備忘録

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『ビリー・エリオット』吉田@ジャッキー

2017-08-10 00:58:55 | 国内ミュージカル
あらすじはWE版LVのコチラ。

木村@ビリー
最年少ビリーということで、
演技や歌、ダンスがリアルに10歳児。
え、本当にこれがデビュー作品?
みたいな驚きがなく、年相応の等身大の演技。

一幕最後の”アングリー”も、特に個性は感じられず、
”白鳥の湖”も、オールダービリーの動きと、
見様見真似でついて行くという印象。

ウリはアクロバティック(らしい)。
そう言われると、”電気”のソロは身軽で俊敏。
でも、基本の動きから逸脱することも無く。

ビリーって、こういう役かな、
という印象を裏切らない役作り。


吉田@ジャッキー
博多弁オヤジ。
バレエに対し、一方的に反対するまでは、
いつもの吉田鋼太郎だし、常に怒ってる。

で、理解してからは、
ビリーのために一生懸命に。
その落差。特にオーディションの時の、
訴えかける、目の演技。

ただ、必要な事は、すでに、
ウィルキンソンから伝わってる。

フォークソング曲は、本当にギターを
かき鳴らしそうなフォークソングに。

その一方で、台詞に、
若干のメロディを載せる”スト破り”の
箇所は、なんか平坦になって、歌になってない。
ちょっとした、ラップ状態に。

ここはそういう演出なのか、
ここだけ、見比べてみたい。


柚希@ウィルキンソン
ビジュアルもあるけど、
仕草や話し方が西洋的で、
本当にこういう、オバサン居そう。
でも、突如出てくる、博多弁(笑)


訴える歌い方でなく、
内にコモり、淡々と歌う。
台詞の延長上?

島田さんだと、
もっとミュージカルっぽくなりそう。


根岸@おばあちゃん
ボケっぷりがイジワル婆さん。
ちょっと、ひねくれている印象。

歌い方がジャジーというかシャンソン風味。
『ゴールド』の時よりも、演技重視。
ミュージカルというよりは、音楽劇。


藤岡@トニー
物事が上手くいかない苛立ちが前面に。
ビリーよりも、スト優先。
こんなに、ケンカっぱやいキャラだったか。

歌うと目立つ存在感。
特に、ソロパートは少ないのに目立つ。

また、ジャッキーとの
メロディに載せた会話が歌に聞こえる。
ちゃんと、ミュージカルに。

この違いは一体、なんだろう?


栗山@オールダービリー
”白鳥の湖”が大変に基本通り。
しなやかに踊り、バレエの人なんだな、と。

その一方で、アンサンブル演技は、
何処にいるのか、分からず。

そもそも、クラシカルなのか、
コンテンポラリーなのか分からないけど。


山口@マイケル
ビリーとは違うダンスで、古典的な、
如何にもミュージカルなダンスを踊る。

意外と歌が少ない役らしい。
女装好き感は抑え目。


森山@ブレイスウェイト
ピアノの彼。
ダンスシーンのスマイルっぷり。
ダンスの動きがストリート系ではなく、
普通にクラシカルな動きで、ただ、太めなだけ。
日本にここまで、踊れるデブが居たのかと。



日本語でコレを観るなら四季かなと思ったら、
まさかのホリプロで、ビリーは育てる枠、
他のキャストは、歌枠、演技枠と様々。

なので、ビリーに当たり外れが。
個人的に歌を求めると、こういう
タイプでは当たりを引くのが難しい。

或いは、クラシカルなビリーでも
良かったのだけど、それも当たらず。

ただ、それを引くためのリピート力もなく。
日本語で歌詞を確かめる作品に。


曲は印象に残るのが、”電気”と”団結”。
ただ、それ以上に地下に潜る曲の
メロディラインが結構、涙腺を刺激する。


田舎、を表す表現として、博多弁。
東北か九州かという選択の場合、そっちか。
炭坑というキーワードだと、
福島というよりは、九州全体なのかも。


ジャッキー役者が一番、
オイシい作品という再認識。
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