大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

民主党にはバカが揃っている―中国産ギョーザを輸入禁止にしろだって

2008年02月02日 20時14分19秒 | Weblog
 産経新聞ネット版によると,民主党の菅直人代表代行,鳩山幹事長は,それぞれテレビあるいは記者会見で中国産の食品を事実関係が明らかになるまで輸入禁止にすべきだ,と主張しています。
 菅代行は,「(私が厚生労働大臣ならば)事実関係がはっきりするまで、自主的か強制かは別として、輸入禁止をするなり、販売を止める。衛生上の問題があれば改善が終わるまでは輸入できないようにする」と述べたそうです。かつてO-157事件でカイワレ大根を食べてみせるパーフォーマンスをやってのけた味が忘れないのでしょうか。今の年金問題の元は菅厚生大臣当時だったことも忘れて。
 鳩山幹事長も1日の記者会見で「国民の命にかかわることであり、一刻も早く輸入を禁止するべきだ。政府は現地査察しなければならない」と述べ、輸入禁止と現地査察を政府に要求しているそうです。
 どうして,民主党の首脳陣(脳があればですが)は,こんなオバサン,オバアサン受けのする発言しかできないのでしょうか。第一,つい最近民主党の小沢一郎代表は,国会開催中にもかかわらず大勢を引き連れて中国に渡り,胡錦濤国家主席が引見してくれたと云って感涙にむせんだばかりではありませんか。あの涙はウソだったのか。
 ことはそんなに単純ではないのです。食糧自給率が39%(カロリー換算)と4割を切っているのに,詳細も分からないうちから中国からの輸入を禁止したらどうなるか。天洋食品からの2007年の輸入量だけで約4,000トンです。ギョーザ1個30㌘とすれば1億3千3百万個,ちょうど日本国民1人当たり1個です。
 なるほど,中毒患者はほとんど日本全国にわたっており,重症患者まで出たのですから,例によってオバサン,オバアサン達が「怖いですね」,「恐ろしいですね」と口々にするのは分かります。しかし,実態は中国からの輸入品に日本の食糧は依存してしまっているのです。野菜,ウナギ,海老,鳥,など原材料に加えて,ギョーザ,シューマイ,焼き鳥,蒲焼き,ほとんどすべて中国からの輸入です。
 これというのも,日本の政治家が農民票を当てにして,農民の云うがままに農地を小規模細分化したままで今日まできてしまったからです。高齢化が進み,農耕に当てるべき労力も先細りしている中で,このまま細分化した農地を放置しておけば,食糧自給率はさらに低下するでしょう。これは自民党政権ばかりの責任ではありません。現に先の参院選挙で,民主党の小沢代表は農村まわりをして票を掻き集めました。いまも大事な国会を抜けだしては農村まわりをして農民の歓心を買うのに汲々としています。今日の高齢者農民は,自分たちが食べられるだけ農作をすればいい,程度の意欲と能力しかありません。この問題は別の機会に書きますが,こんな状況下で中国の食品を輸入禁止にしろ,なんて無責任きわまりないと思いませんか。
 こんなバカしかいない民主党に政権など渡せますか。

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