備忘録

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『パンク・シャンソン エディット・ピアフの生涯』

2017-05-02 11:57:50 | 国内ストプレ
テキトーなあらすじ。

『幸せですか?』
というインタビュアーの質問から始まり、
ピアフへのインタビュー形式で進む本作。

年齢は変わるものの、ピアフ役は変わらず、
男性二人が、インタビュアーになったり、
ナレーター(地の文)になったり、
相棒になったり、恋人達になったり。

途中、アコーディオン演奏による生歌も。
そして、散々、ピアフの生涯を語られた後、
最後にもう一度、『幸せですか?』の問答後、暗転。


水@ピアフ
終始、ピアフ。
勿論、インタビューに答える
晩年のピアフになったり、
若い頃のピアフになったり。

ともかく、強く、強かな女性。
そんなピアフが似合いすぎる。

時々、歌うもそれは
シャンソンでなく、ミュージカル調。

ネックは老年の演技がイマイチ。
ただ、年老いても、病に倒れても、
気丈に生きるというアラワレか。


牧田哲也@青年役
地の文、インタビュー部分の朗読は
若干の問題はありつつも、そこまでは。

問題は青年(若い恋人)役の時の、
台詞の棒読み加減が…。
DーBOYSって、そういう集団なのか。
あるいは、敢えて手を加えない演出の問題か。

歌が全く無い。


福井@老年役
あまり声に着目した事がなかったけど、
こういう話し方だったのかと。
シェイクスピア作品で良く観てて、
そこまで通る声という印象は無かったけど、
淡々と話す役、感情が入らない役が、
結構、好みだった。

ただ、演じ分けという意味では、
そこまで分けておらず、
年輩の恋人を一手に担当してるものの、
インタビューが下から、
役に入ると上から、声を出す。
(これで通じるのか?)

舞台俳優のリーディング感が強い。



一応、演出が入っているものの、
音楽は生アコーディオンだけで、SEとかが無い。
そのため、時々、妙な間が出来る。

特に、歌った後に、
拍手をさせない間を作る。

これ、客席が水さんファンばかりではない、
という事でなく、拍手をさせない照明演出かと。


曲はピアフの有名曲を数曲。
だけど、”リリー・マルレーン”はインストのみ。
これは、ディートリッヒの曲?

また、劇中では”愛の賛歌”は歌わない。インストのみ。
で、最後にアカペラで歌い上げる。

これ、結構、チャレンジャーな演出だけど、
それを自分流に歌ってしまう水さんって、
もしかして、ヅカ時代、歌の人だったのか?

で、そのまま終わらせず、
また、冒頭の会話の繰り返し。
同じ台詞なのに、
ピアフの人生を聞くと、また、
違った風に聞こえる不思議。



男性のWキャストが山路氏。
声の演じ分けが面白そうなんだろうな、と
思うけど、舞台でリーディングで観るには違うかも。
(吹き替えチックになりそう)

ただ、これ、最終日は、
老年役が二人なんだけど、
どんな風に分けるのか、興味はある。
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