中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

真弓監督の「会見拒否」について

2009-08-09 13:52:24 | Weblog
 広島は雨、であります。今(午後2時前)も断続的に降っているが、中止決定は出ていない。お盆前の日曜日、前売りは完売状態というから、広島営業サイドは是が非でもやりたいのだと思う。でも、南の海から北上してくる熱帯低気圧の影響で、夜にかけても雨を降り続くらいい。やりたいのは重々わかるけど、選手のこと、ファンのことを考えると、無理しない方がいい。それでもファンにしたら観たいのだろうか?

 前回書こうとしてやめた真弓監督の「会見拒否」の話題を、このタイミングで書いてみたい。この件に関しては、どこの監督でもすることだし、すべて悪い、とは全く思わない。むしろ、初めて感情を表したと思える行動として、評価してもいいくらいだ。やっと、胸の内を少し見せた―と思ったから、最初の「会見拒否」は好意的に見ていた。しかし、7日の場合はちと違う。おいおい、きょうは拒否はダメだよ、と思わず突っ込んでしまった。
 
 なぜダメかというと、完封目前の能見を8回で降ろしたこと、それに最後の4点目となったスクイズについて、指揮官は語るべき責任があったからだ。責任―と言うと大袈裟かもしれないが、どういう意図があったのか、我々にもファンにもわかる形で示すべきだったのではないか。最悪、真弓監督が語らなくても、木戸ヘッドでもいいのだ。誰かが意図をはっきりと話してほしかった。

 新聞記者には別に話そうが話さまいがどっちでも構わない―という気持ちが根底にあるのかもしれん。しかし、我々の後ろにいるのは、多くの読者であり、ファンなのだ。そんな人たちのために、少なくとも作戦面の一部(全部とは言わない)でも示唆するのが、監督としての仕事じゃないかな。

 前例を作ったわけだから、これからも会見拒否の回数は増えるかもしれない。話したときも大した内容がないのだが、それでも声があるのとないのとでは全然違う。ただ「そやね節」はいらない。どうかな?

 さあ、ナイターが行われるかどうか。雨中の戦いになれば、ルイスのテンポいい投球にやられる可能性が高い。悲観的だけどね。