ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

郵便局魂

2005-02-28 01:41:41 | 資格試験
で、今日は日曜だったから集配局までわざわざ出かけて
諸般の用事を済ませた。用事とは収入印紙の購入がメインだ。
僕としては収入印紙を2850円分欲しかったのだが…
郵便局の勤め人曰く、
「あー、すいません、日曜日は50円の収入印紙は会計課に
あるんで取れないんですよね。会計課は休みですし…」
とのこと。

個人的には郵政民営化なんてのは愚の骨頂だと思ってるが、
この勤め人を含めた郵便局の杓子定規的な頑迷固陋さを
目の当りにするにつれ、愚かしいとはいえ、
民営化もまた否定できんな、と思う今日この頃であった。

役場魂

2005-02-27 20:43:18 | 司法書士
租税特別措置法の適用を受けるために住宅用家屋証明書を取る。
どうやってとるかと言えば所在地の市町村役場にいき、申請する。
値段は1300円くらいだったはずだ。
添付書類は建築基準法の確認済証の写し、住民票の写し、それと
建物の表示の登記の登記済証の写しの三点セットだったはず。
ただし租税特別措置法72条の2を適用するための証明書のことだ。

先日はまたまた奈良の田舎に行ってきた。
法務局で表示の登記済証を下げ、役場に行って証明書を取り、
またまた法務局に戻って保存登記の申請をした。
田舎で交通の便が悪かったんで、全く以って無駄な経費と時間を
費やしたものだといまさら思ってしまう。

ところで役場に行ったとき、上司が税務課の人に、
「表示の登記の登記済証じゃなくって
申請書の写しじゃ駄目なんですかね。」
と打診したところ、担当の人は
「ええ、いいですよ。役所によっては登記済証の
コピーじゃないと駄目だと言うところもありますが、
うちはそこまで厳密ではありませんから」とのこと。

先に電話できいときゃよかった。

悩みに類すること

2005-02-26 23:03:26 | 司法書士
実は上司のことだ。
上司は僕のことを記憶マシーンか何かと勘違いしていて、
一回教えたら全て記憶しているものと思っているようだ。
一回で完全に覚えきったら司法試験の合格だって
多く見積もっても一年もかからないだろう。

登記の世界はよく分からないシキタリがいっぱいあり、
そのシキタリはまた、事務所や先生によって微妙に異なる。
シキタリを遵守して一切余計なことをしないで、
機会のように淡々と作業をこなしていけばいいのかといえば、
必ずしもそうでなく、上司は時に僕に対して〝自分の色〟を
出すように求める。

だから僕は僕なりに出しゃばらないように、目立たないように
〝自分の色〟の味付けをするのだがそんな色は大抵却下される。
だったら要求しなければいいのにと思うのだが、
相変わらず要求してきて時に嫌がらせなのかと思ってしまう。
まあ、それは僕にシキタリと自分の折衷や接点を
足掻き苦しんで模索して欲しいという上司なりの老婆心と
思えないこともないので別にそんなに気にならない。

ただ上司は時に僕に指示する。
僕はその指示を忠実に実行する。
すると上司は自分が指示したことを忘れて、
僕が実行したことを批判したり叱り付けたりする。
これにはさすがの僕も参る。
なんて嫌なやつなんだ、と軽蔑してしまう。
しかし上司は自分が指示したことを覚えていてそうやるのではなく、
完全に忘れているようなので、まあ、これも許せる。

しかにたまにこの人と一緒にいるのが嫌になる。

督促異議

2005-02-23 22:53:36 | 司法書士
実は破産申し立ての手伝いをしてる。
破産法なんか読む時間がないから市販の
「自己破産完全マニュアル」的な簡易本
を読んで適当にごまかしている。

それに関連して支払督促が簡裁から送られてきた。
特別送達でワードか何かで作った書類を綴じた安っぽい感じの書類だ。
支払督促は初めて見たので、つい「おーっ」と思ってしまった。
上司と対策を練って期限ぎりぎりに督促異議を送ることにした。
で、その督促異議を書いて送るように指示されている。
送る時は書留なのだろうか、配達証明なのか、普通なのか。
少なくとも二日前までに送らねばなるまい。

お気に入り

2005-02-21 23:31:14 | 司法書士
の法務局は見つかるのだろうか。
僕の上司はこの世界が長いんで、
関西一円の法務局は制覇したといってた。
「お気に入りの法務局ってありましたか」と聞いたところ、
「また行きたいと思うような粋なところはなかったね」とのこと。

しかし僕が入所してから訪れたことのある
法務局の数はわずかに四つでしかないが、
新しい法務局に行く度になぜかしらわくわくするのだ。
最近は訪れた法務局によって微妙に登記簿謄本の請求申請書
の体裁が違うことがあるのに気づいたんで、
気づいた時は妙に嬉しくなってごっそり持ち帰るようにしている。

今日は斑鳩町の斑鳩出張所に行ってきた。
斑鳩といえば法隆寺で歴史と趣のある土地柄だが、
法務局もこじんまりした一軒家風で可愛かった。
法務局の建物に思わず頬ずりしたくなるほど…
あそこの法務局は取り敢えずキープだな。

年下の先輩

2005-02-21 23:21:07 | 徒然
うちの事務所の二ヶ月先輩の人で司法書士希望だけど
行政書士の資格を持ってる人がいて、
その人は入所早々所長に宅建業許可申請書を作るように
言われてたらしいのに作り方が分かんないんで、
二ヶ月間放置していて今日所長に怒られたらしい。

作成方法が分かんないからといって、
二ヶ月も放置しておく神経の太さがある意味羨ましい。
僕も司法書士業務が暇な時は行政書士の仕事も手がけてみたいけど、
片手間というわけにはいかんのかな。
うちの事務所は所長が行政書士もやってるせいで
行政書士の仕事もけっこう多いみたいなんで、
めったに学べない行政書士の実務を経験できるチャンスなんだが…

ホセイ2

2005-02-20 20:43:18 | 司法書士
二度目の補正は登録免許税の不足だ。
こっちは即日ではなく、事務所に電話がかかってきた。
その申請書は僕が作った区分建物の保存だったんで、
えらい心配したが、一応申請書作成後に完璧にチェックしてもらっていた、
と思ってたから補正の理由がわかんなかった。

で、聞くところによると、申請書の記載自体は間違ってなかったが、
調査士さんから渡された建物の構造の調査票の内容が
間違っていたせいで免許税の計算を間違っていたらしい。
申請書のとおり計算してたら間違ってなかったのだが、
調査票を使って計算したために計算ミスをしたわけだ。
結局その補正は後で追加の納付と副本と調査票の差し替えを行い、
昨日あたりホセイ日で登記も無事終わったとさ。

ホセイ

2005-02-20 20:34:50 | 司法書士
補正といえば申請書の訂正・修正の事をいうと思っていたが、
この世界では補正日といえば「登記完了日」の事を指すらしい。
もちろんホセイにはその俗語の意義だけではなく、
実際の意義の補正としても使かわれている。

僕が経験した(実際の意義の)補正は2回だ。
一度目は抵当権の追加設定で、共担を大幅に省略した紙切れをつけてたら
登記所で事務員のその紙切れをペラペラ示されながら
「これはなんですか?」ときかれてしまった。
「共担ですが…」と答えたら
共担用の用紙を渡されてそれに書き込むように指示され、
更に前登記物件の表示を忘れていたことを指摘され、
その場で前登記物件の表示も書き足した。

あの申請書は削除と加入で補正だらけになってしまい、
司法書士の印鑑を押し捲ったんでえらい汚い代物になってしまった。
そういう印鑑だらけで汚い申請書のことを…
桜吹雪と俗にいうらしい。

司法書士の未来

2005-02-20 16:37:41 | 司法書士
司法書士の未来については楽観と悲観が混ざり合い、
むしろ悲観の方が強い感じすらする。
日司連での講義や受験生の掲示板の調子なんかでもそうだ。

でも僕は改正法の中でも比較的地味な「本人確認」の制度が司法書士
の社会的地位や権能をこれまでより遥かに上昇させると確信してます。
それは楽観というほど希望的観測の強いものではなく、
むしろ自明の理に近いものと思えて仕方がないのです。

登記識別情報制度は不通知が慣行として定着すると予想されます。
すると司法書士の本人確認がいやが上にも必須になるわけです。
本人と接することによって様々な人との接点ができ、
今までより以上に人と繋がる機会が増えるわけですし。

問題はロースクールですか…
○っても弁護士ですから、
法律知識はいまいちで、
実務もろくにできなくても
弁護士という肩書きがあるだけで、
社会的評価の点で強敵になる可能性があることくらいかな。

まあ、僕もロースクールは失敗すると思ってますけどね。

しがらみ

2005-02-20 16:26:49 | 司法書士
昨日はせっかくの土曜日なのに出勤で、
しかも7時の時点では仕事も終わって、さあ、後は帰るだけ、
と帰り支度をしていたら、測量関係のチームで計算が合わず
結局帰り時間が長引いてしまった。

ああいう時は、「僕は司法書士関係ですから…(残念!)」と
割り切って、さっさと帰ってしまうのもアリだと思うが、
いかんせん僕がまだ一番の下っ端なんでそれもしにくい。
まあ、下っ端でもさっさと変える図太さがあったほうが、
逆に一目置かれる可能性もあると思うが…

計算ミスをして困っていた人には常々好感を抱いており、
仕事が終わったからといってもビジネスライクに彼を置いといて
さっさと帰ることができなかったのは自分の性としか言いようがない。
かといって測量のことなんかで手助けできないのだから
いても邪魔になるだけなんだけどね。

で、邪魔にならないように部屋の隅っこで本読んでた。
これからはある程度、「自分の時間のために」割り切れるところは
割り切っていかなくてはならないな、と思う今日この頃であった。

藤田伸二という男

2005-02-14 00:06:13 | 競馬
に惚れかかっているのか?
競馬を観ていて最近知らず知らずのうちに注目するのは
そう藤田伸二だ。
彼の騎乗は気持ちいい。
制裁点ゼロのフェアー騎乗もさることなら、
その勝利への意思がはっきり伝わってくる騎乗には感銘を受ける。
自分が勝つために、順位を少しでも上げるために、
目に見える努力をやってるのを実感させるのは彼が一番ではないのか。

武豊のような感動を呼ぶ芸術的な騎乗、
岩田康成のような超大穴をあける舌を巻く騎乗ではないかもしれないが、
藤田の騎乗は仮に僕が藤田の馬から買ったとして、
「藤田で負けたんなら仕方ないな」
と思わせる心意気のような、ガッツのようなものを感じる。
アンカツがパッとしない現状では藤田が武に最も近い男のはずだ。

インフルエンザ

2005-02-13 21:43:59 | 司法書士
に罹ってしまった(T_T)
僕に実務を教えてくれている人(いわゆる上司)がインフルエンザ
に罹っててその人と半日中行動をともにしていたおかげで…
遠くの出張所に行く時は狭い車中という密閉空間に2時間近くも
閉じ込められるわけだからうつらない方がおかしい。
幸いというかこれを書いている今現在大分良くなってるんで、
明日は大丈夫だろうな。

明日はバレンタインデーだが、うちの事務所は所長の方針なのか
調査士関係が仕事の大部分を占めているせいか女性が少ない。
確かに女性だと体力的にこき使うのに問題ありだからなぁ。
そんなことより明日は週末に作成した保存の申請日だな。
堺の方の出張所らしいが、あっちの方は土地勘がないから見当がつかないな。

初申請

2005-02-09 23:35:04 | 司法書士
文章書くのが好きなんだろうな、気が晴れる。

今日は法務局の出張所へ一人で初めての申請に行きました。
テレビの「初めてのお使い」じゃないけど、結構緊張した。
登録免許税の代金を35万円ほど持参していたせいもあるが、
段取りを頭の中でイメージトレーニングしつつ、
ベテランみたいに完璧にこなそうと思いすぎたせいだな。

申請時には申請書と印紙台紙のヘッダー部分に法務局においてある
楕円形の印を押すのだが、あれは法務局の人が登記事務をしやすいよう
に受付番号か何かを書き込めるような空白があるらしい。
よく分かんなかったんで、明日にでもチェックしとく。

今日はうっかり忘れてしまい、帰りかけたら事務員がぶつくさ
言いながらその印を押してたんで、思わず…
「お手数かけて申し訳ございません」といってしまった…

研修の時知り合った元登記官さんは非常にいい人だったんで、
そんなに登記官や事務員に気を使う必要はないと思うのだが、
実務の世界では案外気を使っている結果としての実務的手続き
が隠見しており反権力精神をやや掻き立てられる。

中間報告

2005-02-09 23:14:27 | 司法書士
しかし疲れました。6時を過ぎるとパソコン用語で言うところの頭が
重い状態になっており、帰宅する頃には酸欠でハイになってる感じすらする。

僕が何の仕事をしてるのか、というとはっきりいって司法書士補助者
らしいものではないのではないか、と疑問に思っている。
就職して一週間経つが、この間に書かされた申請書は10枚くらいかな。
もちろん最終的にベテランの人に校正してもらうのだが、
試験では全く勉強しなかった「新築建物標準課税価格認定基準表」によって
保存登記の登録免許税を求めたり、それを証するための調査票だの、
租税特別措置法第72条による減税措置を受けるための家屋証明書だの、
とにかく税金関連に実務と勉強の違いを実感している。

書かされた申請書は所有権保存、区分建物保存、相続移転、抵当権設定、
追加設定、変更、監査役の変更と比較的簡単なんだが、「不動産の表示」
はやんなかったんで戸惑ってしまった(^^ゞ

土地の所在には○○番地ではなく○○「番」なのは受験の時は
うろ覚えだったが、今後は絶対忘れないだろうな。

昼飯

2005-02-07 02:04:41 | 徒然
以前は光合成できるものなら食事などしないものを…
とごく普通に嘆く、高踏派の青年だった僕ももはや三十を超え、
就職も決まって働き始め、ここに至って俄然食事に対する興味が
人並みに湧いてきたのを否定する気はさらさらない。

ところで昼飯は外回り以外のときは弁当だ。
調査士さんや測量士さんは外出して昼時は事務所もがらがら。
そこで僕は弁当の買出しを申し出て(買って来いとは指図されないから)
うきうきしながら買いに行くわけだ、「ほっかほっか亭」へ。

お気に入りは「から揚げ弁当」だ、\420。
実際のところから揚げ六個がメインでポテトがちょっぴり。
野菜が皆無に近いんで、バランスを考えなくてはと思うものの、
から揚げの味付けが気に入ってしまい、
なんだかんだと三日続けて食べている。

明日は法務局の支局に行くんで外食だろうな。