備忘録

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『リチャード三世』アルメイダシアター

2017-04-30 14:33:02 | ライブビューイング(舞台関係)
現代の発掘現場。
人骨が発見されるが、
その背骨は曲がっている。

という導入後、
現代演出(服装)で、
普通にストーリーが進む。
で、最後、リチャードが死に、
また、発掘現場に、という流れ。


特に、この人、
という役者は居なかった。

最初の腹心であるバッキンガムとか、
もっと、目立つかと思ってたのに、
あっさり捨てられ、裏切るし。
(ハムレットのホレイショー
ぐらいの立ち位置かと思ってたけど)

脇役で登場するキャラが
そこまで印象深くなく、
主役のみが、ひたすら目立ち、
悪巧みを、悪ドイ事を、成していく。

そのため、レイフ・ファインズの、
レイフ・ファインズによる、
レイフ・ファインズのための『リチャード三世』。

そんな印象が残る今回の演出。


そもそもオーソドックスな『リチャード三世』を
観たことがないので、この役がこんな役で、
(現代風に)登場となっても、認識出来ていない。
そこが勿体なかったかも。

オマージュ作品(萬斎の悪三郎とか、
新感線の朧とか、ショックの劇中劇とか)
は観ていたので、あの有名な台詞が
出てくれば、このタイミングなのか、ぐらい。
”馬”が出てくる、例のアレ。


一応、『ヘンリー6世』で、
他の兄弟の存在は知っていたので、
人間関係は理解していたけど、
兄王とかは、ほとんど出てこない。

設定が現代でも、中身は『リチャード三世』
の世界なので、兄嫁の強姦とか、
兄の娘を王女に迎えるとか、
当時の設定であれば、何とかなく、
(結構、無理矢理に)腑に落ちるけど、
どうも、現代設定だと、時代錯誤な結果に。


やはり、オーソドックスなverを観てから、
もう一度、観れば、印象が変わるのかも。
と言いつつ、次のリチャ3はホロウクラウン。
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