備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『笑う男』@Seoul

2018-08-10 13:35:55 | 他言語ミュージカル
過去のワイルドホーン作品感想まとめはコチラ

웃는 남자

テキトーなあらすじ。
(韓国語を理解していないので、
原作知識とフィーリングで書いてます)

"OPENING-THE TEMPEST"
荒れ狂う海に、船で逃げる人々。
その中には人買い・コンプラチコスも居た。

その人身売買団に居た幼いグウィンプレンは、
コンプラチコスに浮き玉を持ってくる様に、指示される。
しかし、持ってくるが、直前で見捨てられ、
船に乗ることの出来ないまま、出航。

(暗転後、台から抱え降ろされるグウィン。
だよね、結構、高いもんね。このセット)

”THE PRAYER”
しかし、その船は難破し、
コンプラチコスはその浮き玉に
手紙(乗船全員の血判状・何故?)
を入れ、海に投げ込む。

船にぶつかる波の映像から、
俯瞰した海の映像に変わり、
荒れ狂うなか、漂う浮き玉。

ここでコンプラチコス役者のソロ。
タイトル通り、訴える系。
『スカピン』のパーシーが
似たような曲を歌ってのは気のせい。
(サビの伸ばす方ではなく、
Aメロの短調の台詞系の方)


”A GENTLE DEATH”
一方、雪が降る雪原。
布を被ったアンサンブルが雪を表現し、
(布を被ったお化け的なノリ)
そこをさまよう、グウィン。

荘厳なアンサンブル系コーラス。

”LULLABY”
その中で赤子の泣き声が。
死んだ母親に抱かれていた、
その赤子を連れて、歌うグウィン。
そして、星という意味、テアと名付ける。

曲はガブローシュ系でなく、
子ルド系のソプラノ重視系。

雪原を歩くグウィンの目の前に馬車が。
それは馬車で移動しながら暮らす
ウルシュスの一座で、助けを求めるグウィン。

”IT'S A CRUEL WORLD”
最初は相手にしない、ウルシュス。
しかし、泣きやまない赤子をあやし、
赤子ごとグウィンを受け入れる。

また、明かりを使い、
テアの目が見えないことを確認。

『デスノ』の”キラ”系
の三拍子のコミカル系ソング。
(最後がチャン!で終わるヤツ)

”THE GARDEN PARTY”
15年後。
ジョシアナのガーデンパーティ。
仕切るのはフェドロ。
(この時点では、執事かと
思ったけど、家令くらいの地位かも)

ここで、アンサンブルと一緒に歌い、
フォーメーションのセンターで踊るフェドロ。
(フェドロのステップシーンその1)

ワイルドホーンお約束の三拍子ワルツかと
思ったけど、四拍子のちょっと、早い。
アンサンブル曲で、このタイプは珍しい。

ここで、ムーア卿登場。
ジョシアナに色目を使い、
それにまんざらではないジョシアナ。

”HER MAJESTY PROCLAIMS”
そこに現れるアン王女。
何か、ジョシアナに話し、去る。

そのまま、ジョシアナと
ムーア卿、なにやら密談モード。

当初はこの後は”THE GARDEN PARTY2”
となっていたけど、
プログラムは
”UNCORKER OF THE BOTTLE”
"DARK SIDE OF TOWN”
の二曲で、ジョシアナとムーア卿の
悪巧みデュエットが追加。
『ルドルフ』のターフェとラリッシュ
の曲(日本版に無いヤツ)のタンゴ曲系。


”STEP RIGHT UP”
(なぜ、一歩、右なのかは分からず)
ウルシュスの一座は、珍しい見せ物を商うが、
それを特設シートで観ているジョシアナ。

色々と見せ物が出てくるけど、
一番目立つのは、玉乗りする熊。

また、客席から協力者を
募集し、ムーア卿が名乗りを上げる。

途中、眼帯の男が現れ、
役人に連れて行かれる。
(一応、例の医者っぽい)
ここにも”CHAOS VANQUISHED”
という曲が追加されていたので、
この連れ去る(敗者)曲が、これかも。

ウルシュス、観客を巻き込んで盛り上げ、
見せ物の目玉のグウィンを登場させる。

”ANGELS IN THE TREE”
グウィンがテアを拾った寸劇を披露する。
一応、奇形の笑顔グウィンと、
盲人テアのラブストーリーで人気演目らしい。

そこに、客演としてムーア卿も参戦。
一緒に剣劇の寸劇に加わる。
最初はグウィンが追いつめられるが、
二回目は逆にムーア卿を追いつめる。

最終的にグウィンとテアのデュエットに。
この曲、結構、繰り返し、出てくるメインテーマの一つ。

ただ、『デスノ』の”秘密のメッセージ”
と、似たようなメロディーラインで、
アレのコーラス部分をグウィンが担当しデュエットに。

”WHAT IS THIS FEELING?”
寸劇後、一人残るジョシアナ。
一座の帰りに、ジョシアナが歌う。

『ジキハイ』の”あたしは誰”系。
これを聴いてしまい、
ジョシアナにルーシーを重ねてしまう。

”AT THE PALACE”
終演後、グウィン、テア、ウルシュス、
それに座員を集めたアンサンブル曲。
この中で、ウルシュスの印象的なちびソロ。

ワイルドホーン安定のワルツ曲。
やはり、絢爛豪華な宮廷の曲はワルツらしい。


グウィンを謎の場所に招くジョシアナ。
グウィンとジョシアナで
謎の密談を開始。が、結局、決裂。

”I SEE MYSELF IN YOU”
まず、デュエット曲。
デュエット曲なのに、
『マタハリ』の”あなたがいるから”
(ラドゥソロ)みたいな、スガリツく系。

”THE MONSTER IN ME”
次にジョシアナソロ。
『ルドルフ』の”不吉な影”
(マリーとターフェのデュエット)
の畳み掛ける、あのメロディーライン。
ただ、途中に転調する部分があるので、
実は、ワイルドホーンのキラーナンバーで、
ジョシアナの大ナンバーかと思われる。

と、何処かで聴いたことのある、
でも、印象に残るメロディーラインが続く。


”CAN IT BE?”
ここで、一幕、一番の主人公ソング登場。
この曲だけ、英語タイトルのみ。
(韓国語のタイトルが無い)

曲調は『マタハリ』の”普通の人生”
(アルマンソロ)系のバラード曲。


”WHERE ARE YOU?”
一座のバックステージ。
一人、テアがグウィンを
探していると、ムーア卿が登場。

”LORD DAVID'S SEDUCTION”
ムーア卿に襲われるところに、
ウルシュスや座員、そしてグウィンも帰宅。

”THE RIGHT TO BE HAPPY”
親子喧嘩ソング。
ここで、グウィンとウルシュスが、
掛け合いで歌うのだが、
男性二人の対決ソングとして、
かなり完成度が高い楽曲に。

なんせ、デュエット曲なのに、
途中で、それぞれの展開ソロ部分が有るという。
(Aメロ、サビ、転調、サビという
ワイルドホーンお得意の路線をデュエット曲で)

”DROWN YOUR TEARS”
テアを慰める女性座員。
そのまま、川辺でダンスシーンに。

女性アンサンブル曲。ヴィオリンも加わり、
ケルト調なんだけど、単にフォルクローレな曲になってる。
『モンテ』の”さぁ、乾杯だ”みたいなノリ。


”YOU ARE MY EVERYTHING”
そこに現れるグウィン。
グウィンとテアのデュエットに。

そこに、先ほど、眼帯男を
連れて行った男が現れ、
グウィンが連れて行かれる。

”THE HOUSE OF TEARS”
途方に暮れるウルシュスが、
アンサンブルと歌う。

ダーク刑務所
”IT IS NOT TRUE!”
眼帯男が拷問を受けている。
この眼帯男、実は医者。

以前、子供の口元を
引き裂く手術をした事、
コンプラチコスに、
その手術した子供を渡した事を告白。

"FINALE ACT ONE"
冒頭の、難破した船の回想。
コンプラチコスが手紙を落とし、
そして、その手紙がフェドロの手に。

その手紙からグウィンが
正当な後継者で有ることが分かり、皆がひれ伏す。
状況を理解できず、絶叫するグウィン、暗転。

二幕。
”LULLABY REPRISE”
ベッドで寝ているグウィン。
あれは夢かと歌っていると、
フェドロが起こしに来る。

ボーイスプラノと違い、
普通のスプラノ曲に。

”ALL OF THIS IS YOURS”
屋敷の使用人が、
グウィンを坊ちゃん扱いする。

途中、緑のコートを着せられるが、
ここで、普通に翻すマチネ・グウィンと、
その裾を広げて遊ぶソワレ・グウィン。

最終的に使用人、全員が歌い踊る。
勿論、フォーメーションのセンターがフェドロ。
(フェドロのステップシーンその2)
これが、フェドロが一番歌う曲。

曲は『シラノ』の”Pastry&Poetry”
系で、一幕同様、四拍子アンサンブル曲。

”HOUSE OF TEARS REPRISE
〜IT'S A CRUEL WORLD REPRISE / LAMENT”
一方、牢獄の前で待つ、ウルシュスの
脇を死体を乗せた荷車が通る。
(実際には眼帯男、医者の死体)

フェドロはそれをグウィンとして扱い、
グウィンが着ていた衣服、それに
少額のコインをウルシュスに渡す。

リプライズなので、
一幕よりもスローテンポに。

ウルシュス帰宅後、
何も知らないテアがやってくる。

”THE SHOW MUST NOT GO ON”
そこにグウィンが居るものとして、
一座の出し物をやろうとするが、
テアにグウィンの事を聞かれ、
死んだ事を伝えるウルシュス。
(ここ、テアの為に舞台を始める
シーンかと思いきや、タイトルは、
幕を降ろせ、らしい)

でも、曲調は『シラノ』の
”Let The Play begin”系の
高揚ソングという。最終的に
『幕は降りた、』という意味なのかも。

ここのウルシュスの、
何処までも上げていく高音。


”HE IS MY EVERYTHING REPRISE”
テアがグウィンの事を思い、歌う。
(リプライズらしいが、
どの曲のリプライズかは分からず。
たぶん、You are my everythingかな)


”FRAGILE IS THE HEART”
それにウルシュスも歌う。
この曲、ウルシュスの歌い上げでは、
ダントツに良い曲。
マチネ・ウルシュスは高音だったが、
ソワレ・ウルシュスは低音で。多分、
1オクターブくらい違うような気がする。

『デスノート』の刑事が歌う曲
(CDに収録されてないヤツ)
に、似た切々と歌う曲。


クランチャーリー宮。
”MONTAGE:WHO AM I”
(多分、Lullabyと同じメロディ)
一方、グウィンは肖像画を発見。
フェドロに、これが
父母の絵であることを聞かされ、
貧しかったグウィンの幼い頃の回想に。

なんか、小瓶を売りつける商売。
育毛剤か、精力剤か、若干、シモっぽい。

”I COULD CHANGE THE WORLD”
ここで、何度目かのグウィンソロ。
そして、ワイルドホーンにありがちな、
このままで良いのか、とウジウジと主人公悩み歌。
最後は一応、歌い上げているけど。

と、クジャクの間にたどり着くグウィン。
そこにはジョシアナが寝ていた(寝室)。

”DO NOT SAY A WORD”
そして、グウィンに迫り、服を脱がしていく。
(ワイルドホーン作品にありがちな、
娼館シーンが今回、無いので、ここにそのテイスト)

”HER MAJESTY PROCLAIMS REPRISE”
そこに現れるアン。
例の結婚の約束をジョシアナに確認。
そして、去っていく。

ジョシアナも去り、
取り残されるグウィン。

”SWORDFIGHT”
(これも後から追加されたインスト曲)
ムーア卿、登場。
グウィンと決闘に。
が、あっさり勝つグウィン。

そこに、フェデロ登場。
グウィンに上院に出ることを指示。

ムーア卿だけ残される。
”THE RIGHT TO BE HAPPY REPRISE”
ムーア卿の過去暴露ソング。
実は、医者にグウィンを連れていき、
口を裂かせたのは、ムーア卿という告白ソング。

ポイントは一幕の親子喧嘩ソングを
ソロ曲に、そして、ムーア卿の
一番のビッグナンバーにアレンジ。
多分、言われないと、これ、気づかない。


上院。
”LORDS OF THE LAND
〜WE ARE THE 1%”
客席から議員が登場し、
我々は一握りの存在と歌う。

その中にフェドロも混じり、
上手にポジション取り。

一方、ムーア卿とジョシアナも、
それぞれ、脇のボックス席にスタンバイ。

そして、王女の演説。
(止まらないロングトーン)

”OPEN YOUR EYES
〜THE MAN WHO LAUGHS”
そんな貴族主義はおかしいと、
鬘を投げ捨てるグウィン。

そして、ここで
この作品一番のソロ登場。
Aメロ、サビ、転調、サビ、
という、ワイルドホーン王道路線
を朗々と歌い上げるグウィン。

そして、メインテーマ”笑う男”に
歌詞を付けた曲をここで初めて披露。

ずっと、インストでは出てきたけど、
歌詞が付いた、少しずつ上院議員が
居なくなっていく、皮肉な曲。


”LIFE MOVES ON”
グウィンが去った後、
取り残されたジョシアナ、最後のソロ。
ここまで、散々、歌ってきたジョシアナだけど、
ここに来て、まったビッグナンバーが存在。
普通、ここ、ヒロインが歌う処だけど、
そのポジションをかっさらうジョシアナ。

『デスノート』の”名誉にかけて”
アレのオリエンタルアレンジを
止めて、普通に歌い上げたような曲。

ただ、雰囲気は『モンテ』の
ヴァランティーヌのソロ
(CDに収録されてないヤツ)に似てるかも。


”FINALE ACT TWO”
(事前情報だと、
”FRAGILE IS THE HEART”
〜"ANGELS IN THE TREE"
〜"YOU ARE MY EVERYTHING"
〜"CAN IT BE"四曲のリプライズに
なっているので、メドレー表記かも)

テアが危篤状態。
ベッドで寄り添うウルシュス。

ウルシュスが枕元で見守りながら歌う。
そこに現れるグウィン。
しかし、再会したも束の間、
死んでしまうテア。

そのまま、抱え、月に運ぶ、グウィン。
(ここで、回転、フライング演出。
文字にするとチープだけど、
実際に観ると、回転しながら浮上と、
結構、幻想的なラスト)

一人、それを見上げるウルシュスで幕。


박강현(Park Kang Hyun)@그윈플렌(グウィンブレン)
結構、声楽系。
要所、要所で、クラシカルな発声に。
歌い上げ楽曲でも、歌い上げずに伸ばす。

他の役は何をしてるのか、
調べたら『キンキー』のチャーリーか。
ちょっと、意外な配役。


박효신(Park Hyo Shin)@그윈플렌(グウィンブレン)
全体的に、加工してるような声。
くぐもった声というか、エコーというか。
ストレートな発声ではない。

これは、マイクのセイなのか、
それとも、元々の声質なのか。

そして、歌い上げ曲では、必ず、
歌い上げるので、期待を裏切らない。


정성화(Chung Sung Hwa)@우르수스(ウルシュス)
マチネ
歌よりは演技というか、
髭で制限されているのに表情が豊か。
そんなコミカルにしなくとも思いつつ。

グウィンも高音だけど、
コッチも高音系なので、
ちょっと、親子喧嘩曲が弱い。

양준모(Yang Joon Mo)@우르수스(ウルシュス)
完全に歌枠。
基本、低音だし、
デュエットだけでなくソロも
ハスキーなテノールでなくバス。
二幕の曲もバスだったのが意外。


민경아(Min Kyoung Ah)@데아(テア)
声が可愛い系。
グウィンとバランスが良く、
相手の声を殺さないデュエット。
『ジキハイ』のエマと言われ、納得。

이수빈( Lee Su Bin)@데아(テア)
可愛い系だけど、
アイドル路線とは違う発声。
『デスノート』の妹で観てたか。

신영숙 ( Shin Young Sook)
@조시아나 공작부인(ジョシアナ)
もう、貫禄勝ち。
イロモノ路線から、
悪女路線まで、難なくコナす。
ヒロインも出来る人だけに、
こういう脇もやるのか、と。

でも、ヒロインよりも、
歌は多いような気もする。

강태을(Kang tai eul)@데이빗 더리모어 경 (ムーア卿)
四季時代にアンサンブルで、
観たことはあったけど、
韓国で観るのは初めて。

こんなに正統派な歌い方だったとは。
ただ、ちょっと抜けている悪どいキャラで、
胡散臭い雰囲気が妙にマッチ。

退場の一曲は、かなり歌い上げる。



이상준(Lee Sang jun)@페드로(フェドロ)
プリンシパルだけど、
完全なソロはない。

若干、演技重視の役で
ソロパートでは埋もれる。

むしろ、これでオズ陛下だったのか。


이소유(Lee So you)@앤 여왕(アン王女)
大変に可愛らしい声。
ちょっと、涼風さんを思い出す。
で、出番は少ないながらも、歌い上げる役。


ヴァイオリン弾きは、マチソワとも男性。
男女で弾き方、とか違うのだろうか?



Robert Johanson演出。
映像とセットの融合が売りの演出家だけど、
時々、映像でほとんどセットで対応。

ただ、その映像演出が、
韓国版初演の『モンテクリスト』に続く当たり演出。

ポイントとしては、
海、雪原、ラストの星空。
ここが特に映像演出の凄さ。

場面転換の牢獄映像とかは下から浮上形式。

また、半円の下部部分がセットに。
笑う顔の下半分なのだが、上から幕が降りると、
口が閉じるような、飲み込まれるような演出。

あと印象なセットは、
ラストの上院議会。
半円の下部部分が、
三層になっているため、
直線よりは、魚眼っぽい雰囲気に。


で、ラストの映像とセットの融合ポイント。
ラストは回転しながら浮上してるけど、
あれはフライングなのか、台に乗っていたのか、
ちょっと、分からなかった。多分、回転する台だとは思うのだが。


楽曲は『デスノート』に似ている。
インスト部分の不穏な雰囲気とか特に。

二人のメインデュエットが、
ミサミサの”秘密のメッセージ”の、
『きっと会える どうか ねえ 逃げないで』
という、あのメロディーライン。

ただ、今回、妄想デュエットが無い。
メイン二人が離れる、というシチュエーションも
あるけど、その人を思い、それぞれがソロで歌うパターン。

久々に原作ありきなミュージカルだけど、
そこは外さないと思ってただけに意外。
他のワイルドホーン楽曲ポイントは押さえていたのに。


さて、今回、既に日本公演と一部のキャストが
発表されていたが、脳内変換しやすい人と、
しにくい人が結構、ハッキリわかれる。

グウィンブレンは、
無難にこなしそうな気もする。
歌い上げはしないかな。
二幕の坊ちゃん路線が、
素でコミカルに、いけそう。

ヒロインは娘役でもアイドルでも変わらない。

ポイントはジョシアナか。
普通に濱田さん枠と思ってただけに、
男役のトップが来るとは、ちょっと意外。

ムーア卿が、ベッツの人だけど、
そこまでミュージカル進出してないし。
あまり、演技が重視されない役だから、
退場の一曲をどう歌うか、かな。


フェドロは安定。

で、ウルシュス。
この作品で一番、オイシいだけに、
そこを最年長が持って行くのか。

歌に関しては囁きと
エコーで、乗り切りそう。
ただ、そこまで動かないだろうし、
音域が韓国版よりも高めで来るかな、と。

二幕の歌い上げは、上でも下でも聴かせる曲なので、
そこは問題ないけど、親子喧嘩ソングは、高低さが欲しい。

というか、東宝が買っていれば、
ウルシュスにキャスティングされたのでは?
という思いも拭い去れず(安定の主語略)。


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2 コメント

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Unknown (mao)
2018-09-02 19:49:18
詳細レポありがとうございます♪
さすがdachoさま、他舞台曲との比較の引き出しも多い!
物語の流れもなんとなく掴めました。
ラストは素敵そうですね〜期待してしまいます。
それにしても確実にヒロインよりもジョシアナの見せ場が多そうですね。
濱田さん枠、まさにそんな気がしますが、元宝塚の方(知らないです;)どんなかな。
そういえば「Step right up」は私も「何どういう意味?」でと気になったのですけど、
客寄せの「いらっしゃい、こちらへどうぞ!」みたいな言葉みたいですね。
日本版も楽しみですね!
返信する
mao様 (dacho)
2018-09-04 02:12:32
ワイルドホーン作品だと、ヒロインよりヴィランの方がオイシイ、
というパターンは結構あるある何ですけど、ここまでジョシアナがオイシイと。

ただ、キャリア的には、ファンティーヌを選んだようで、濱田さん。


"Step right up"ですが、直訳でなく、別の意味があるんですね。
日本版の演出家が、邦題を付けるタイプだと、意味が分かるんですけど。


まだ、未発表のアン王女を含め、色々と 日本版が楽しみです。
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