鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

心のスイッチを入れる

2012年06月13日 12時11分04秒 | Weblog
昨日、鈴鹿青年会議所の公開例会に行きました。というのも、万協製薬社長の松浦信夫氏を招いての講演があったからです。そこでの講演タイトルが「成功する人の心のスイッチの入れ方」だったので、今回のブログタイトルに借用させていただきました。
万協製薬株式会社については、過去、阪神淡路大震災を経て、今は相可高校などとも連携しながら企業活動を行っていることなどがテレビ番組などで取り上げられており、それを見たときから関心がありました。その社長さんが今回講演をされるということで、話を聞きたいと思ったのです。

まず話を聞き終わっての感想ですが、聴きに行ってよかったというのが率直な感想です。
氏の講演は青年会議所メンバーに向けて発せられるものでしたが、その話の中身は、自分たちにも共通すると考えるものが非常にありました。一例でいえば、「イノベーションには「個人の確立」と「組織の仕組みづくり」の両輪が必要だと実感する毎日です。」という言葉がパワーポイントの資料にもあるのですが、このことは企業だけでなく、今、地方議会が直面している議会改革にも通じるものです。
議会改革というのは、今までの社会の上に成り立っていた議会の在り方を、これからの社会とともに変化させていく作業、リニューアルや小手先の改装ではなく、イノベーションともいえる動きが必要だと、自分では考えています。そのためには、個人としての自分の意識と行動の変革と、議会という組織の在り方を考えることを同時進行で行うべきと考えています。

また、ディベート、ディスカッション、ダイアローグと順に成長する話し合いのありかたについて、他社の話から自分も気づくことのできるダイアローグが大切であるということは、自分の中でもストンと落ちる話でした。あたりまえのことですが、議会はオープンな場としてすべての過程を行うべきで、現状ではまだダイアローグの段階には手が届いていない、そこを目指さなければいけないと思います。

議会改革において、二元代表や機関競争という言葉からつながる住民との関係のあり方の見直しは必須だと思います。
個人としての議員の存在が住民の方とつながるのではなく、議会という組織として、住民の方々とつながる仕組みがあるべきと考えます。そのためのしくみが、議会報告会であったり意見交換会であったりするのだと思いますし、求められるからまちに出て声を聴くのではなく、議会から動いて声を聴くことも必要と考えています。例えば、委員会として積極的に関係団体と意見交換会を行うことや、フェイスブックなどを活用したりしながら、その場で意見を聴くなどもなども考えられます。

なぜ改革をするのか。議会も行政も改革の目的は住民の満足度の向上にあるべきです。
単純にコスト削減を目的にしたり、自分たちにとっての改革に終わらないようにしなければいけないものと思います。その住民の満足度についても、単純に個別要望を満足させていくのではなく、全体として鈴鹿市の価値を上げていくことと連携させ、近隣市の住民の方々にも鈴鹿はいい街だといってもらえるようにすることと関連付けることが必要だと考えます。

松浦氏の講演のまとめにあるこの図は、これからの地域社会を考える上で大きな示唆になると思います。

今も地域貢献している企業の方々が鈴鹿にも増えていると感じるところですが、そのような企業が増えていき、また自分たちの地域に関心をもち行動する人が増えていくことが、ひいては鈴鹿の発展につながっていく、持続可能な地域社会としての鈴鹿のまちづくりにつながると思います。この図では議会は入っていませんが、書かれていなくとも、その中で意義のある存在にならなければと思います。

そのように考えたとき、昨日の講演は松浦氏からの鈴鹿青年会議所の方々に向けての強いメッセージを感じました。
同時に、一議員としての自分の行動についても考え直すところがたくさんあり、非常に有意義な時間でした。

コメント
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