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つぶやきましたが。
ボイトレにいらした生徒さんから聞かれたのです。
先日の恵比寿での“ガールズトークTheGOLD”で、
最初に歌ったソロ曲・・・ミュージカル『レ・ミゼラブル』の
“OnMyOwn~ひとりぼっち”で、
最後の方で出した高音は、どの音ですか?・・・と。
本当は出さない音なのですが。
フェルマータだし、感情的になっているフレーズです。
マイクやPAを使うミュージカルでは、
叫び声にして、音を外したりするのですが、
声楽家としては、別なテクニックで表現したい・・・
・・・ということで、たまに選択するオプションです。
ノートは、音って意味ね。
原曲では低いので、3度移調して歌いました。
で、自暴自棄になっているかのようなフレーズの、
最後のフェルマータを、オクターブ上にしてみた~・・・と。
急にオクターブ上とか、得意だからねー。
うるさいと思われなかったのなら、よかったかな♪
出したのはハイEs
真ん中のドから数えると・・・
ドレミファソラシドレミファソラシドレミ←このミの♭です。
元学生さん…数年前に卒業したばかりの…と
おしゃべりをしていた時のこと。
彼が師事したボイストレーニングの先生は、
めちゃくちゃ口が悪かったそうです。
「お前、下手だな」
最初のレッスンで、最初に言われた言葉。
初めて会った人から発せられた最低な言葉。
忘れられない衝撃的な出会い。
思わず言ってしまいました・・・
それは素晴らしい先生に出会えましたね
レッスンが進んで、何ヶ月も経っても、
ボイトレの先生の怒号は続いたのだとか。
・・・素敵な先生です。
下手くそ
歌なんか辞めちまえ
お前、根本的に間違ってる
・・・・・・怒号を浴びているうちに、
科学反応が起こったのだそうです。
同級生と悩みを分かち合うようになり、
アドバイスしあうようになり、
助け合うようになり・・・
卒業する頃には、門下生は団結して
強力な横の繋がりと縦のつながりができ、
一つずつ課題を克服していったことで
自分に自信がつき、
友達という鏡を得て自分を磨き、
自分にはなかったものをたくさん得ていき・・・
そこで初めて、「すげーいい先生」と気づいたのだとか。
入学した時に聞いたのは、最低の言葉でしたが、
卒業してからは・・・そして卒業した後は、
その最低な言葉よりも良い言葉しか浴びなくなりました。
歌えて当たり前な世の中でやっていける自信と実力がついたのです。
仕事として歌っていく間も、
辛辣な批評を浴びたとしても、
入学した時の「へたくそ」という言葉よりは良い言葉でしょう。
学生のうちに、素晴らしい先生に出会えてよかったですね♪
「はい、本当にそう思います」