備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

本感想

2005-12-10 22:31:07 | 本感想
『蒲公英草紙』恩田陸
医者の娘・峰子とその周辺に生きる人達の生活を描いた物語。
大地主・槙村の専属の医師を父に持つ峰子。ある日、槙村の末の娘で、病気持ちの聡子の相手役をまかせられる。時々、未来を予知する聡子に畏れと憧れの念を抱く峰子。そんな屋敷に謎めいた春田一家が訪れる。触れるだけで、考えがわかったり、色々な人が訪ねてきたりする。そんななか、台風が来て、聡子と峰子が閉じ込められる。二人は助かるのか、春田家の正体は?
聡子の犠牲により、峰子は助かる。また、春田家は常野一族であり、遠くのモノが見えたり、予知をする能力をもつ。また、同族の体験を聞き、それを記憶することもできる。槙村家の祖先に常野のモノが入ったため、聡子にも、予知能力があった。台風が去った後、峰子は普通に暮らす、聡子の事や常野一族の事を懐かしみながら。
常野物語の続編。でも、主人公は普通の少女。前作より前の時代だが、別に常野一族の起源ではない。共通する登場人物はいるのかどうか分からず。戦前が舞台のため、久世作品に雰囲気は似てる。

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