さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

永遠の憧れ

2008-11-14 | インポート

友人の演奏会に行ってきました。

  

ベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手を務めたりなさった某先生の
門下生で構成された会の旗揚げ公演だったのです。
(あ~、めんどくさい言い方!)

特定の方のお名前を出すことができないので、
上記のようなまどろっこしい言い方になっていますが、
大学~大学院と、私もレッスンを見ていただいたり、
それ以上に、と~ってもお世話になった先生の門下生の集まりなのです。

  

私もドイツリートを、何年も教わっていたので、
兄弟弟子・・・いや、ハトコくらいかな・・・? 笑

  

  

大学や大学院の頃は、まだ20代前半で、
人間という楽器も、まだ出来上がっていない頃です。

そんな時代にムリをして歌いすぎてしまい、
結局、高音が出なくなってしまった友人もいますが、
私=“坂野早苗”という楽器も、
まだまだ出来上がりつつある最中でした。

・・・いや、まだ全然、出来上がっていなかったといった方がいいかもしれません。

  

楽器が全然、出来ていない状態でしたので、
楽器の良さがものを言うイタリア・オペラやカンツォーネなどは、
まだまだ早い!って感じの時期でした。

  

当然、ドイツ・リートなどの歌曲に惹かれていった訳で・・・ 

  

  

歌っていたのは、モーツァルトにシューベルト、
シューマン、ヴォルフ、R.シュトラウスの何曲か・・・。

“坂野早苗”という楽器の、レッジェーロな声に合うドイツ・リート。

そして、少しイタリアの血が混ざったヴォルフ=フェラーリ。

  

  

イタリアンな朗々とした歌唱は、まだまだヒヨッコには早くて、
プッチーニやヴェルディ、マスカーニ・・・は、
手をつけてはならない、聖域にありました。

   

かわりに・・・

リートの世界観と、詩の宇宙。
伴奏と歌のハーモニーと、言葉とメロディーの調和を、
すっごく楽しんで、勉強した日々です。

  

体が出来上がってきて、
ようやくプッチーニのオペラの主役達や、
ヴェルディのオペラに挑戦できるようになってきた、今日この頃♪

  

  

兄弟(ハトコ?)弟子のメゾ・ソプラノが歌ったのは、
ブラームスでした!

  

  

ブラームス!!!

  

  

私のようなレッジェーロにとっては、
まさに憧れの存在!

しっとりと歌わなければならない印象のブラームス・・・。
メゾ・ソプラノの深く、慈悲に溢れた響きが
よく似合います。

  

可愛い印象のソプラノの声では、
ちと軽すぎる・・・。

  

ブラームスの歌曲は、とても好きなのですが、
自分のもっている、絶対的なイメージを壊したくないので、
絶対に歌いたくはない作曲家だったりするのです。

  

深い、メゾの楽器で聞きたい曲なのです。

 

   

彼女の演奏は見事で、涙が出そうになりました♪

  

永遠の憧れ。
初恋と同じかもしれません。笑

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