どうなんだろう、合格者と就職や開業や実務のことを話すより、
隣の倍近く年上の元登記官と武満徹や團伊玖磨やロリン・マゼールのことを
話していた方が気楽に感じるのは!?
山野井教授は仰った。
「研修で結構カップルが生まれる」と。
そうだろうな。ロマンチックな港町神戸に8日間も泊まっていれば、カップルの
一つや二つできても何の不思議もない。中には子供を宿すカップもいるかもな。
実際のところ、隣の隣に休憩になっても席を立たずこそこそ話し続けている男女
がいるが、あれはカップルなんだろうか。明日聞いてみるか…
僕「遅ればせながら自己紹介させてください。私、フランツ・ベッケンバウアー
(仮名)と申してます。あっ、独逸会です」
女「あっ、初めまして。私、ローザ・ルクセンブルクと申します。波蘭会です」
僕「へーっ、お隣の国ですか、奇遇ですね」
女「そうですね(爆笑)ベッケンバウアーさんって仰るんですね、皆さん違う風
にお呼びになっていたんで」
僕「ええ、本名はフランツ・ベッケンバウアーですが、皆には〝陛下〟と呼ばれ
てます。ローザさんも宜しければ僕のことを以後〝陛下〟とお呼び下さい」
女「ええ、喜んで、陛下」
僕「ところでお隣の男性とは山野井先生風にいえばカップルですか」
女「えっ、いえいえそんな、彼はチェコ会のカウツキーさんで、互いに迫害慣れ
してる点で気が合っちゃって(ぽっ)」
僕「なるほど」
女「陛下こそさっき楽しそうにお綺麗な女性とお話してるのを見かけましたよ。
彼女は陛下のお眼鏡にお適いになったのですか」
僕「いえいえ、彼女は僕の後ろにいた男と話していただけで、僕は大した意味
もなく話をしている彼女と男の間に立ってみただけです。彼女なんてとん
でもない」
女「さすが陛下とお呼ばれになるだけあってお茶目なお方ですね(笑)」
僕「僕は最後のリベロですからね。自由にしたいことをします。研修にも綺麗な
女性が大勢きてますね」
女「陛下のお好みのタイプの女性はいましたか」
僕「そんな、とんでもないことですよ。僕は理想が高いですから」
女「へー、どのような女性がタイプなのですか」
僕「まず、頭の回転が速い人ですね。ぞくぞくします。茶髪は嫌ですね。後、
僕はドMなんで、ドSの人がいいです。言葉責めが得意そうな感じの…」
あほくさ
隣の倍近く年上の元登記官と武満徹や團伊玖磨やロリン・マゼールのことを
話していた方が気楽に感じるのは!?
山野井教授は仰った。
「研修で結構カップルが生まれる」と。
そうだろうな。ロマンチックな港町神戸に8日間も泊まっていれば、カップルの
一つや二つできても何の不思議もない。中には子供を宿すカップもいるかもな。
実際のところ、隣の隣に休憩になっても席を立たずこそこそ話し続けている男女
がいるが、あれはカップルなんだろうか。明日聞いてみるか…
僕「遅ればせながら自己紹介させてください。私、フランツ・ベッケンバウアー
(仮名)と申してます。あっ、独逸会です」
女「あっ、初めまして。私、ローザ・ルクセンブルクと申します。波蘭会です」
僕「へーっ、お隣の国ですか、奇遇ですね」
女「そうですね(爆笑)ベッケンバウアーさんって仰るんですね、皆さん違う風
にお呼びになっていたんで」
僕「ええ、本名はフランツ・ベッケンバウアーですが、皆には〝陛下〟と呼ばれ
てます。ローザさんも宜しければ僕のことを以後〝陛下〟とお呼び下さい」
女「ええ、喜んで、陛下」
僕「ところでお隣の男性とは山野井先生風にいえばカップルですか」
女「えっ、いえいえそんな、彼はチェコ会のカウツキーさんで、互いに迫害慣れ
してる点で気が合っちゃって(ぽっ)」
僕「なるほど」
女「陛下こそさっき楽しそうにお綺麗な女性とお話してるのを見かけましたよ。
彼女は陛下のお眼鏡にお適いになったのですか」
僕「いえいえ、彼女は僕の後ろにいた男と話していただけで、僕は大した意味
もなく話をしている彼女と男の間に立ってみただけです。彼女なんてとん
でもない」
女「さすが陛下とお呼ばれになるだけあってお茶目なお方ですね(笑)」
僕「僕は最後のリベロですからね。自由にしたいことをします。研修にも綺麗な
女性が大勢きてますね」
女「陛下のお好みのタイプの女性はいましたか」
僕「そんな、とんでもないことですよ。僕は理想が高いですから」
女「へー、どのような女性がタイプなのですか」
僕「まず、頭の回転が速い人ですね。ぞくぞくします。茶髪は嫌ですね。後、
僕はドMなんで、ドSの人がいいです。言葉責めが得意そうな感じの…」
あほくさ