備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『The Phantom of the opera』@BW Laird怪人

2018-01-01 06:58:26 | 他言語ミュージカル
過去のオペラ座まとめはコチラ

"プロローグ"
ハンニバルのポスターは、
広げる時も、結構、丁寧に扱い、
丸める時も、ゆっくり丁寧。
何だろう、この徹底さ。

支配人二人、常に談笑。
落札後は札を上げる小芝居も。
マダムのために、前を譲ったり。
その後は、モブ化する二人。

老ラウル、オルゴールが出てきた時点で、
常に口が動き、パクパクというかワナワナというか。
かなり、老人な歌い方で嗄れている。
シャンデリアが上昇し、スポットライトが
無くなると、手を伸ばし、
退場して直ぐに着替えられる様、スタンバイ。

"ハンニバル"
カルロッタが細い。
でも、甲高い声を出す。

レイエが結構、良い声で登場。

それに伴い、支配人もルフェーブルと登場。
アンドレのミーハー感は抑えめ。
フィルマンは口ひげを触るクセが有る。

マダムを紹介され、
アンドレ、舞台を横切り、
手にキスを。やはり、ミーハーか。

その後、ピアンジを紹介され、
一瞬、フィルマンも対応しようとするも
直ぐに袖の方に戻ってしまう。

アンドレがクリス父親の話題に触れている間、
なんと、フィルマンがコーラスガールに目配せ。
え、そういうの無関心キャラじゃないの?
ちょっと、衝撃的な対応してると、
アンドレが余計な一言を。

そこで、すかさず、『二小節で充分』と、
かなり大げさに言って、芸術には無関心キャラに。
カーラが歌っている間、やたらと時計を気にして、
途中で拍手、すると、ちょっと離れていたのか、
あわてて、跳躍しながら、止めにかかるアンドレ。
そんなに慌てなくとも。

幕が落ちるとステージセンターに
スタンバってから、メグにあの台詞を。
その台詞、わざわざセンターで言うんだ。

その後、上手に移動。

"スウィングオブミー"
最初は自信なさそうに。
途中から、自信を持って歌うクリス。

クリスが歌唱中、
これはイケるとアンドレと談笑。

本編になるに否や、
小走りでボックス席に。

ラウル、特にオペラグラスは
使わず、ずっと、見続けるタイプ。
途中、アンドレに話しかけて、ブラボーと。
手元の資料でクリスと確認しない。

フィルマンの目線が、ラウルでなく、
クリスの方を観ている。
(パトロン継続の心配でなく、
普通に舞台を観て楽しむフィルマン)

ステージ終了後、
レイエとクリスが、
細かい打ち合わせ演技。

ボックス席から降りてくる、フィルマン夫妻。
『リシャール』と話しかけられ、
社交モードだけど、奥さんよりも、
ラウルを気にする辺り、ここはパトロン重視目線。

幼なじみらしい、と台詞を言って、去るフィルマン。

"リトルロッテ"
ラウル登場にキョトンとするクリス。
ここにきて、細かい演技をするタイプと気づく。

一方、スゴい勢いで去り、
確実に、二分で戻りそうなラウル。

"ザ・ミラー"
出てくるタイミング遅め。
声は聞こえるけど、
顔はなかなか鏡に写らない。

その後、サッと、クリスを引き寄せる。

"オペラ座の怪人"
何がビックリって、
怪人パートの最初が一拍ズレた。
ここは録音だと思ってたけど、
音響のミスなのだろうか?

帽子投げは、投げる方も見ずに。
ただ、マントは上手く置けなかったので、
ちょっと直す、この時は几帳面かと思ったけど…。

"ミュージックオブザナイト"
怪人が顔を押しつけたとき、
もの凄いイヤな顔をするクリス。
なにもそこまでな、イヤな顔。

その一方で、お触りシーンは、
特にイヤな顔をしない。

その差は何だ。

人形が掛かっていた布を、
袖に投げるが、ちょっと、届かず。

クリス、気絶。
怪人、マントを掛けるが、
足が半分くらい露わに。
もう少し、スマートに掛けないのか。

そのまま、自分の見せ場に戻る怪人。


"怪人の隠れ家"
暗転後、大急ぎでソファに移動するクリスと、
結構、優雅にオルガンに移動する怪人。
中華服もサッと着替える。

作曲活動はそこまで筆は動かさないタイプ。

最初に床に倒れたときの、距離が結構有るが、
匍匐前進が始まるまで、あまり動かない。

で、匍匐前進で一気に、縮める。
元々の身長があるので、
結構な距離があるものの、
そこまで匍匐前進感は無い。

”支配人のオフィス”
新聞を投げるも悉く、
袖手前で落ちる結果に。

『ゴシップは宣伝に』の
言い方で、笑いを取るフィルマン。

その後、カーラの我が儘に飽き飽きという表情。
ともかく、プリマドンナをリスペクトする気ゼロ。

”プリマドンナ”
フィルマンがアンドレよりも
上パートで歌って気がする。
バリトンでなく、テノール。
(メロディはフィルマンパートだが、
アンドレよりもキーが高い)

なので、『プリマドンナ是非』が、
ピアンジの高音と対して変わらない。

『求めてる』
カーラにゴマをする表情。

『女はやっかいだ』
と、先ほどとは違い、
手の平を返したような、
ここの感情の込め方。
スゴいメンドクサい表情で歌う。

『ファントムのやつは〜』
ラウルや怪人ディスりは、
アンドレと同じ表情だけど、
ここ、アンドレとフィルマンの
パートが完全に逆になっていた。

『プリマドンナ、あなたで〜』
この辺になると、
立ち位置が固定されるので、
ほぼ歌い上げ。

"イル・ムート"
ラウルは異変が起きるまで、
ずっと背筋を伸ばしたまま観劇。

アンドレの『少しも古くない』
に対して、プログラムをみながら対応するフィルマン。

舞台の中身よりも観客の入りを心配し、
『客席も満杯』で、客席にオペラグラスを向ける。

その後、上演中も寝ることなく、
ずっと、舞台を見続ける。
そのため、異変にも早々に気づく。
ここで、アンドレに指摘されない
フィルマンという構図が新鮮すぎた。

カーラ退場後、
ボックスにライトが当たり、
『クリスが代役』と淀みなく読み上げるフィルマン。

アンドレがバレエの音楽を流すよう、
マエストロに頼むが、実際の指揮者は反応なし。

ブケー落下後、フィルマン、舞台に。
『お終いだ〜』と大声を出して、一幕出番終了。

"オール・アイ・アスク・オブ・ユー"
屋上に上がった時は恐れている表情だったが、
ラウルに説得され徐々に、笑顔になるクリス。
一曲のなかで、こんなに表情演技をするクリスは久々かも。

普段、ここのクリスをあまり観てないという事もある。

で、結構揺れる天使像。
というか、隙間から見えたり、
手っぽいのが見えるけど、
三階席から見えないように、
キチンと隠れているのか。

怪人ソロはそこまで苦しそうには歌わない。
普通に裏声系。むしろ、落とした後の、
高笑いが何時までも、響きわたっていた。

"マスカレード"
フィルマンの『そう』で
オケが始まるタイプ。
アカペラ部分は無し。

一端捌けた後、
マダムやアンドレと出てくるものの、
逆三角形の後ろの頂点にいるため、
前方席からは死角に。

ただ、決まった振り付けは踊るタイプ。

その後のソロパートも定位置で、
乾杯した杯をメグから受け取る。
メグの杯処理班は、万国共通らしい。

階段を登り、お客さんと談笑。
挨拶周りはせずに、固定の客のみ。
ただ、定型の振り付け以外に、
自分のリズムで踊る事多数。
え、そんなに踊るのフィルマン。

その後の定型の振りは、
ズレることなく、皆と一緒に。

"支配人のオフィス"
一幕と違い、そこまで自分を出さないフィルマン。
ただ、人の手紙を取り上げ、
それをアンドレと一緒に比べるという動作は
客席からの笑いをとっていたので、
基本は押さえているらしい。

途中、クリスのためにイスを用意するが、
その上に手紙が乗っていたために、
机の上にゴソっと動かす。
その雑な置き方、自分でそこに落としたのに。

"墓場にて"
ここのクリスは表情演技よりも
歌うことに専念している。
決心する表情とかやるかと思ったが。

すっと、怪人登場。
もう、本当にスマートに。
あの切れ間を通るのに、
丁度良い体型らしい。

ラウル乱入パターン。
意外と乱入しても馴染む声。
実は、三人のバランスが良いのでは?
と、ここにきて気づいた。

”警備シーン”
怪人が登場し、騒然となるが、
全く出番のないフィルマン。

警備の誤射の後、
ラウルと共に退場。

"PONR"
バッサリーノが良い声。

怪人に気づく前と気づいた後の、
とてもイヤそうな顔が印象的なクリス。

クリス、一端、袖に戻ろうとするも、
ここぞばかりに、揃って、首を振り、
来させない、鬼のような支配人二人。

結果、誘拐される訳だが。

ピアンジ発見後、舞台上を素通り。
これで、フィルマンの出番終了。

"怪人の隠れ家"
ボートに乗って、再登場。
この時のドライアイスの量が
尋常でなく、ほとんどクリスが見えず。
実は、乗ってないのでは疑惑発生。

まず、クリスを引きずり回し、
クリス人形も袖に叩きつける。
本当に叩きつけるため、
最後まで袖に残っていた。
(途中、スタッフが引っ込めると思ったけど)

次に用意したベールを、
一端、掲げて、畳む。
ここは綺麗に畳んでいた。

そして、クリスの頭にかける。
この辺の作業は大変に、こなれている。

ラウル登場で、柵を上げるため、
手を掲げ、降ろす。この上げ下げの
手の角度のムダのなさ。絵になる怪人。

クリスからの一度目のキスはワナワナ。
そして、二回目で抱きしめようとするが、寸止め。

その後、カクカクと動き、
突然、普通に動き、蝋燭に。

縄を切った後はイスに座る。
この時の足の角度。
膝下が長いので、若干斜め。

猿ゴールの顔を片手で隠し、指輪返しに。
ここのクリスが結構、切なそうな表情。

からの『夜の調べ』を歌い上げ。

イス抜け。
の前に、一回、周りを観てから、布を被る怪人。
さっと、かけ直すだけかと思ったら、
周りを観るという小芝居を入れてくる。


抜けた後、下手に照明の反射が。
今、イス抜けしたよね、と。

布を思い切り、ビリっと破くメグ。
でも、イスは揺れてなかったので、
怪人が抜けた後、手で止めてから、
退場した可能性も。

Laird Mackintosh@怪人
一幕では結構、ガサツというか、
大雑把な演技をするタイプだな、とは
思ったけど、二幕は変な処で几帳面に。

俺様系、父性系、ナルシスト系、感情過多系と
色々、タイプ分けして来たけど、ナルシストタイプ。
ただ、ちょっと、ストーカータイプの粘着性のある怪人。

身長はあるけど、こう、
華が無いというか、地味。
歌も特に、特殊な歌い方とかではないし。
声に特徴があるという訳でもなく。
”MOTN”も”PONR”も無難にこなす。
どちらかというと、”MOTN”系。

こういう特徴の無い怪人は初めてかも。


Kaley ann voorhees@クリス
最初は普通の海外クリスかな、
と思って観ていたけど、
結構、表情演技が細かいな、と。

一番は”MOTN”の時の表情。
ただ、歌と演技は両立する訳ではなく、
どっちかに集中しているような。

カテゴリー分けすると、情熱的な演技派クリス。

Rodney Ingram@ラウル
オープニングの老人演技が、
なんか、すごかった。

その後、本編の金なら腐るほど有るぜ感。
金持ちのボンボンというか、
あ、パトロンなんだな、と。
若干、クリスとのバカップル感も。

そりゃ、10年後には、
金もなくなるよね、と。

歌は可もなく、不可もなく。
普通にラウル枠音域。
ただ、やはり墓場三重唱の安定さ。

Kara Klein@メグ
かわいい系の声でなかった。
もう、そのくらいしか。
特に印象もなく。

Maree Johnson@マダム
『LND』が濃すぎるので、
『POTO』だと薄いキャラに。
でも、冒頭の皆を黙らせる感はスゴかった。


Carlton moe@ピアンジ
Raquel suarez Groen@カーラ
ピアンジは安定のテノール。
ただ、そこまで低くない。

カーラは細く、
表情豊かだけど、如何せん、
クリスが更に、表情豊かなので、
怪人に演技の勉強しろとツッコまれるハメに。

Greg mills@アンドレ
Craig benneit@フィルマン
アンドレは結構、普通。
むしろ、フィルマンが特殊過ぎた。
声は普通のテノールだったのに。


久々のマジェスティック。
つっても、まだ三回目だけど。
指揮者の後ろ席だったので、
結構、オフマイクの声まで聞こえる席。
残念ながら、その意味は分からず、
四季訳に脳内変換されるけど。

特に、今回は違ったな、
という印象もなく、
何時も通りな演出と進行。


日本人観客が多い。
元々、5列目のプレミアムよりも、
前方席を日本人が好むが、
最前、二列目は、ほとんど日本人。

元日夜にやっている公演が
少ないためか、家族連れとか観光客多め。

以前、レミゼの客層が日本人、
オペラ座は中国人、ウィキッドが韓国人という
印象があったけど、ちょっと変わったかも。

ま、何処の国の人だろうと、
最低限のマナーさえ、守って貰えれば、
という結論になるのだが、せめて、
アントラクトが終わる前に
戻ってきて欲しいかな、と。


丁度、バーバー氏降板とペーター氏登板の
隙間に入ったため、alter、アンダーの怪人
に当たるのは初。一応、現在の1stではあるけど、
やはりラウルかな、という印象は拭えない。

先入観というのも有るし、
観劇一週間前に逃げられた、
バリトン怪人が好み、
というそれぞれの要因もありそう。

でも、ある意味レアな怪人
(狙わないと観れない怪人)
でもあったので、これはこれで有り。
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