備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『エドウィン・ドルードの謎』

2016-03-27 01:52:30 | 国内ミュージカル
ネタバレ。
でも、動機をよく理解してない。













ダチェリー(探偵)がネヴィル。
犯人がローザ。
カップルが、ヘレナ+横山氏。
の組み合わせ。


開演10分前に、投票用紙を配るアンサンブル。

ロワイヤル音楽堂で、
芝居をうつという設定を座長が説明。
ここで、劇団員を実際の役者名で、紹介していく。
(ただし、プリンシパルのみ)

座長のナレーターの元、劇中劇が始まる。

まず、苦悩するジャスパーの自己紹介曲。
からの、ジャスパーの甥、エドウィン登場。
ここでの会話が、ジャスパーは開口法、
エドウィンはヅカ芝居、と”中の人”を意識した芝居に。

座長によるツッコミの後、
ジャスパーは開口法をやめるけど、
エドウィンは最後までヅカ芝居を続ける。

そこにエドウィンの婚約者ローザ登場。
昨日まで、アニメ声優の仕事をしていた、
という”中の人”ネタ設定で、紹介されると、
最初はアニメ声で話し始め、それに乗っかる座長。
(座長まで、アニメ声+幼児言葉を話す)

そして、唐突に、ローザとジャスパーが、
音楽の師弟関係という設定で、歌の稽古を。
(大変に『オペラ座の怪人』設定だけど、
そのことに関しては全くネタ無し)
しかし、その練習がエスカレートし、ローザは倒れてしまう。

そこに、牧師・クリスパークルと
その甥・ネヴィルと、その双子の妹・ヘレナが登場。

ネヴィルは、某イケメン集団出身(テニミュ)、
ヘレナは、とにかくカレー好きという紹介があるが、
クリスパークルに関しては、関西出身という紹介のみ。

ネヴィルが倒れているローザに恋心を抱き、
一方的にエドウィンを敵対視していく。


一方、ところ変わってロンドン。
阿片窟には女主人パファーがいた。

ここで、一曲歌うのだが、
サビでは、阿片中毒者にコーラスを要求と、
かなりメタ展開な紹介曲。
更に、座長まで駆り出される。

何故か、この阿片窟に居る、ジャスパー。
このジャスパー、帰り道に墓地による。
そこで、墓守のダードルズ使い、何らかの細工をする。

一通り、登場人物の紹介が終わると、
時間は、クリスマスイブという設定に。

ジャスパーの家で、
クリスマスパーティが行われ、皆が集まる。
ここで、インド人のネヴィルを挑発するエドウィン。

険悪な雰囲気のまま、パーティはお開きに。
そこで、外出するエドウィンに、
ジャスパーは自分のコートを貸す。
そして、ネヴィルを誘い、二人して外出する。

翌朝、エドウィンが戻らないと心配するローザ。
そこに、ジャスパーがエドウィンに
貸したコートだけが、見つかる。

エドウィンの捜索が始まるが、
警官役のバザードが、唐突に一曲歌う。
なお、”StarS”に入りたいという設定。

改めて、一体、
エドウィンに何が起きたか?で一幕、終了。

二幕。
エドウィンが失踪して、六ヶ月。
パファーと、謎のヒゲモジャの探偵ダチェリーが登場。
このダチェリーは、エドウィン役者がつとめる。

エドウィンの失踪を捜索する二人だが、
ジャスパーとローザの関係が更にオカしなことに。

更に、二人が調査を続けようとすると、ここで、中断。
ディケンズの原作がここまで、終わっているため。
そこで、座長がエドウィン失踪の犯人はだれか?と問いかける。

すると、袖から、エドウィンとダチェリーを演じた役者が登場。
もう、出番が無いことを知ると、怒って帰ってしまう。
(ここで、退団一本目の作品なのに、
男装させられたり、という”中の人”ネタなクレーム)

そのため、この先のダチェリー役を決めることに。
なお、エドウィンとダチェリーは同じ役者が
演じるが、エドウィンの扮装
(実は、生きている)という設定は無い。

先ほどのシーンでダチェリーと絡まなかった役、
ヘレナ、ネヴィル、クリスパークル、
ダードルズ、ローザの五人のなかから、
客席から客を呼び、ダーツで選ばせる。

そして、犯人役の投票に。
候補は、ヘレナ、バザード、ローザ、
ネヴィル、パファー、ダードルズ、
クリスパークル、ジャスパーの8人だが、
ダチェリー役も要るので、実際には7人から選ぶ。

てっきり、幕間で投票するのかと思ったら、
ここで客席投票するため、その間、
アンサンブルによる場つなぎが存在。

投票終了後。

まず、パファーがローザに会いに来る。
実は、パファーはローザの乳母で、
客としてジャスパーが来ているのを知る。

婚約者の叔父が阿片中毒な事を心配して、
ローザのために、調査をしていたことが明らかに。

一方、ダチェリー役になったネヴィル。
ジャスパーに、失踪前とエドウィンと
不仲であるという印象をつけられたため、
ジャスパーに何かあるのでは?と探偵役に扮装したと語る。
※このダチェリー役の動機が5パターンあるのかも。

そして、ジャスパーが、自分が犯人だ、と
歌い出すが、アッサリ、ダードルズに止められる。

実は、墓場の偽装工作も、
エドウィンを隠すためでなく、
ローザを守るための偽装工作だった。

ここで、投票結果、発表。
ローザが犯人の場合の動機説明。
ローザは、ジャスパーを殺そうとして、
誤って、エドウィンを殺してしまう。
※この動機が8パターンあるのかも。

そして、ローザが捕まり、終了。

と、このまま終わると、暗いので、
本日、投票されなかった人で、カップルを成立させる。

女性がヘレナ、パファー、それにアンサンブル4人の計6人。
男性が、バザード、ダードルズ、クリスパークル、
アンサンブル2人の6人。
客席に拍手をしてもらい、座長が強引に決める。

今回はヘレナとアンサンブルの横山氏。
すると、この二人のデュエットがあり、
歌詞が相手によって変わる(っぽい)。

なお、ヘレナはアンサンブルから彼を観ていた。
また、横山氏はやっと主役、帝劇でも安心と、歌い、
いきなりカップル成立。

そのまま、カーテンコールとなると思いきや、
ここで、エドウィンが再登場。
死んだと思っていたが、実は生きていた、
そして、ローザとくっつき、幕。



と、ネタバレなアラスジなのに、
書いていて、色々と辻褄のあわない結果に。
後日、他の感想を読んだら、訂正します。



山口@座長、サプシー
基本は座長役で、メタレベルのツッコミ。
で、途中、市長役のサプシーが居ないため、
それも兼ねることに。(なお、その分のギャラは無い)

一応、ハイテンションな座長と、
落ち着きのある市長という演じ分け。
なのに、市長役でジャスパーと早口なデュオが。

それなりに歌っているが、ソロ曲は無い。
山口氏出演のミュージカルで、ソロ曲がないのは、
意外だけど、とにかく出ずっぱりなので、物足りなさはない。

途中、出てくる”モーツァルト”という台詞で
赤いマントをつけて登場したり、
何故か、足こぎ自動車で登場したり。
”中の人”ネタはそのくらいか。


壮@エドウィン・ドルード、ダチェリー
青年役。なのに、歌うときは裏声。
普通に、男役発声で聞きたいのに、
そこは外部ということで、女性なのか?


平野@ローザ
ローザという外人設定なため、
吹き替えを聞いているような感覚。
これは、ベスでも思ったが、
コメディになると、より一層その感覚が。


水田@ネヴィル
安定の若手イケメン路線で、
歌も上手いけど、それ以上が。
ま、ネヴィルでコメディ要素は無いのか。


瀬戸@ヘレナ
こちらは女性コメディ要員。
で、実は、歌も歌える系。
って、『オケピ!』にも出てたか。


コング@クリスパークル
こちらは男性のコメディ要員。
また、メタ的な設定の説明要員。
ソロパートはあるけど、犯人、或いは
ダドリー役にならないと、ソロ曲が発生しない。
”イッツ・ワンダフルワールド”を歌うが未遂に。


今@ジャスパー
この舞台で一番、オイシい役。
歌も台詞も見せ場もある。

ただ、2枚目から始まったのに
2幕では変態キャラになってしまうので、
そこに抵抗が無ければ、という段階。


保坂@パファー
ほとんど、出番はないけど、
ソロ曲と乳母という重要キャラ。
これが、投票で選ばれると、どうなるのか?
犯人役の歌を聴きたいので、犯人役ならリピートしたい。


池田@ダードルズ
事件の真相を伝える役だが、
もし、犯人に選ばれた場合、どうなるのか?
役者的に犯人になることは難しそうだけど。


高原@バザード
一応、犯人候補の一人だけど、
ダードルズ以上に、犯人に選ばれ無さそう。
ただ、謎のソロ曲が発生するのは、
犯人役で歌を聴きたいという人用かも。



福田氏による翻訳ミュージカル。
ともかく、”中の人”ネタが豊富で、
まだまだ拾いきれてないネタも多そう。

『モンティパイソンのスパマロット』は、
そこまで、福田演出の濃さは無かったけど、
それはイギリス系のコメディだったからか?

『タイトル・オブ・ショウ』の出演者よりも、
日本のミュージカル界的に上の方々が出演しているため、
そのネタもより一層グレードアップ。

その一方で、出演者と関係ないネタも多数。
『踊る大捜査線』ネタはプレビューで無くなりそうだけど、
投票時間の場つなぎネタで小池氏作品とか四季ネタとか
そういうところで、ミュージカルネタは増えそうかも。

また、今回、映像系の福田演出作品と似ているな、と感じた。
特に、瀬戸さんが、上地春奈さん的ポジションだな、と。

で、福田演出の場合、ツッコミキャラが、
ムロ氏タイプと佐藤氏タイプの2種類があるのだけど、
今回の山口氏の場合、佐藤氏タイプのノリツッコミキャラ路線。


しかし、役者ファンが多い日は良いけど、
平日昼間とかに、このノリで客席は盛り上がるのだろうか?
こう、リピーター頼りな舞台になりそう。


犯人役になると歌が聴けるという情報が広がると、
ローザ、パファー、ジャスパーあたりで固定しそう。
絶対、バザードやダードルズが犯人で
選ばれそうにないだけに、ダチェリー役候補にも入ってるのか?

それでも、アンサンブル的にダードルズ役者は
他作品に色々出ているから、歌声を知られているけど、
バザードなんて、一幕にソロが無ければ、
その歌を聴きたいと思う人がいなさそうだし。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ジキル&ハイド』2016年版2... | トップ | 石井一孝 ニューアルバム発... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
盛り上がってましたよ (花菱)
2016-04-07 11:06:45
ほぼ満席で、手拍子もあったし。投票も積極的に出してたみたいだし。←ただ、ファンの組織票はありそうな感じ。

投票中はほとんどのキャストが客席降りして廻ってました。まじまじとローザやジャスパーを眺めてしまった。

歌のレッスンでは仮面つけたりとかのネタはありましたが、観客を楽しませよう=中の人ネタに走りすぎている気がしました。
返信する
花菱様 (dacho)
2016-04-07 11:40:22
平日でも、その盛り上がりとは!

出演者が様々なので、それぞれのファンが、
歌を追加で聞くべく、投票で頑張るのかな、と。

そして、本公演でのレッスンシーンでは、
仮面ネタが追加されましたか。
プレと本公演では演出が違うのですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国内ミュージカル」カテゴリの最新記事