中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

とりあえず、ホッ!

2009-08-26 12:24:01 | Weblog
 前日に花巻東・菊地くんがの「メジャー志望」について書いたら、今日付けの新聞には「決めた 国内一本」とあった。あらっ…そうなの?「8割方メジャーに視線がいっている」なんて書いた手前、拍子抜けというか何というか…。でも、よかった。菊地くんにはどの球団であれ、日本でしっかりやってから目標に向かってほしい。タイトル通り、とりあえず、ホッ!だ。

 全国優勝した中京大中京のエース・堂林くんは、投手の未練を断ち、野手1本でプロで勝負するみたいだ。確かに、投手としてのセンスもあったと思うが、見るからに野手向き。あの打撃センスはすぐプロでも通用する。もちろん、個人的な観測であるが…。体格もルックスもいいし、彼も阪神が獲ってほしいね。中日にかっさらわれる前に、すっと指名したいところだ。

 で、阪神である。前日(25日)の横浜戦。勝つには勝ったけど、すっかり横浜に助けられた。本紙3面連載「みやんじぃの世界」にも書かれているように、横浜は負けるべくして負けた。六回裏の攻撃がそのいい例。

 1-1の同点で、一死一塁。打者が2番・藤田。安藤の初球、高く浮いたボール球の速球を打つ(結果はレフトへ勝ち越し2ラン)のだが、あのクソボールを打つ気がしれない。次が打撃好調の内川ということを考えれば、じっくりとボールを見極めるのが2番の役割と違うのか。ストライクなら積極的に初球から打つのもいいけど、完全なボール球だよ。

 その前に、この打順であれば一死からでも犠打、もしくは足を絡めたエンドランという策を採るのが普通じゃないか。右から左に吹く風に乗り、結果的に勝ち越し2ランとなったけど、風が逆、もしくはなければ完全な左飛に終わっていたはず。初球のボール球を簡単に打ち上げて凡飛となれば、ベンチのさい配も疑われる。きのうの試合は一事が万事だったように思った。

 この横浜がヤクルトに強い、というのが不思議でならない。相性、と言えばそれまでだが、これも野球の難しいところなんだな。