備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『エビータ』来日版

2018-07-29 09:29:49 | 他言語ミュージカル
四季版の感想はコチラ。
ウィーン版の感想はコチラ

”レクイエム”
モノクロ映画が上演されるなか、
唐突に途切れ、男性シルエットが。
その男がエバの訃報を伝えると、泣き叫ぶ観客。

その後、舞台奥から棺を担いだ民衆と、
それを取り囲み、参列のごとく、
グルグルと回るアンサンブル。

そして、ここで気になるアンサンブル
(Mike huff)を見つけてしまい、
ひたすら、追いかける事に。

バックに映し出される、
アンサンブルの顔写真。
(悲嘆にくれている写真だが、
確かに、本日の出演者紹介っぽい)

”こいつはサーカス”
そこに現れるチェ。

棺桶の周りを歩くアンサンブルに、
かなり嗄れ声で歌いかけるチェ。

途中で上げるアレンジとか。
歩くアンサンブルに絡んだり。

で、棺桶を開けると人が。
ただし、人形のような。
(死角で確認出来ず)

そのままアンサンブルと
同化したエバが、ソロを歌う。


”星降る今宵に”
まずはマガルディ登場。

タンゴというか、歌謡曲ノリ。
途中の『今宵』は、そこまで遊ばず。
チェは歌唱中にワインを差し出したり。

(ここのMike)
上手にて、女性と談笑、
女性が途中で帰ってしまうと、
他の男性(酒場の店員)とずっと談笑。
なので、酒場の客でなく、店員設定かも。


歌唱後、エヴァの兄が登場。
あの一番目立つ、黒人の方。

”ブエノスアイレス”
ブエノスアイレスへ。

ここで、ハッキリ、アンサンブルが、
ダンサー枠とコーラス枠に分けられる。

ただ、このダンサー達、
個人技というか、あわせる感ゼロ。

そこにチェのナレーター。
途中、玩具の兵隊のような軍人が登場。
この後も、何度か登場するも、
軍隊、というアピール。
(ただ、歌詞には軍隊って、
なかったような。字幕には有ったのかも)

”グッドナイト サンキュー皆さん”
エビータのステップアップ。
どんどんと派手になるエバの衣装。

チェと踏み台男達のデュオ。
マガルディと歌うと、
高音のチェだけは分かる。

ただ、そこまでハッキリ高音というか、
ラミン独特の発声を出さないため、
二人の歌のバランスが悪い。

カメラマンの後に軍人も。
サイン色紙を渡される。

(ここのMike)
最後、軍人で登場。
腰を振る振り付けって、
結構、珍しいような。

"飛躍に向かって"はカット。

”エリートのゲーム”
基本は椅子取りゲーム。
ただ、その椅子は安楽椅子。

(ここでのMike)
最初に弾かれる軍人役。
基本は軍人アンサンブルらしい。

最後、残った最後の椅子に
悠然とペロンが座り、暗転。

”チャリティーコンサート”
なぜか、ラジオのマイクが上手の位置に。
そして、客席でなく、上手を向いて歌う。
そこで歌うのは、マガルディ。

この段階で、既にエバとマガルディが同等。

そして、出会うエバとペロン。
ここが歌でなく台詞。
(結構、歌でなく台詞、が多い)

”スーツケースを抱いて”
そのまま、ペロンの部屋に。
ミストレスを追い出し、
最後、毛皮を着せる。

コーラスにチェが要るけど、
ほとんど声が聞こえない。

『俺は知らない』ではなく、
『誰も知らない』という訳だったような。

”ペロンの野心”
ここで、上流階級と軍隊という対比。
ただ、両方とも、マスゲームのように、
固まって動き、上流階級に至っては、
手の位置とかまで、固まって動く。

(ここのMike)
ここでは、上流階級。
ただ、ずっと手を挙げる役で、
結構、大変そう。だけど、
ハケるギリギリまで降ろさない。


”ニューアルゼンチーナ”
ペロンの寝室。
そこで、寝ている二人。
そのため、ペロンはガウン。

途中から、看板が降りてきたり、
市民がプラカードを持って登場。
アンサンブルの動きが結構、バラバラ。
それぞれがソロで感情を表現。

ここで、チェが捕まるという描写が。

(ここのMike)
下手に居る市民。
『主要産業も賃金倍増』
辺りで、ちびソロが。
そのまま、マリオジャンプをして、
ガッツポーズというアクティブな動きをして一幕終了。

二幕。
”カサロサーダのバルコニー”
バルコニーに並ぶ軍人。
中央にペロン。やはり、歌わない。
演説中に軍服を投げ捨てる軍人達。

(ここのMike)
一番、上手の軍人。
軍服は投げ捨てるのでなく、
軽く放り投げるタイプ。

”共にいてアルゼンチーナ”
ここのエバの歌い方が、
楽譜よりも、かなり感情を籠めた歌い方。
そうか、この曲はメロディよりも感情優先か。
なんせ、歌い終わった後に、中指を立てるし。

で、再び、チェが捕まる。

”空を行く”
解放されたチェと、
楽屋っぽい、鏡の前のエバ。

チェ、唯一のバラード。
そのため、一言、一言を
大変に噛みしめながら、歌う。
ちょっと、アレンジ入ってたけど。

”虹の如くに”
エバのスタッフが、
一列に並び、エバの衣装を準備。

(ここでのMike)
基本は手鏡担当。
それに、他のスタッフからエバに渡す係りなので、
スタッフの中では古株、あるいは執事ポジション。

”虹の歴訪”
先ほどのスタッフが、一カ所に密集。

(ここでのMike)
新聞を持ちながら、回転し、踊る。
ちょっとした小躍り、なんだけど、踊るのか。

海軍大将がが眼帯なんだけど、
後ろに、実際の映像も投影され、眼帯をしていた。

フランス来訪では、
おフランスな英語発音をするチェ。
ここは、どのプロダクションでも
そういう風に発音するのがお約束らしい。

”エバ基金プラン”
上流階級と労働者階級の境がなくなる。
上流階級の衣装が脱がされ、労働者に。
(マジックテープで燕尾服が固定、
それをはがしていく、という段取り)

(ここでのMike)
あの、手を上に掲げた状態の貴族。
しかし、そのままの状態で衣装をはがされる。

”金はでていく湯水のように”
そこまで、ノリノリでなく、
結構、緩急を付けるチェ。
途中、老人のまねをしたり。
でも、ラストのシャウトはスゴかった。


”サンタエビータ”
児童合唱団。
本当に子供が歌う。
子供を現地調達してまで、
子役に歌わせる意味とは?

”エビータとチェのワルツ”
初めて、二人のデュエット。
ワルツだけど、派手に喧嘩をしてるよう。

ここで、唐突に病に犯されるエバ。

”ユー マスト〜”
映画版のエンディングがここに。

スーツケース調のバラードに、
”LND”に似たスローテンポなタメ。

しかし、盛り上がりは無い。
そのため、ここで挿入されるのか、と。
病気で気弱なエバの主張ソング。

”エバのソネット”
ペロンの寝室。
副大統領になるべく画策するエバ。

しかし、もう余命が少ないと、
ペロンから直接、突きつけられる。

そして、ペロンとの別れ。


”エバのイリュージョン”
ここから、病院のベッドで回想。
からの、アンサンブルのちびソロ。

最後、棺桶が出てくるけど、やはり人形。
17年、遺体が見つからなかったに呼応。

チェがペロンに敬礼、で暗転。


Emma kingston@エバ。
第一印象は鼻が高い。

適度な高音だけど、
そこまでキンキン声でない。
でも、地声で引っ張る事はない。

ともかく、鼻に特徴があるので、
それさえ認識出来れば、結構、
判別可能。ただ、歌で判別は難しい。

Ramin karimloo@チェ
基本は押さえつつ、
アレンジを加えたり、小芝居が入ったり。

”こいつはサーカス”の時に、
自分の記憶にある、ラミンの声と、
最初、違っていたので、不調?
と、思ったが、単に、曲によって、
歌い方を変えているだけだった。

なので、曲によっては、
あ、ラミン、な歌い方となる。

Robert Finlayson@ペロン
なんか、ノッペリとした顔。
歌よりも台詞が多い。
というか、あまり声に特徴が無い。
これは、単に、四季CDを聞き込んでいるからかも。

Anton luitingh@マガルディ
あまり歌い上げ無い。
しかし、歌に台詞を乗せると、
ものすごく、上手く、音程がブレない。

Isabella jane@ミストレス
エバとは違う、
世間知らずなお嬢様。
というか、本当に幼い。
一曲だけで、アンサンブル判別は不可。


来日版。
四季で上演している作品の
来日公演というのは、大変に
珍しいし、ラミン出演という事で観劇。

ただ、他のメインキャストは、
そこまで目立つ人もおらず、
チェで持っている作品かな、と。

ま、これは、この前のウィーン版でも、
思ったけど、エバにカリスマ的オーラを
求めるけど、シシィとは違って、
あくまで、チェの語るエバ像であり、
エバとペロンの物語、なので地味。

エリザの場合、狂言回しの他に、
シシィとトート、それにフランツと
三角関係になるから、ストーリーが
ドラマチック(色々な人の歌が聞ける)
になるけど、チェだけでは、
あくまで、狂言回しで弱い。

なので、仮にラミンでも、
そこまで、劇的に印象が変わる作品ではない。
(演技よりも歌がフリーダムかな、程度)

このメイン2人+1という配置でも、
『JCS』(ジーザス、ユダ、+マリア)とか
『ウーマインホワイト』(マリアン、ハートライト
+ローラ)とか、
『サンセット』(ノーマ、ジョー+ベティ)
と、決して盛り上がらない配置でないだけに、
チェがフリーダムな分、
ペロンにもう少し、歌唱力のある、
存在感のある声が欲しい。
(これもウィーン版の感想で書いたな)

あるいは、エビータとペロンの
バランスは良いので、逆に、
落ち着いた他国ツアーのチェの方が、
バランスが良かったのかもしれない。


と、書きつつ、四季CD版のペロンに、
囚われているというのが、本音か。
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