備忘録

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『天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)』来日公演

2015-08-02 21:09:22 | 他言語ミュージカル
ウィーン版の感想はコチラ
あらすじ等は東宝版(初演)感想のコチラ


デロリス
普通の楽曲(オープニングの
オーディションシーンとか)だと、普通に歌う。
なのに、地声を生かすゴスペル調
の曲は大変にソウルフルに歌い上げる。

黒人な方が歌うとこうなる、的な発声。

最後には、台詞で散々
出てきた白狐な衣装で登場。
他の演出でも、あのファーなのかも
しれないが、字幕で白狐と出ていると、
自然とそのインパクトが強くなる。


修道院長
声は低音で落ちついて居るが、
それほど通るというか、前に響かない(3階で聞いていて)。
若干、ビブラートというか。歌い上げより、感情をこめる。
ただ、鳳さんの、あのビブラートとはまた異なる。

メアリー・ロバート
そうか、この役ってこういう声なのか。
東宝版がかなりかわいい系な声だったので、
その印象が強かったけど、同じ系統。

カーティス
そこまで声をハらない。
黒人な方っぽくない歌い方。
というか、この役は黒人の方枠なのか?

エディ
こちらも黒人な方枠。
普通の歌声はそこまで声はハらないけど、
見せ場ではこれでもかってくらい歌い上げる。
ただ、それほど汗っかきではないような。

オハラ神父
歌は、”サンディ~”でのワンフレーズのみ。
だけど、結構、良い声。体型と比例するものか?
で、完全にダンスがズレる体型。
(カテコでは、一つフリやらないし)

ここはお爺ちゃん枠なのかと思ったら、
コロコロ体型(豪華になる衣装がハエる系)らしい。

ま、東宝版も白髪だったけど、
お爺ちゃん枠ではなかったけど。
(あくまで、920氏は別枠)

部下トリオ
TJが黒人の方で、バカっぽい高音枠。
パウロは英語がしゃべれるのに、
基本、スペイン人路線。
ジョーイがゴツい系白人。
この三人の歌も一曲あるが、
TJの高音がスゴい。


全体的にコンパクト。
セットがほとんどない、ツアー仕様?

また、女性陣に対して、男性陣のキャラが弱い(東宝比)。

なんだかんだいって、エディは、
ソロ曲以外にも色々と踊ったり、
デロリスと絡んだりするので、
それなりに目立つが、カーティスが、
ここまで地味な存在になるとは。

ウィーン版を観た時にはDrewだとどうだろう?
と思って観てしまったために、地味と感じたが、
元々、カーティスって、地味な役なのか?
というか、吉原氏が濃すぎたのか。


ウィーン版(ドイツ語)→東宝版ときて、
今回の来日版(英語)を鑑賞。

ウィーン版を観たときは、
部下トリオのシスター口説き歌で、
ぱとちゃん(Patrick Stanke)が、無駄に美声で、
ストリップ(のようなモノ)とか披露したり、
映画と同じ展開で、とにかく歌って、踊っておけば、
ミュージカルは成立するよね的印象が強かった。

そして、オハラ神父が本当にお爺ちゃんで、
そんなお爺ちゃんが、キラキラになり、
最初から、デロリスを受け入れ
(宗教的に寛容とかでなく、寄付が集まること期待系)
途中も頑張って踊っている印象。


で、東宝版の場合、山田演出で、
役者の個性(やりたいようにさせる)
が強いことが、多々あるけど、
この作品に関しては良いように作用していた感覚。
(他に良い例が、『ラカージュ』とか)

それを経ての今回の来日版。
だいたいの流れは分かっているし、
分かりやすい英語表現なので、
字幕をずっと観なくとも、理解出来る。

でも、やはり、東宝版キャストが
自分の中で、印象に残っているんだな、と。

ただ、BW版から始まるそれぞれの役の人種枠を、
反映していくとこうなる、みたいな印象に。

そんななかで、今回のコロコロ体型な
神父というのは、やはり強烈な印象を残す。

単に、次回の東宝版再演が、
そこに注目することになるので、
自然と目が行ってしまった(出演シーン確認)だけか?

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