巨大地震
東日本大震災で試運転中の東北新幹線が脱線した事故について、運輸安全委員会は２２日、通過していた高架橋の共振によって揺れが増幅され、車輪がレールから外れたとする調査報告書を公表した。
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共振の影響による脱線が判明したのは初めてという。同委は、共振が起きる場所を特定する研究・技術開発などを進めるよう求めた。
報告書によると、脱線した列車（１０両編成）は仙台総合車両所から白石蔵王駅に向かって時速約７０キロで走行中、仙台駅手前の高架橋上で地震に遭った。非常ブレーキが自動的に作動したが、停車する直前に４両目が脱線した。試運転中で乗客はおらず、乗務員らにもけがはなかった。
同委が余震の観測や地震動による車両の動きを解析した結果、脱線が起きた高架橋は０・６秒程度に１回の周期で揺らすと最も振動が大きくなることが判明。震災でこの周期に近い振動が伝わり、共振が起きたと判断した。車輪が左右に移動しながらレールと激しくぶつかり、すべり上がるようにレールに乗るなどして脱線したとみられるという。
（2013年2月22日11時37分
読売新聞）
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