備忘録

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『アリージェンス』試写会

2017-11-14 12:55:31 | ライブビューイング(舞台関係)
現代。
サムが軍の退役関係の式典参加の
準備をしていると、ある女性がやってくる。
その女性はサムの姉・ケイの代理で、
ケイが死んだことを伝える内容だった。

今更関係ないとサムは
戦争当時を思い出し、語り出す。


第二次世界大戦前のカリフォルニア。
学生時代のサムはそこで、
父のタツオ、姉のケイ、
祖父のオジイチャンと暮らしていた。
(名前、無かったような)

サムはロースクールに落ち、
タツオに身の振り方の心配をされる。
そのタツオもなんとか農家を続けていた。

そこに開戦という知らせが。
日系人は全員、収容される。

収容先の劣悪の環境でも
何とか生活する一家。

サムは兵役を志願するが、
日系人であることから、兵役につけない。

モヤモヤを抱えてるなか、
白人ナースのハンナに出会い、恋に落ちる。

一方、ケイは収容所内でフランキーと出会う。
フランキーは徴兵反対活動に参加し、
サムとは対立していた。

そこに忠誠心調査というアンケートが配られる。
質問のなかには、ノーと答えたら、刑務所送りに
なる質問もあったが、タツオはノーと解答する。

サムはイエスと答え、兵役に。
一番危険な任務だったが、そこで武勲をあげ、
『ライフ』の表紙にもなる。

フランキーは反対活動を続けており、
ハンナの治療を受けようと、ケイとともに、
治療室に。そこで収容所の兵士と諍いになり、
誤ってハンナに銃弾が当たる。

時は過ぎ、オジイチャンが収容所の、
劣悪な環境で野菜を育てているが、死去。

戦後、家族の元に帰るサム。
そこでは、ケイとフランキーが
結婚し、孫娘に恵まれたタツオが居た。

娘の名前ハナはハンナから取ったと話し、
ハンナの事を聞くサムに、
亡くなった事を伝えるケイ。

フランキーがタツオの理想の息子であり
自分の居場所の無いと悟ったサムは、
出て行こうとして、ケイに暴言を吐くが、
ケイはサムの制服から勲章を引きちぎるだけだった。

再び、現代。
ケイの葬儀が終わり、
サムはケイからの形見分けを貰う。

それは別れ際にちぎった勲章と
サムが表紙の『ライフ』で、
タツオが”英雄”と追記し、
大事にしていたものだった。

そして、代理人がハナと気づき、
生きている内に、和解すべきだったと後悔するサムで幕。


テリー・リヨン@サム
多分、主役。
クレジット的には後ろだけど。

表情とか演技とかは、
アメリカの人かな、と。
歌うと、この音響でも映える。


レア・サロンガ@ケイ
キムと同じ声、というのが第一印象。
4Starsで生で聞いてはいるけど、
舞台で演技をする姿を観るのは初。

更に映像でもソロを歌いあげるので、
生で、間近で聞けたらスゴいんだろうな、と。


クリストファラン・ノムラ@タツオ
経歴は知らないけど、オペラ畑の人?
と思わせる体型で、BW上演作品でも、
ミュージカル畑と混ざることが有るらしい。

人種の問題なのか、それとも、
オーディションとかで勝ち取ったのか。

で、その歌声が一番好み。


マイケル・リー@フランキー
ダンス要員かと思いきや、
やはり、歌うとスゴい。

日本人ではない、アジア系の顔で、
『ロスト』の人かと思ってたら、
最後のクレジットで、マイケルと。

韓ミュでお馴染みの人と気づかなかった。
通りで、声に聞き覚えが。


ジョージ・タケイ@オジイチャン
現代のサムも兼ねる。

もう、存在が美味しすぎて。
一応、ミュージカルなので、
歌も有るけど、そこは唯一、
ハズレがあるキャスト。


BW版の映画上映。
でも、カメラはそれように、
クレーンとか入っており、
定点カメラでは無い。


楽曲は縦笛が入り、
オリエンタルな楽曲には欠かせないのかも。
ちょっと、『ミス・サイゴン』とか思い出したり。

そこまで耳に残る曲はないけど、
劇中で歌い上げると、おー、となる。
ともかく、歌い手にハズレが居なくて、
楽曲を生かしきれる、人材が揃ってる。
これが、ブロードウェイミュージカルなのか。


ともかく、歌有り、ダンス有りな、
ブロードウェイミュージカルだけど、
結構、内容が重いので、このくらいの比率が
ちょうど良いのかも。ちょっと、ダンス多いかなとは思ったが。


時折、日本語の台詞や日本の風習も出てくるけど、
実際に自分が知っている日本とは違う。
ちょっと、パラレル風味な日本で、
これが日本と思われると、ちょっと違うような、という点も。

もちろん、時代背景とかも違うし、
舞台用の演出という事も分かるけど。

こう、ちょっとだけ違う世界線が展開。

生で観たいか、と言われると、
ちょっと即答は出来ないけど、
字幕付きで観られる環境なら是非オススメ。
というレベルのブロードウェイミュージカル。



これを日本語版で上演するには、
大手が買わないと無理そうだけど、
上演するなら、中規模なプロダクション。

タツオとオジイチャンの人選が
一番難しいそうだけど、
そこを実年齢でキャスティングしたら観たいかも。
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