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2015年 JT将棋日本シリーズ 中国大会 (2015年9月5日)

2015年09月07日 | 将棋

一昨日の9月5日(土)に広島市西区商工センター内にある広島サンプラザホールで開催された「 JT将棋日本シリーズ中国大会、第2回戦第2局、渡辺明 JT杯覇者vs行方尚史 八段戦 の観戦に行って来ました。

この「JT将棋日本シリーズ」は、前年度のJT杯覇者、公式戦タイトルホルダー、そして賞金ランキング上位者を合わせたトッププロ棋士 計12名が公開で早指し対局 (→ 持ち時間10分、切れたら1手30秒未満、他に1分x5回の考慮時間あり)で「JT杯」(優勝賞金500万円)のタイトルを争うプロ「公式戦」です。

「JT将棋日本シリーズ」は日本全国の各地で行われる公開対局 ですから、将棋好きの地方在住者にとってプロ将棋棋士の対局を間近に観戦できる数少ない貴重な機会ですので、中国大会の開催地が近くである限り、私めは観戦に行くようにしております。

今年2015年の中国大会は、渡辺明 (昨年の)JT杯覇者vs行方尚史 八段戦でした。
(↓)が対局開始直後の様子で、和服が両対局者で、左側が先手の行方八段、右側が後手の渡辺JT杯覇者(棋王)で、奥側左端の女性が指し手読み上げ役の山口恵梨子 女流初段 です。
(尚、この記事内の全ての写真には 大きい画像はありません)


「JT将棋日本シリーズ」では対局途中で「 封じ手予想クイズ 」が出題されます。 封じ手とは、普通は2日制のタイトル戦で、1日目の対局終了時刻に手番になった対局者が次の指し手を紙に書いて封書に入れて立会人に渡して、その日の対局を終了するので「封じ手」と言うのですが、1日制の「JT将棋日本シリーズ」では、次の一手を当てるクイズにする為、解説者が指定した局面で、次の指し手を紙に書いて 指し手読み上げ役に預けて休憩に入ります。

これは観戦に来た将棋ファンへのサービスで、「封じ手予想クイズ」の正解者の中から抽選で、対局者の揮毫色紙や扇子などの賞品が当ります。

対局は15時10分頃開始され、15時45分過ぎに「封じ手予想クイズ」が出題された局面が(↓)です。  後手の渡辺JT杯覇者が△7三銀を△6四銀と進めた46手目に対して、次の行方八段の指し手を当てるクイズです。 解説の山崎隆之八段 は、▲7四歩、▲7六銀、▲3五歩を予想しました。


(↑)で大盤の最右側に立っているのが解説の山崎八段(↓)で、画面中央の女性が解説聞き手役の中村桃子 女流初段 です。 尚、行方八段の次の指し手は▲3五歩で、私めも当たりましたが、抽選外れで賞品はもらえませんでしたです。(泣)

(↓)が解説役の山崎隆之八段です。 彼は広島市出身で 最近結婚したばかりのイケメン棋士です。


(↓)が対局中の渡辺JT杯覇者です。


(↓)が対局中の行方八段です。


この将棋は、相矢倉だったのですが、3時間後の18時10分頃、双方が入玉した結果、大会史上最長手数の297手 で、大会史上初の持将棋 」 (じしょうぎ)になってしまいました。 それだけ大熱戦だったという訳です。 その局面が(↓)です。


「持将棋」とは、お互いに相手王を詰ますことが望めなくなり、更にこれ以上相手の駒が取れなくなった時点で、玉を除いた駒(盤上&持ち駒とも)のうち、飛車と角を5点、その他の駒を1点とし、両者とも24点以上あれば引き分け にするというものです。

持将棋になった時「JT将棋日本シリーズ」の場合は、先手後手を入れ替えて初手より1手30秒未満の秒読みで指し直します。 (↓)が指し直し局が始まったばかりの様子です。 先手後手が入れ替わったので、今度は 先手になった渡辺 JT杯覇者が左側に、後手になった行方八段が右側に座っています。


指し直し局は18時15分頃に始まり、角換わりの凄まじい切り合いの将棋になり、行方八段が後手にもかかわらず攻めの棋風通りに反撃しましたが、先手の渡辺 JT杯覇者のギリギリの攻めがうまく続いて押切り、渡辺 JT杯覇者の75手目、▲3二歩打を見た後手の行方八段が 18時50分頃 投了しました。 (↓)が投了の局面です。


(↓)が終局直後の両対局者の様子です。


簡単な表彰式の後、勝った渡辺 JT杯覇者が会場出口前に立って観戦者一人一人と握手をしてお見送りしてくれますので、私めも渡辺 JT杯覇者と握手してもらいました。 これも良い記念になりましたです、はい。

会場を出たのが19時50分頃で、そこからJR電車、バスを乗り継いで帰宅したのは22時30分頃でした。 土曜日の夜でJRもバスも便数が少なく、乗り継ぎもうまくいかずに遅い帰宅になってしまいました。 しかし、内容的には大いに満足できた一日でしたです。

もはや実際には指すことはなく、今は見るだけの将棋ファンの私めですが、
いやぁ~、将棋は面白いですぞ!


尚、過去にも「JT将棋日本シリーズ」の中国大会の模様や写真を記事にしております。
2007年は→ こちら、 2011年は→ こちら、 2013年は→ こちら、 です。


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