中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

お見事、能見投手!

2009-09-11 21:34:29 | Weblog
 「相手が横浜だから」とか、野暮ったいことは言わない。2ケタ10勝目を挙げた能見には、心からこう言いたい。「おめでとう!これからはエースに準ずる投手として信頼します」と。以前、10勝に到達したら信用する、と宣言した。9月11日、あの米同時爆破テロが起きたこの日に、正式に宣言します。

 昨年までの彼を見続けてきたものにとって、まさかこんな日がやってくるとは思ってもみなかった。首脳陣が期待をかければかけれるほど、ひ弱さを露呈し、重圧に耐えきれなかった。主力になれる素質を秘めながら、開花させられずにいた能見が、ようやく今年羽ばたいた。これは、真弓監督の功績の1つに数えてもいいと思う。よくぞここまでなった。

 先日の岩田、そして能見。この左2枚はクライマックスシリーズにいっても十分先発としての役割をこなすだろう。願わくは「1-0」の接戦に勝てる、もう一段上の投手になってほしい。相手エース級とのシビアな戦いに勝てる投手に…。ま、きょうのところは、能見を素直に称えたい。

 

果たしてランドルフに勝てるのか?

2009-09-11 14:32:11 | Weblog
 待ちに待った横浜戦、と言いたいところだが、悠長に構えている場合じゃない。きのう(10日)の試合に惜敗し、8カードぶりに負け越した真弓阪神は、最下位・横浜を圧倒できるだけの力を持ち合わせていない。確かに、三浦のこない今回の横浜先発陣は弱い。ただ、だからと言って今の阪神打線が木っ端みじんに打ち崩すかといえばとてもそは思えないのだ。特に、きょう出てくるだろう助っ人左腕・ランドルフには苦戦必至。ややもすれば、完敗までありうる。いつものように悲観的ですんませんな。
 
 先の中日戦で、あの助っ人は何と15三振を奪った。この前の岩田でさえ12個だったことを考えれば、ほとんど三振だった言えなくもない。テレビのニュースでチラッと見ただけだが、右打者の膝元に食い込んでくるスライダーがいい感じがした。左ならば、外に流れていく(沈んでいく)球である。これは相当厄介で、初対戦ならなおさらだろう。じっくりと見極めている間に、どんどんイニングを消化してしまうことになりかねない。

 キーを握るのは、赤星と平野の2人だ。初めての球場で神経が逆立つ中、あの小さい2人にちょこまかされたら、さらにいらつくことは間違いない。ファウルで粘って粘って出塁し、走る、走ると見せかけて走らない、というような心理戦で崩していくほかない。まともにやり合ったらいかん。簡単に若いカウントから打たず、じっくりと様子をみる。退治はその後でいい。

 最低でも、5回までに100球は投げさせたい。コントロールのいい投手であれば無理だが、それができれば勝機は十分ある。このランドルフを攻略すれば、3連勝も自然と近づいてくる。ヤクルトや広島のことは考えんでもいい。まずはきょう勝つことだ。

 と書きつつ、スタメンメンバーを見たら、横浜の先発はグリンじゃないか!順番が違うぞ。これは絶対に勝たんといかん。絶対に、だ。