備忘録

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『ビリーエリオット』益岡@ジャッキー

2020-10-11 14:30:52 | 国内ミュージカル
あらすじは初演のコチラ
海外版映像の感想はコチラ


中村@ビリー
ともかく、歌派のビリー。
その声は透明で、綺麗な、
透き通るような、ピュアさ。

レターとか、もう、直球で、
泣かしにくるし、エレクリも、
言葉に出来ない代わりに歌うという雰囲気。
(本当は、ダンスで表現しないとダメか)

その分、ダンスはイマイチ。
段々、上手くなっていくのかな、
と思っていたが、オールダーの
ドリームバレイになると、
その動かない線で、違いがハッキリ。

そりゃ、プロと比べてはダメだけど、
微妙な静止や指先とかの優雅さが、
バレエはやってない子なのかな、と。

それ以上に、困り顔な演技。
浅利陽介氏に似た、困り顔。

アングリーの時の表情は、
さすがに、達観した諦めの表情だったが、
それ意外の表情演技が、ビリーというよりは、
普通の子役芝居、以上のモノが無い。


益岡@ジャッキー
良いお父さん。

それに尽きる。

こう、炭坑に生きる、というよりは、
妻を、母親を失ってから、ビリーや
トニーのために、生きてきたんだな、と。

歌は、吉田氏以上に、
ツラいのだが、あれは演出なのか。


安蘭@ウィルキンソン
地方のバレエ講師、
でも、昔は華が有った、
その設定が成立する先生。

ユズキントンだと、
普通に今も現役では?
と思わせるけど、
安蘭さんの場合、
それは過去というのがハッキリ。


根岸@グランマ
惚けたバアさん、
という設定では、安定。

ただ、唯一のソロは、
もっと聞かせる人の方が良いな。


中河内@トニー
炭坑に居ても、
ダイヤモンドのように、
輝いてるイケメン。

その余りに炭坑夫が想像出来ない、
イケメンっぷりは、どうなんだろうか?


星@ジョージ
ボクシングのコーチ役。
初演の小林正寛氏の印象が、
ここまで色濃く残るとは。

いや、星氏も、台詞回しとか、
ストプレ出身だろうし、
そもそもの役の印象が
変わらない役だから、
だとは思うのだが。

永野@オールダービリー
顔は分かるので、
ちょくちょく登場すると、居るな、と。

ドリームバレイの見せ場、
これが成立するのは、
ミュージカルでも、
ダンス要員だからか。


菊田@マイケル
ビリーを受けたのでは?
と思える、素直さが有る歌声。

ま、マイケルに素直さが
有ってはダメなのだけれど。

その分、演技は充分に小憎たらしい。

ので、結果的には成功。


再演。
今回、元四季が多い。
特に、アンサンブル。
観た事ある、顔ぶれがチラホラ。

でも、メインキャストは
ほとんど、ソッチじゃない。

そのため、ミュージカルというよりは、
芝居の要素が結構、強い。


また、前回、観なかったダブルキャストを、
今回、ようやく観れたというメンツ。

そのため、続投キャストが
多かったので、安定していたのかも。



曲は相変わらず良い。
特に、マイナー調の曲、
この完成度がかなり高い。

実際、冒頭から、明るくない、
マイナー調で始まるオープニングや、
最後、炭坑に沈んでいく炭坑夫の曲と、
もう、最初から最後まで涙腺が。


その一方で、ダンスにあまり興味が無いので、
あの辺の曲は、もっとカット出来るのにな、とか。


ジャッキーが普通だと、
ここまで、普通の良い話になるのか。
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