鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

金沢川堤防について

2019年12月06日 00時52分46秒 | Weblog

少し前、10月下旬(21日から24日ごろ)に取り組んだ事例になるのですが、鈴鹿市の金沢川(かなさいがわ)の下流部、千代崎樋門そばの堤防北側で、内部の土砂が流出し、堤防内が空洞化していたという事案がありました。地域の方から茶色く水が濁っているというお声もあったのですが、東京での研修に行くため移動中だったこともあり、鈴鹿に戻ってから現場を確認しに行ったところ、該当箇所について写真のように表面のコンクリートが撤去され、内部の状況が見えていました。

内部の空洞は、写真の手前から3つめのガードのあたりまで広がっている状況で、写真では県の職員の方が深さを調査しているところも、真ん中のコンクリートで、両側部分が支えられているような形となっており、決して安定、安心できる状況とは思えない感じでした。現在は仮復旧として採石が充てんされ、川側にも河床を上げるために採石が投入された上に、1トンの土嚢を多数設置されています。一応通行は可能ということです。また三重県では、堤防について上部と川側の側面から、音波を使って内部状況を調査するということも聞き、それは実施されているということです。

今後は、12月中旬に国の災害査定を受け、その結果を受けて本復旧へと動くということです。

該当箇所について、数ヶ月前に堤防にずれがあるとの声も頂き、市の河川雨水対策課との意見交換をして、県のほうでずれている部分について、ずれで隙間ができているところを埋めるなどの対応をしてもらっていました。その際も、ずれは堤防下の地盤が何らかの形で下がってしまっているからではないかということも話したところでした。そのような状況もあってか、当日、三重県の担当職員の方と話している時も、非常に話がしやすかった印象があります。

話は戻りますが、この時に現場で地元の方とも話をしながら対応したことは、22日と23日にかけて大量の降雨が予想される状況でしたので、防災危機管理課に電話をし、現場にきてもらうことと、様子を見ていた地元の方に近接の小学校に連絡を入れて頂き、先生に状況を見に来て頂くことでした。もちろん、三重県担当者には早急に対応を求めました。

結果、防災危機管理課は念のために、もしもの豪雨の際に安全対応を取ることを連絡する文書を、堤防そばの自治会の方々に配布するという対応を、先生方は生徒の安全確保のための取り組みに動いて頂けていました。また、21日夕方には末松市長も現場を見に来ていただいたということでした。

本復旧に向けて、堤防の住宅側は民家ぎりぎりのところもあり、ずれもふくめて老朽化している堤防本体をどう扱うかの課題や、満潮時は海水面がほぼ地面と同じであることを考えると、相当に大変な工事になるだろうと考えられます。

また、堤防上の管理通路が道路ではないのと同様に、写真奥に見える樋門の管理通路は、対岸の住民の方が使うことや、小学校の通学路として扱われていることについて、東日本大震災被害での大川小学校の訴訟事例があることを考えると、施設管理者と学校の判断だけではなく、地域の皆さんも、私たち議員も、子どもたちの安全確保ということに、もしもの際の責任も含め、考えを整理する必要があると考えるところです。

■日経新聞・2019/10/11記事「大川小の津波訴訟、遺族勝訴確定 学校現場の責任重く

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一般質問から②~ 子どもの権... | トップ | そのイメージはどこまで共有? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事