備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『オペラ座の怪人』飯田@怪人

2021-02-27 13:14:09 | 国内ミュージカル
過去のオペラ座の感想はコチラ。

怪人とフィルマンのレポのみ。


"プロローグ"
もしや、最初に落札したのフィルマン?

本日は、結構、長いこと口モゴモゴ。
ラウルソロ以外も、口元が動いてるフィルマン。
実は、オークショナー部分も歌ってる?

拍手をする時に、スッと
小脇に抱える杖の動作。
この動作が大変に絵になるフィルマン。

途中、シャンデリアが前に。
そのため、支配人達が見えなくなる案件。
まさか、シャンデリアが
邪魔になる席が有るなんて。

なんで、老ラウルを観ていたら、
シャンデリアが上がっていった。

タイトル曲の
指揮のタイミングが分かる席。
1、2とカウントして、サビ部分に。

シャンデリアを見れば
良かったのか、と、後から気づく。


"ハンニバル"
アンドレとフィルマンが、
目の前でワチャワチャする席。

アンドレの余計な一言への反応
(カーラへのリクエストに睨む)とか、
アンドレが、手を握って、
フィルマンのフライング拍手を止めたり。
なに、その、止め方。

で、カーラ歌唱中に、幕が落ちた時の
フィルマンの反応。落ちると分かっているのに、
条件反射のような、ビクっと演技をするフィルマン。

"スウィングオブミー"
『何を一体騒いでいるんだ』
の、だーの伸ばし方が上がるのでなく、
低音で引っ張るフィルマン。

カーラ離脱後は、真面目にクリスを見ていた。
からの、ドタドタと我々のボックス席に移動。

ここで、オンマイクでなく、
(本当に上手くいくのかね)
オフマイクでも会話するフィルアン。
(アンドレと話してる)

ボックス席では、
ラウルを本気で接待。

とにかく、ラウルの反応を
父親の様に見守るフィルマン。

ただ、クリスの本番は観てないフィルマン。

怪人の第一声。
普通に声楽発声。
特に、巻き舌も無く、シンプル。

"リトルロッテ"
上手から現れるも、
ラウルにシャンパンをすっと
取られた後に、満足げな表情で下手に。
『初対面じゃないな』の後の笑い方。
そして、なんだ、そのドヤ顔。
(下手席で無いと見えないドヤ顔)

なんか、大変に訛りを感じるラウルで、
ちょっと、色々と察した。

なんか、四季ヒロイン感を感じるクリスで、
ちょっと、色々と察した。


"ザ・ミラー"
歌い出し。
エコーも低音。
あ、この音域キープ?
特に、アレンジを入れない。
エンジェルの発音も日本人な発音。

あー、最後まで姿が見えない。


"オペラ座の怪人"
歌い出しがともかくキレい。
まるで、声楽を聴いてるような感覚。
それが2番も変わらないので、安定。
(たとえ、それがプレスコでも)

そのため、『歌え』の言い方が、
大変に柔らかで、優しく誘う怪人。


オール漕ぎの最高点の
手の高さがちょっと高め。
何も、そんな大げさに漕がなくとも。

岸に到着した後は、
普通にコートを畳む。

ただ、帽子を袖に投げるも、
それがオルガンに当たる。

そして、オルガンが袖から出てくるので、
帽子が再び、戻ってくる現象が。


"ミュージックオブザナイト"
歌い出しのエコーが…。
と、思ったら、Aメロのエコーも強かった。

冒頭は、とても、ゆっくり歌い出す。
コレはオケの問題も有るのかもしれないが、
途中のサビ後もゆっくり歌うので、
ともかく、歌を聴かすタイプかな。
最後の伸ばす音まで、ブレが無い。


下手横から見る、この曲。
あー、そんなにスペース空けるんだ。


"怪人の隠れ家"
このタイミングで無くなる帽子。

作詞は、とにかく書く派。
羽ペンの動かし方がハンパない。
で、時折、ふっと、
宙を見つめ、空想というか夢想。

そこに仮面を取られ、
半素顔の怪人、公開。

意外と顔の大きさが、
前面に出るメイク。

匍匐前進は長め。
ただ、長身なので、
直ぐにクリスの間近に。

半面の表情演技が見える席だけど、
激高してる歌声に反して、表情は能面。
『さーて、もう少し、演技をしよーか』と。

たぶん、クリスへの最初への言い方がマイルド。
なので、激おこファントム、と、その後の、
クリスへの懇願との差があまり見えない。

”支配人のオフィス”
新聞は袖に放る。投げる、では無い。
(下手から観ても放物線を描かない)

アンドレ登場。
脚の長いアンドレは、
ちゃんと、椅子に腰掛けるが、
フィルマンは机に寄りかかる。

その際、足を交差させるフィルマン。
その、交差させる角度(踵)がツボ。

手紙を観ながら、登場人物が、
順々に左の人間を観ていくシーン。
最後、見つめ合う
フィル・アンの仲良さげアピ。


今日のマダムからの
手紙回収は、フィルマン背伸び無し。
マダムがそもそも、
そんなに手を伸ばして無いかも。

怪人からの手紙。
フィルマンと被る部分が、
かなり、似た声色なので、
怪人と同じ音域なのかな。


”プリマドンナ”
安定のスローテンポ。
でも、このフィルマンにはこれくらいが好み。

支配人ソロ部分が、
ちゃんと、メロディとして聞き取れる席。
上手の時よりも、それがよりクリアに。

最後の怪人の台詞が、
段取りというか、抑揚が無い。


跪くアンドレと、立ってるのに
対して変わらないフィルマン。
その身長差が感じられる席。

椅子運びからの着席。
やはり、肘を付く角度。
あの角度がラストの怪人を彷彿。

オシクラまんじゅうは、
押し合いへし合いにならない。
(あまり動いてないなフィルマン)

"イル・ムート"
台詞の途中で高笑いするフィルマン。


舞台を熱心に観るアンドレ。

フィルマンもプログラムを
観つつ、結構、舞台を向いてる。
なので、寝る事は無い。


怪人登場。怒ってるけど、
なんだろう、怒ってる感が無い。


舞台の異変も、シッカリ把握し、
瞬時に対応するフィルマン。
ボックス席からの指示も的確だし。

ラストのブケー登場で、
舞台まで降りてくる。
その落ち着きっぷり。
『事故なんです』が、全然同様してない。

"AIAOY"
待機中の天使像はあまり動かず。

更に、全く、見えず、
落とす時の手だけが見える席。

歌い出しの高音がブレない。
フォルセットの出し方がキレい。
なので、途中の、クリスティーヌ
も、台詞でなく、歌ってる。

からの、グワー、っていう
謎の勢いをつけて、歌い始める。
最後の高笑いも、狂った感、薄め。


二幕
"マスカレード"
マントプレイ、
既視感からの
マスクプレイ。

歌う前の笑い方。
たのしそーなフィルマン。

基本、マスカレの立ち位置は影。
特に、振り付けがあるシーンだと隠れ、
ソロが有るシーンだと前面に。
残念なダンスが見えない、のが残念。


間奏からは、階段を登っていき、
ひたすらに接待活動に勤しむ。

レッドデス登場は、
完全に死角なため、見えない。

レッドデスは、
体格的に本人感がにじみ出る。
長身な上、横が有る体型なので、余計に。

ここのエコーも、
録音かなー、っていうくらい、
最後の、俺のためー、がブレない。


"支配人のオフィス"
まず、楽譜を観る支配人。

アンドレはフィルマンに対し、
ちょっと、遠慮しながら楽譜を渡す。
グフって、言うことは無い。

楽譜リレーでは、普通に、
ピアンジに戻すので、特に、遊びは無い。
落ちてる楽譜は踏まないフィルマン。


怪人からの手紙。
ここの怪人の読み方は、
ちょっと、表情というか、
ちょっと、感情が入った読み方。


ピアンジの体型問題には、
やはり、笑いで反応するフィルマン。
そのまま、自分たちの話題になり神妙な顔に。


クリスを宥める支配人。
カーラの時よりも、
ちょっと扱いが良い。

最後、椅子を持って捌けるフィルマン。

”ドンファン・リハ”
高井一枠、ちゃんと、
ピアンジに説明してるらしい。
下手からだと、それが分かる。


"墓場にて"
鏡のシーンとの対比、
それがハッキリ分かる。
エコーの係り具合ゆえ?

ここで、怪人の裏声が、
(ハモリ)が聞き取れる。
クリスよりも、上を歌う、
数少ない怪人パートだけど、
それが、ラウルと混ざらない。

こういう細かい所が声楽怪人かな。


スムーズに十字架から出てくる。
あの体型にしては。かなり、サッと。

怪人の火の飛ばし具合、絶好調。


警護シーン。
フィルマンの
若干、棒読みな言い方。
なんだろう、心配してねーな。
っていうのを感じる棒読み。

最後の前進時、
ラウルとの歩幅が違うフィルマン。
どのラウルでも、感じるらしい。

"PONR"
歌詞を一つ、一つ、
大事に歌う怪人。
(テンポがかなり、
ゆっくり、なのを差し引いても)

そして、単語を溜めて歌う。
そこは、ノーリターン。

それに対し、クリスの歌い方が、
早いというか、リターン出来てしまうクリス。

そんな、ノーリターンな怪人と、
リターン可能なクリスが一緒に歌うと、
チグハグなテンポになり、呼吸が合わない結果に。

まー、曲の途中で、怪人をフってしまうので、
その関係性は間違いではないんだろうけど、ね。

声質は”MOTN”よりも
コッチの怪人なのに、
演技が大変に段取りというか。

クリスとの駆け引きをする演技が、
結構、残念な事に…。
え、これ、全然、リターン出来るよね。


本日のフィルマンの
『おしまいだー』は
そこまで感情を出さない。


"怪人の隠れ家"
歌い始めが激おこファントム。
ただ、『なぜだ』の歌い方に、
あまり迷いが感じられない。

クリス人形の投げ方が優しい。
(感情に任せて感、薄め)

”MOTN”と同じメロディや、
一幕と同じメロディが、
あまり変わらない歌い方。


怪人の『選べ』は台詞。

クリスの選択後。
最後まで抱きしめない怪人。
(そもそも、抱きしめない選択なのだが、
そこのクリスへの迷いの演技が見えてこない)

最後のロングトーンは
最後の意志表示というよりは、
最後まで、リサイタルな怪人。

椅子抜け、スムーズ。


タグ:
海沼@クリス
2週間前も思ったけど、
歌よりは演技よりなクリス。

表情や感情、諸々が、
かなり、ハッキリ、クッキリで、
心情が分かりやすいクリスだけど、
そこは歌で表現して貰おうか、となる。

特に、”PONR”。


光田@ラウル
そんな、感情クリスに対し、
歌のラウルで責めてくるタイプ。

台詞が大変に開口法なため、余計に。

でも、歌えば、良いので、
ラウルとしては、間違ってない。


五所@メグ
あー、歌派なメグかな。
ソロなんて、リトルロッテ前
くらいしかないけど、
そこが可愛い系でなく、
歌う系の歌い方。


村@フィルマン
登場シーンのポイントは上記。

前回、上手サイドから観て、
今回、下手サイドから鑑賞。

見切れる箇所は有るモノの、
やはり、観れる所の方が多い。

何より、目が合う(笑)


飯田@怪人
8年越しの登板。

上記で色々と書いたけど、
CDキャストだったら、無条件で購入タイプ。

ただ、実際、舞台で観るなら、
C席で良いかな、と。

遠距離から、オペラグラスで
もっと、表情を観てみたい。
(一階5列目下手から観てたけど、
もう少し細かい処を追っていきたい)


声楽系のファントムで、
正確な音程に加え、
バリトン(ハイバリなのか?)
と、聴いてて心地良い。

観ていて、村氏の籠もった声を
突然、ふっと思い出す声では有る。
声質は村氏と似ているんだと思う。
(音域が同じ、だけでは無く)


ただ、その演技プランは何だろう?
特に8年間、稽古してるなら、
もっと、独自の表現方法で来るのかな、
と、思ったら、いわゆる、四季系の怪人。

あまり、飯田氏のカラーが見えない、
というか、芝@チェを観た後の、
飯田@チェの感覚を思い出した。
(台詞の言い方にも、芝氏を
思い出すような事がシバシバ)


まぁ、ロングランだし、
別なタイミングで観れば、
また、変わっていくのかも知れないし。

或いは、歌寄りなクリスだったら、
もっと、印象が変わるかもしれない。
海沼@クリスとの相性の問題。

逆に、光田@ラウルに
負けない、三重唱の声。
歌派ラウルに負けてない声量。


声が良いだけに、
もう少したったら、見直したい系。
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