備忘録

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『ビクター・ビクトリア』

2011-07-19 00:03:55 | 国内ミュージカル
(パンフ続き)とりあえずノーマをシカゴに帰し、パリに残るキング。しかし、男にキングを取られたことから、帰国後もキングのビジネスパートナーのサルを焚き付け再びパリに乗り込もうとするノーマ。
一方、ビクトリアに女性であることを告げられ、付き合うキングだが、人前で恋人として付き合えないことが歯がゆい。しかし、ビクトリアはビクトリアで男装が楽しいため、ビクターを止められない。そこにノーマが乗り込んできたため、ノーマに正体を明かすビクトリア。しかし、ラビスにもバレたことから、ビクターとしてのラストショーを企画するトディ。最後のショーが始まるがそこにラビスが乱入。そこに、ビクターと同じ衣装を着たトディが舞台に立ち、ラビスを追い出し、ステージに女性として、ビクトリアが出てきて、客に正体を明かし、幕。

貴城。どの元宝塚男役にも言えるが、おそろしく短髪とタキシードが似合う。そして、男装の令嬢ということで作った声の低音域がハマる。ただ、歌に関しては普通。時々、『サイドショウ』で聞いた声が蘇る。

下村。登場時からゲイ役。イロモノ役者だとは思っていたが、ゲイ役で観たのは初めて。基本的に低音域なのに、セリフ・シーンによって裏声を使い分ける。その使い分けが芸達者で市村氏を彷彿。ただ、市村氏と違い、同じゲイ役だとしても、セリフがはっきりしているため、若干、演技にワザとらしさが(自然でない小芝居風味)。
ラストシーンの暗転後、あの衣装で走って退場するがかなり目立つ。

葛山。演技、ソロも特に気にはならないが、ヴィクトリアとのデュエットになると弱い。観ていて何故か山田孝之を彷彿するのだが、骨格が似ている?

彩吹。一幕のソロ曲は音程を取るのが難しい曲だとは思うが、それでも聞いていて歌詞が聞こえ辛い。かなりダジャレ路線なので、歌詞が聞こえづらいと致命的。元男役なので、あそこまで全面に女性を押し出した役は頑張っているのかも。

友石。実は結構美味しい役。最後にはソロパートまで。つくづく、ラダメスを観たかった。
KENTARO。ソロもあったがイマイチ。実はダンス要因?


全体的に往年のミュージカルな楽曲。特に、シカゴのナンバーとか如何にもなナンバーだし。
結局、登場人物の男性は皆、ゲイというもの凄いオチだが、王道なコメディなので、楽しめた。
途中、トディがシェークスピア作品のセリフを言うが、それは脚本なのか?また、『ハムレット』では"オフィーリア"というのが、なんとも。とりあえず、ガートルードではないらしい。

トディは岡氏とのダブルキャストだが、そちらも観たい。結構、下村@トディが完成されているので、岡@トディが想像つかない。それでも、ゲイ役は二作品くらい観ているので、路線の想像はつくが。

今年のワイルドホーン3作品+1の+1。一幕の曲は何となく分かったが、二幕冒頭はあまりワイルドホーン節なし。アンサンブル曲なのに、それほど高揚感がなかった。しかし、もう一つの曲はイントロから『きた~』となる一曲。つーか、あそこまであからさまに"これから心情を歌に乗せて歌います"路線があざとい。この辺は本当に追補的な楽曲なのかと思わせる。
そして、最近になって気づいたが、ワイルドホーン楽曲は女性の中音域に合う楽曲なのかも。『スカピン』とか、下手に男性が歌うより、男役の人が歌った方が合う時もあるし。

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