備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『黄昏』津嘉山@ノーマン

2010-11-21 23:55:28 | 国内ストプレ
津嘉山。基本、ヨタヨタ演技。歩き方が特に。最初からそんな動き方なので、病気の影響かと思ったが、カテコの時にはそれなりに動いていたので、演技の模様。
元々の低音に加え、ボソッと話すので、より老化演技に拍車が。また偏屈ジジイ的な皮肉めいた台詞が妙にサマになる。口ひげをさすることが何度かあったが、癖なのか?そして、詰め腹が気になる。それとも、自前の太鼓腹?時々、発する若者言葉はかなりツボ。

岩倉。ハキハキ演技。八千草エセルの時には、映像でも舞台でもどうしてもおっとり系な演技になっていたので、このハキハキ演技は新鮮。

田中。結構、独特な台詞廻しと笑い方。チャーリー役にしては、歳をくっているような気がするが。それゆえに"ぶったまげ"が口癖というのに、違和感が。

薄衣。脚本の都合上、若い言葉を使うがちょっと違和感が。ただ、子役にしては棒読み感が少ない。恐るべし、劇団ひまわり。

那須。かなり、感情を表に出す。元々、コンプレックスのある役だが、いきなりあの怒り具合はちょっと。これは演出によるものか?


新訳ということで、分かりやすい翻訳。翻訳モノなのに、橋本ドラマのような古めかしい表現がない。ただ、多用される微妙な若者言葉がこなれてない、というか、ビリーに言わせているのに、違和感が出てくるのは如何なものか。細かい処で、ルテ銀版との違いが気になる。一番の顕著な処は、ラストのエセルの台詞。ルテ銀版は舞台上に居て、あの台詞を言ったような。そもそも、ルテ銀版は杉浦氏降板で、エセルがメインになっている処もあったが。
杉浦ノーマンの明るいボケっぷりとも、長塚ノーマンの大学教授・退官直後の初老演技と違い、歩き方・話し方から、本当に死が目の前にある津嘉山ノーマン。ただ、それゆえに何故に太らせるのか、やせ細った状態ではマズいのか?

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