ザックリなアラスジ。
一人の男が都市の模型の前に。
そこで、六道衆の面々が話しかけ、物語が始まる。
機械都市、メトロポリス。
そこではシルクに身を包み指示をする富裕層と、
機械の様に働き続ける労働者階級に別れていた。
そんな富裕層の頂点にいるフレーデルセン。
このメトロポリスを作り、毎日機械のスイッチを入れる。
しかし、その息子のフレーダーは、
そんな父親に嫌気が差し、労働階級に紛れ込む。
労働層に紛れたフレーダーはDJで労働層
にも影響を与えるマリアと出会う。
そのまま、恋に落ちるフレーダー。
一方、フレーデルセンは、親友で科学者の
ロートヴァングにロボット作成を依頼し、
死んだ妻と似たロボット、パロディを作らせる。
それは、マリアとも似ていた。
ある日、パロディが民衆を煽動。
マリアと勘違いした労働層は暴動をおこす。
そのまま、街には洪水が起き、壊滅。
実は、妻を奪われたロートヴァングが、
パロディを使って、フレーデルセンの
作った都市を破壊しようとしていた。
しかし、フレーデルセンはそんな状況を受け入れる。
崩壊した街では、子供を探す親の姿が。
そのまま、マリアに怒りの矛先を民衆。
しかし、それはマリアに扮したパロディ。
フレーダーはマリアを探し、
マリアは労働層のために、
歌を歌いながら、消えていき、幕。
と、基本は父親と息子の葛藤、
指導者のジレンマ的な話に、
マリアという女性が父子に絡む。
が、そこから抽象的に話が進んでいくため、
何か微妙に抽象的なアラスジに。
松@マリア、パロディ
マリアは清楚キャラ、
パロディは一本ネジが外れたキャラ。
この線引きがハッキリしていて、
観ていて、2つの”松たか子”を堪能。
歌も有り、かなりマイナー調の難曲を
音程をハズしたとは思わせない雰囲気で歌う。
適度なセリフと歌とキャラを堪能出来、
森山氏とのダブル主演だけど、それより目立つ配役。
演出家が松さんを最大限に活かした演出。
他の演出家だと、”何を演じても松たか子”感が、
強いのだが、今回、”ナカの人”感が薄い。
森山@フレーダー
物語の主人公だけど、
若干、狂言廻しの役割も。
演技や歌以上にダンス要因が強い。
というか、歌うんだ。(いや、音モノ新感線や
ヘドウィグ主演をしてるのは知っているけど)
結構、声に特徴がある印象だが、
冒頭、出ていた男が森山氏だとは思わなかった。
意外と馴染んだ演出なのかも。
イヌ丸@飴屋
この芝居で一番の謎キャラ。
いや、イヌだけど。
一人、ハンドマイクで、語る。
それがずっとなので、ちょっとダレる。
もう、そういうキャラと思えば別だけど。
実は、ミュージシャン枠?
若い衆@佐野
フレーダーの為に冒頭に慌てる役で、
中盤には労働者の暴動で慌てる。
他に、バク宙要員とか。
ただ、役としてはそこまで。
で、終演後、ドラマ『仰げば尊し』
のベースの彼と知る。気づかなかった。
ゲオルグ@大石
フレーダーが労働者階級に紛れるため、
自身のジャケットを売った男。暴動時、身代わりに。
『二都物語』っぽいけど、そういう役が有るとは。
蜷川演出では、よく観ていたが
串田演出は、初めてらしい。
そう言われれば、ちょっと、
毛色が違うかな、と。
(寓話風な柔らかい雰囲気よりも、
台詞で、鋭利に踏み込む雰囲気)
カムロ@趣里
若い衆とセット。
マリアの友人で、後釜かと
思ったら、そうでも無い。
歌うし、踊る役。
ただ、ダンスは普通だけど、
マイナー調の曲で微妙にハズす。
それとも、これが正しいメロディーなのか。
声に特徴が有る。
その特徴ある声が、ちょっと浮く。
こういう役なら良いけど、
普通の役だと、どうなんだろう。
九月@さとう
小男で、影のない男、とセット。
串田演出の常連だし、
顔は分かるけど、
今回は、特に見せ場が無い。
影のない男@内田
フレーデルセンの部下。
フレーダーを見張りつつ、
メトロポリス全体の監視も。
串田演出の常連。
なので、顔も声も分かるし、
この部下ポジションが、
腰巾着路線で、通常営業。
ロートヴァング@真那胡
メトロポリスの科学者。
前半は普通に、フレーデルセンの
親友で科学者というポジションだったが、
実は、妻をフレーデルセンに取られ、
復讐するという意外と美味しい役だった。
串田演出の常連。
だけど、大森氏と混同する。
しかし、演出家的には、
こういう役回りの印象なのか?
フレーデルセン@大森
フレーダーの父親にして、
メトロポリスの支配者。
なのだが、このメトロポリスに、
そこまでの固執が無く、
崩壊も普通に受け入れる。
また、フレーダーに対しても、
監視はするけど、口出しはしない。
フレーダーが一方的に嫌ってる感。
やはり、串田演出の常連。
それでいて、今作の重要人物ポジション。
こういう役回りなんだなぁ、と。
母@大方
フレーデルセンの母。そして、
フレーダーの優しさの象徴。
串田演出常連の女優って、
あまり思い浮かばないのだが、
今回もゲスト枠からの登用。
でも、普通にこの世界観に馴染む。
赤い靴の男@串田
フレーデルセンに対する、
労働者階級の主(リーダーでは無い)
なので、ストーリーには絡まない。
どちらかというと、イヌ丸の相方。
普段なら、フレーデルセンを演じるのかな、と。
劇中衣装が分からなかったので、
冒頭にワンフレーズだけ歌った人は
誰だろう、と思ってたら、串田氏。
歌うんかい!
今回も楽曲、多数。
その中でもジャジーな曲が、
終焉という雰囲気で、かなり好み。
逆に歌詞付きだと、
結構、雰囲気が変わり、
寓話的なお伽噺な雰囲気に。
もう一つが、無駄に多いダンスシーン。
振付家や専属ダンサーも入れ、
主演に森山氏を入れる程度にダンスに力を。
基本、素養が無いので、
コンテンポラリーなのか、クラシックなのか、
分からないけど、踊ってるな、と。
串田演出に馴染む(違和感が無い)
というのが、意外だった。
元ネタ(映画)が有るらしいけど、
どこまで潤色したのか、気になるレベル。
むしろ、そのストーリーが有るから、
イツモの抽象的な話よりは、分かりやすい?
ま、内容はあまり期待せず、
主演女優目的だったので、
関係ないっちゃ、関係ないけど。
一人の男が都市の模型の前に。
そこで、六道衆の面々が話しかけ、物語が始まる。
機械都市、メトロポリス。
そこではシルクに身を包み指示をする富裕層と、
機械の様に働き続ける労働者階級に別れていた。
そんな富裕層の頂点にいるフレーデルセン。
このメトロポリスを作り、毎日機械のスイッチを入れる。
しかし、その息子のフレーダーは、
そんな父親に嫌気が差し、労働階級に紛れ込む。
労働層に紛れたフレーダーはDJで労働層
にも影響を与えるマリアと出会う。
そのまま、恋に落ちるフレーダー。
一方、フレーデルセンは、親友で科学者の
ロートヴァングにロボット作成を依頼し、
死んだ妻と似たロボット、パロディを作らせる。
それは、マリアとも似ていた。
ある日、パロディが民衆を煽動。
マリアと勘違いした労働層は暴動をおこす。
そのまま、街には洪水が起き、壊滅。
実は、妻を奪われたロートヴァングが、
パロディを使って、フレーデルセンの
作った都市を破壊しようとしていた。
しかし、フレーデルセンはそんな状況を受け入れる。
崩壊した街では、子供を探す親の姿が。
そのまま、マリアに怒りの矛先を民衆。
しかし、それはマリアに扮したパロディ。
フレーダーはマリアを探し、
マリアは労働層のために、
歌を歌いながら、消えていき、幕。
と、基本は父親と息子の葛藤、
指導者のジレンマ的な話に、
マリアという女性が父子に絡む。
が、そこから抽象的に話が進んでいくため、
何か微妙に抽象的なアラスジに。
松@マリア、パロディ
マリアは清楚キャラ、
パロディは一本ネジが外れたキャラ。
この線引きがハッキリしていて、
観ていて、2つの”松たか子”を堪能。
歌も有り、かなりマイナー調の難曲を
音程をハズしたとは思わせない雰囲気で歌う。
適度なセリフと歌とキャラを堪能出来、
森山氏とのダブル主演だけど、それより目立つ配役。
演出家が松さんを最大限に活かした演出。
他の演出家だと、”何を演じても松たか子”感が、
強いのだが、今回、”ナカの人”感が薄い。
森山@フレーダー
物語の主人公だけど、
若干、狂言廻しの役割も。
演技や歌以上にダンス要因が強い。
というか、歌うんだ。(いや、音モノ新感線や
ヘドウィグ主演をしてるのは知っているけど)
結構、声に特徴がある印象だが、
冒頭、出ていた男が森山氏だとは思わなかった。
意外と馴染んだ演出なのかも。
イヌ丸@飴屋
この芝居で一番の謎キャラ。
いや、イヌだけど。
一人、ハンドマイクで、語る。
それがずっとなので、ちょっとダレる。
もう、そういうキャラと思えば別だけど。
実は、ミュージシャン枠?
若い衆@佐野
フレーダーの為に冒頭に慌てる役で、
中盤には労働者の暴動で慌てる。
他に、バク宙要員とか。
ただ、役としてはそこまで。
で、終演後、ドラマ『仰げば尊し』
のベースの彼と知る。気づかなかった。
ゲオルグ@大石
フレーダーが労働者階級に紛れるため、
自身のジャケットを売った男。暴動時、身代わりに。
『二都物語』っぽいけど、そういう役が有るとは。
蜷川演出では、よく観ていたが
串田演出は、初めてらしい。
そう言われれば、ちょっと、
毛色が違うかな、と。
(寓話風な柔らかい雰囲気よりも、
台詞で、鋭利に踏み込む雰囲気)
カムロ@趣里
若い衆とセット。
マリアの友人で、後釜かと
思ったら、そうでも無い。
歌うし、踊る役。
ただ、ダンスは普通だけど、
マイナー調の曲で微妙にハズす。
それとも、これが正しいメロディーなのか。
声に特徴が有る。
その特徴ある声が、ちょっと浮く。
こういう役なら良いけど、
普通の役だと、どうなんだろう。
九月@さとう
小男で、影のない男、とセット。
串田演出の常連だし、
顔は分かるけど、
今回は、特に見せ場が無い。
影のない男@内田
フレーデルセンの部下。
フレーダーを見張りつつ、
メトロポリス全体の監視も。
串田演出の常連。
なので、顔も声も分かるし、
この部下ポジションが、
腰巾着路線で、通常営業。
ロートヴァング@真那胡
メトロポリスの科学者。
前半は普通に、フレーデルセンの
親友で科学者というポジションだったが、
実は、妻をフレーデルセンに取られ、
復讐するという意外と美味しい役だった。
串田演出の常連。
だけど、大森氏と混同する。
しかし、演出家的には、
こういう役回りの印象なのか?
フレーデルセン@大森
フレーダーの父親にして、
メトロポリスの支配者。
なのだが、このメトロポリスに、
そこまでの固執が無く、
崩壊も普通に受け入れる。
また、フレーダーに対しても、
監視はするけど、口出しはしない。
フレーダーが一方的に嫌ってる感。
やはり、串田演出の常連。
それでいて、今作の重要人物ポジション。
こういう役回りなんだなぁ、と。
母@大方
フレーデルセンの母。そして、
フレーダーの優しさの象徴。
串田演出常連の女優って、
あまり思い浮かばないのだが、
今回もゲスト枠からの登用。
でも、普通にこの世界観に馴染む。
赤い靴の男@串田
フレーデルセンに対する、
労働者階級の主(リーダーでは無い)
なので、ストーリーには絡まない。
どちらかというと、イヌ丸の相方。
普段なら、フレーデルセンを演じるのかな、と。
劇中衣装が分からなかったので、
冒頭にワンフレーズだけ歌った人は
誰だろう、と思ってたら、串田氏。
歌うんかい!
今回も楽曲、多数。
その中でもジャジーな曲が、
終焉という雰囲気で、かなり好み。
逆に歌詞付きだと、
結構、雰囲気が変わり、
寓話的なお伽噺な雰囲気に。
もう一つが、無駄に多いダンスシーン。
振付家や専属ダンサーも入れ、
主演に森山氏を入れる程度にダンスに力を。
基本、素養が無いので、
コンテンポラリーなのか、クラシックなのか、
分からないけど、踊ってるな、と。
串田演出に馴染む(違和感が無い)
というのが、意外だった。
元ネタ(映画)が有るらしいけど、
どこまで潤色したのか、気になるレベル。
むしろ、そのストーリーが有るから、
イツモの抽象的な話よりは、分かりやすい?
ま、内容はあまり期待せず、
主演女優目的だったので、
関係ないっちゃ、関係ないけど。