだが、新版が出ているのか出ていないのか見つからない。
山野浩一が生きているのかどうかも分からない。
で、自由国民社の「世界の種牡馬」を買った。
ビロングトゥーミーとかグラインドストーンのサイアーラインが分かった。

種牡馬には結構拘る。
といっても遺伝学の知識はゼロだし、統計も取ってないので感に近い。
府中でトニービンは常識だが、
京都でダンスインザダークとかサッカーボーイ、
新潟でペンタイア、福島でメジロライアン、
左回りのスペシャルウィークやキングヘイロー、
新馬のフレンチデピュティなんてのはとりあえず買っておく。

今日万券取ったローランジェネルーにしてもガトージェネルーの血が活きるのは、
洋芝の函館や札幌に違いない、と思ったからだ。

或る「小倉日記」伝

2005-07-31 23:00:12 | 司法書士
実は中学まで、福岡市に住んでいた。
正確に言うと、小1まで、大野城市でその後福岡市西区。
高校は鹿児島で、大学は東京…要するに九州には10年以上帰ってない。

今日は、昼からWINSに行って、万馬券2本取った。
万券一本取るとだいたい2万円の勝ちになるが、
関屋記念は無謀にもエリモピクシーから勝負したので、
今日の勝ちは3万7千円止まり。
帰途、前に座る若い女性の膝小僧を凝視しながら、ふと思う。
「そうだ、小倉に行こう」

来週は土曜も出勤があるから土曜の仕事が終わってから、
夜行バスで小倉に向かい、小倉には朝の6時に到着。
短時間小倉観光しつつ、競馬場に行って、指定席を取る。
以後、函館12レースが終わるまで、競馬場の中。
終わるのが、5時10分。
それからどっかで食う、飲む。
八時前くらいの「のぞみ」で帰阪する。
うーむ、魅力的だ。
惜しむらくは来週の日曜の小倉のレースは全体的にしょぼい。

実は福岡には15年いたが、北九州市には1、2回しかいってない。
何が名物で何が有名なのかもよく知らない。
四大工業地帯で汚染が酷いんだろうな、という偏見しかない。
黒崎のそごうはまだ健在なのだろうか。

窓辺のカフカ

2005-07-25 01:36:32 | 司法書士
「そして、僕は恋をする」
というクソ長いフランス映画があった。
監督は今トリュフォーの誉れも高いアルノー・デプレシャンだったと思う。
内容は…忘れた。

僕は映画好きだが、恋愛映画は殆ど観ない。
興味がないというより共感のしようのなさを痛感するからなんだが…
だけれども、愛に関する映画は好きだ。

「グッドモーニング・バビロン」は映画愛に関する映画だったし、
「愛に関する短いフィルム」なんてのはずばり〝愛〟そのものに迫った映画だ。
だいたい「愛に関する短いフィルム」なんてのが好きな点が、
映画を知ってる人から見れば僕の気質や性質に通底する青くささを窺知されかねない。

「紹介してやる」とはたまに言われるが、エヘヘッで済ます。

司法書士は人を疑ってナンボ、とはよく言われる(かどうかは知らない)。
職業として人を疑うのは、割り切ってるからマシだろう。
僕は、そもそも人を信じてないな。
信じるとか、信じないとか関係ない生き方ができればいいのだが、
それができないから信じるとか、信じないとか関係あっても、
自分が傷つかないだけの距離感を常に他人との間で保っているような…

カフカの名作「城」の主人公は測量士だ。
城から依頼されてその土地にやってきたのだが、段取りが分からず、
城に接近しようとする、が、どうやっても近づけない。
内に事務所にも測量士さんは何人かいるが、
飲み会の席で打ち解けても翌日になると、
打ち解けてない僕との距離を彼らが感じて、
「クナッパーツブッシュ(仮名)君って、カフカの城みたいな人だね」
と思ってるかどうかは、知らない。
というのは嘘で、思ってないことは知っている。

宇宙戦争

2005-07-24 23:28:38 | 映画
先週の3連休のうち日月と東京に行ってきた。

僕の学生時代は品川なんてのは、
行く用事がなければ行かないところだったし、
そもそも行く用事すらなかったところなのだが、
この度の上京でその様変わりに度肝を抜かしたわけだ。
というのは、嘘で、度肝は抜かれてない。

独り揚げ足取りはどうでもいいのだが、
そこで行列にひっついて映画館の座席を予約した。
そう、悪評嘖嘖の「宇宙戦争」をだ。

結論から言おう、気に入った。
おっと、以下はネタバレの領域に踏み入ることを覚悟してもらいたい。
そもそも人間の血が燃料というのが気に入った。
まあ、内容そのものは無理があるから、問わない。
無理というのは、リメイクの必要性と現代との適合性とでも言おうか。

リメイクなんてのは、したけりゃ勝手にすればいいのだが、
評論家という暇人たちは「何ゆえこの時期にリメイクを?」とかなんとか
しょうもないことを詮索して何書いているのかわかんないような難解な評論を
発表するし、それは当然現代的な意義も問われるというわけだ。

唐突な終わり方は、この映画の定めだ。
スピルバーグがウェルズや過去の作品に敬意を表したからこそ、
自己の身内に生じたであろう〝想像力〟を封じてまで、
敬意に殉じたのであろう。

まあ、この作品が駄作に成り果ててしまったのは、
過去に徹するか、現代に突き抜けるか、一方を選択せずに、
中途半端に過去を踏襲して現代性を盛り込んだからなのだろう。

現在性を盛り込んだといっても、家族愛はとってつけたようだし、
当然のことながらトム・クルーズが主人公なのだから、
父性の復権、に焦点があるのだろうけど、
父性が復権して、さあ、これから宇宙人をバンバン倒して面白くなるぞ、
という時に編集でぶった切ったような週末じゃあね。
まあ、過去の作品も原作も知らないのでなんともいえないが、
スピルバークが迷走しているなぁ、というのはよく分かる。

でも個人的には気に入ったんだからね。

TA EIΣ EAUTON

2005-07-06 01:20:38 | 司法書士
皇帝気分で自省する。
実際、僕は人に話しかけられた時に「あっ、そう」で済ますことが多い。
それは、殆ど無意識の領域に関わる問題なのだが、
どこか僕の内奥に潜む昭和天皇の記憶が、
僕を彼の物真似に走らすのだろうか。

さて、補正である。
目の手術をする前とはいえ、あまりにも馬鹿馬鹿しい補正が連発した。
忸怩たるというより、梅雨に相応しく鬱々として晴れない気分に包まれたものだ。

昨日のはやばかった。
ことの始まりは5連件の登記申請にさかのぼる。
1設定の前提としての土地建物名変。
2抹消。
3設定。
4順位変更の前提としての抵当権名変。
5順位変更。

1、2番で抵当権の設定があり、今回借り換えで、
1番抵当権を抹消(順位3番)し、4番で設定となる。
期日は仮に6月30日としておく。
2、3及び5の原因日付と申請日は本来同日にするはずだっのに、
なぜか僕は5だけ6月25日合意としてしまったのだ。
全く何故そんなことをしでかしたのか…

本来なら法務局から電話が入ってくるはずだ、
ちょっと馬鹿にしたような口調で。
しかし掛かってこなかった、つまり、申請は受理されたのだ。
受領後、事務所でチェックしていて、不合理に気づいたときは、
法務局の間違いかと思い、鬼の首を取ったかのような高揚感を感じたものだ。
が、受領証書を見ると、間違えているのは明らかに僕だった。

さて、これから上司は苦悩した。
僕自信は深刻な補正を食らったことかないので、いまいちピンとこなったが…
4番で30日設定があり、5番で25日合意は、ありえない。
だから事前に補正の通知が入るはずなのに入らなかった。
間抜けな申請書が間抜けな登記簿の記載を生み出した。

更正登記。
五番順位変更更正なのだろうか。
変更更正登記みたいで変なのだが、年月日合意解除で順位変更の抹消は、
可能だったと思うので、そうなるのではないか。
順位変更の変更はできずに、抹消して再度順位変更をするはずだったと思うが、
順位変更の順位がそもそもと違った場合は、更正登記も可能なんだろうな。

銀行に恥をしのんで印を取りにいくことや、
登記原因証明情報のへんてこな文案が頭をよぎったが、
結局、法務局に行って直談判で頼み込んだら、
向こうにもありえない申請を看過したという落ち度があったこともあって、
職権で更正してくれることになって一件落着。

上司は僕に、「今後は気をつけていこうな」と言ったものだ。