備忘録

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『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』小川版

2017-11-13 00:24:09 | 国内ストプレ
鵜山版の感想はコチラ


コイントスをする二人。

自己の存在意義を議論しつつ、
これからする事を確認。

そこに旅芸人の一座がやってくる。
座長は金欲しさに、二人の目の前で、
劇のリクエストを聞くが、
二人は劇そのものを全否定。

別れた後、二人はデンマーク到着。
国王の歓迎を受け、ハムレットが
狂った原因を探るように命を受ける二人。

まずは、聞き出す方法を模索。

そこにポローニアス、登場。
そして、ハムレットも登場。

実際、話しをするが、
逆に聞かれる方が多い結果に。

何とかして話しを聞き出そうと
計画を練る二人だが、
ハムレットの物語は進み、
オフィーリアの尼寺の場面に。

この際、即席の幕から覗く、
クローディアスとポローニアス。

そして、場面は劇中劇に。

劇中劇は途中から、
クローディアス自らが国王の台詞を。

ポローニアスの殺害は声のみ。
しかし、死体運びのシーンに
二人が登場するため、
実際に死体を運んでくるハムレット。

ハムレット、追放。

三幕
最後は船のシーンから。

ハムレット殺害の密書を読んでしまう二人。
その日の夜、ハムレットは密書を入れ替える。

海賊が襲来、ハムレットと別れる二人。
途方に暮れる二人だが、密書のすり替えの発覚。

再び、旅芸人一座が
登場し、色々な死を演じる。

その後、ハムレット本編の
最後の場面が演じられ、幕。



生田@ローゼンクランツ
ボケの方。
クレジット的にはコッチが先。
やはり事務所の力関係か。

台詞に抑揚が無く、
どんな環境でも順応する役。
こういう受けの演技でも、
埋没しないのは某事務所ゆえか。
オーラ?

それでも、初見の時は対・東山氏で、
次に観た時は、対・野村氏
同年代相手だと、決して負けない。


菅田@ギルデンスターン
ツッコミ担当。
常に感情豊かに喋りまくる。

生で観るのは初めてだが、
映像(民王)の印象と変わらない。
あの自己中な役作りとか。


林@ハムレット
そんな二人を翻弄する王子。
ヒソヒソ話も楽しそうにして、
ハムレットの悲壮感は薄い。
悩まずに計画だけ練っている。


ハムレットの一部分だけを演じるので、
本編のハムレットとは違うのだけれど、
こういう一面が強調されると、
ハムレットという人が別人に見えてくる。

そして、結構、冷酷なキャラに。


半海@座長
小柄。
あんなに小さいとは思わなかった。

生で観るのは初だが、
映像の印象通り。
でも、意外と声が通る。


松澤@ポローニアス
二人とはほとんど絡まず、
あっという間に死んでしまう。

この辺の役は旅芸人達が
兼ねても問題はなさそうな。


立石@ガートルード
甲高い声の王妃。
ハムレットととの絡みが無いため、
結構、アッサリと退場。


小野@クローディアス
国王として、階段降りすら、
威厳に満ちた歩き方。

しかし、台詞がほとんど無い。
それ故に、劇中劇の台詞とか
美味しい処を持って行く。

しかし、何故にこれにキャスティング。


小川演出。
すり鉢状の半円の階段舞台。
船のシーンでマストは有るものの、
それ以外に舞台装置はなく、
ほとんど台詞のみで展開。

その会話も抽象的で、
ほとんどゴールが見えない。

よくベケットの『ゴドーを待ちながら』
に似ていると言われるが、
それよりは具体的な会話内容。

で、最後、この二人は死んだのか?
そこが曖昧になっているような。
これは脚本なのか、はたまた演出なのか。
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