中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

年に1度は必ずある「大逆転負け」

2009-09-26 21:30:11 | Weblog
 まさか負けるとは…ね。この期に及んで、モチベーションが下がっている?中日に5点差を引っ繰り返されるとはゆめゆめ思わなかった。桜井の2ラン、平野の適時三塁打が出た瞬間「ああきょうも勝った」と思ったこっちが浅はかだった。まだまだ俺も青いわ。投げているあの選手のことを考えんといかんわな。

 誰が悪いとは言いません。中12日も開け、苦手なデーゲームをパスしてこの試合に臨んだベテラン左腕のことは、一切言わない。彼もファンが多いことだし…また何か言おうもんなら、ちらっとこのブログに入ってきた初心者の読者に「あんた何様?」てな反撃を食いかねない。記者の本分は、歯に衣着せない批判記事、と某者の大ベテラン記者から教えられたものにすれば、何ともねえ…。ああ、これすら書けない俺は何様なのだろう…。

 この日から負傷・浅井に代わって1軍に初めて上がってきた柴田君は、大逆転負けのデビューをどう感じたか。なかなかこんなデビュー戦もないぞ。ある意味、いい経験になったと思う。プロ初打席が、あの速球派投手・浅尾だもんな。二ゴロの結果はやむなし。振ったからええやん、と俺は思った。

 この手の大逆転負けは毎年ある。あきらめよ。ヤクルトが勝ち、4位に転落したけど、追う立場の方が気楽でいい。直接対決の6試合を全部勝ってしまえばええんよ。面白い展開になってきたやないの。これって、負け惜しみかな?

土井さん、安らかに…

2009-09-26 10:13:28 | Weblog
 きのうの中日戦、阪神はよく勝った。以上。それと、中日・井上選手、ご苦労様でした。1989年にドラフト2位で入団し、ここまで21年。「阪神の外れ1位かも」というデスク指令を受け、鹿児島の片田舎に飛んだことが思い起こされる。あの時はこっちもルーキーで、初めてのドラフト取材だった。ともかく、あの丸刈り頭の井上君が引退というのだから、何とも感慨深い。

 土井正三さんが亡くなられた。67歳という若さだった。私が東京プロ野球遊軍だったから、今から15年ほど前になる。オリックス監督を辞任された後、土井さんは1年だけデイリースポーツの評論家をされた。一緒に椅子を並べ、巨人戦を見たものだ。今の原監督でないが、本当に「ジャイアンツ愛」にあふれる方だった。長嶋さんのこと、王さんのこと、川上さんのこと、そしてイチロー選手のこと…。かかわった方々のいろんな話を聞いた。イチロー選手のことはいろいろ言われているけど、巷間で語られているものとは全く違っていた。詳しくは書かないが…。

 そのしゃべりは面白かった。元々が関西の方。一旦関西弁になると、もう止まらなかった。その土井さんが膵臓ガンを患い、車いすで東京ドームに姿を見せたときは、ショックで胸が締め付けられたものだ。大好きな野球、大好きな巨人を見届けて逝った土井さん、どうか安らかに。