日経ビジネスAssocieで毎回読んでいる連載のひとつが
フリーアナウンサー梶原しげるさんの
「梶原しげるのプロのしゃべりのテクニック」。
目からウロコの新鮮な切り口でコミュニケーションのやり方
ものの考え方について教えてくれるのはもちろんですが,
ここ数年で身についたこと,意識するようになったことを
言葉で裏づけてくれる,お墨付きを与えてくれることが多いですね。
人柄といいますか,本当に人のことを悪く言わない。
説明する上で悪い例をあげたほうが絶対わかりやすいという
場合も多いでしょうに,自分の失敗談はともかく
特定の人,どころか匿名でもディスコミュニケーションの例と
して悪く書くことにはかなり気を使っておられて
過去ログを見ればポジティブな記事がずらりと並んでいますので,
ぜひ読んでほしいと思います。
(ただ,ニュースウォッチ9のメインの席に座って
話題の終わりごとに誰でも言えるようなまとめをどや顔で言う
あのMCなど,心のこもっていないコメンテーター・解説者を
紹介した回は大笑いして読みました。)
そんな梶原さんが愚直なまでに誠実なジャパネットたかたの
高田社長と並べて高く評価した会社のトップがこちら。
梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」【56】マイナス面を積極的に開示して説得力を高める(~日経ビジネスAssocie)
> 「残念ながら、リーブ21の発毛は100%ではございません」
> 本来だったら誇らしい笑顔と共に、「約97%の人に発毛効果が認められました! いかがですか、この快挙!!」とやってもおかしくない話を、CMでは、あんなに悔やみ、反省し、出直しを誓う--という展開。薬事法などの縛りをクリアーするための策と批評するのは簡単だが、そんなことも逆手にとって、視聴者の心を揺さぶる戦略はすごい。
「ええぇ?!思いっきりうさんくさいんですけど」
と思ったのは私だけでしょうか。
(【一口メモ】「私だけでしょうか」なんて書き方をする奴は
自分だけどころか,内心自分のほうが多数派,常識的だと考えている。
→訳:「私だけであろうか。いや違う(反語)」)
梶原さん,人がよすぎるというか,
薄毛が90%以上もの確率で直るなんて凄すぎる話,
それを100%じゃありませんでしたと謝ってみせるのは
自信ありすぎ,逆に傲慢の表れともいえるわけで,
まずその数字を怪しいと疑ってみないと。
てなことを思ってたら,既に裁判沙汰になって
負けているケースも報道されていたんですね。
リーブ21の裁判から考える(『リーブ21の真実』という本にも「波動」)/「左巻健男の今日もガハハ」
理科教育をメインにニセ科学問題の啓蒙などでも活躍されている法政大学教授の
左巻健男(さまきたけお)先生のブログより
宣伝本『リーブ21 超発毛の真実』などに見られるリーブ21の理論-。
リーブ21 超発毛の真実/加納 真,三井 幸雄/ガイア出版
・「オゾンは体の外、皮膚では有益」で、
オゾンの酸化力で殺菌や皮膚のpHバランスに役立つ
・リーブトニック液は、「アルファ水」が用いられていて、
その水には「特殊な波動」を持たせてあり波動のエネルギーで細胞活性化
・「肉や魚の動物性タンパク質はほとんどすべて酸性食品」
・天然自然礼賛。「合成洗剤は石油系で悪で石鹸は自然のもの」
・スタッフは自信を持って「必ず生えますから安心して下さい」
「どんな重症の脱毛症でも髪は甦ります」と伝える
・「波動検査」で体質を調べ,その結果から「ミネラル」「亜鉛」
「マルチビタミン」などのサプリを勧める
「波動」って,ジョジョかよ!w
「荒木先生御愛用」とかいわれたら買っちゃうかもしんないけど。
「酸性食品・アルカリ性食品」といった時代遅れの栄養論を振りかざしたり
「オゾンは体にいい」なんて無茶な話をもってきたり。
(酸化力が地球上の物質の中でトップクラスに強いオゾンは人体にとって毒です。
酸素系漂白剤をイメージして下さい)
さらに左巻先生のブログより
莫大なお金がかかるが(さらに時間も)、「改善されなかったら返金」といううたい文句。しかし、記事にあるように、「細い毛が少し生えた程度」でも改善されたとして返金しないわけだ。伝聞によれば「抜け代わりに新しい毛が生えてくる(つまり現状維持)」でも発毛にされるらしい。それなら100%近いのは当たり前。それで90何%かの発毛率になるのだろう。
ソースがあいまいですけれど,このくらいの話でないと
発毛率97%なんて浮世離れした数字,信用できないですよ。
波動にオゾンにマイナスイオン…
インチキ健康科学用語のオンパレードでダブル・トリプル役満ってところでしょうか。
言っちゃなんですけど,
CMキャラクターに○田アキ子さんや○田紳助司会者といった
ハッタリとか空気を読む才能で活躍されているタレントさんを
起用している点からも,ちょっと誠実さを精神の核にしている
企業じゃないのでは…と思ってしまうんですけどね。
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フリーアナウンサー梶原しげるさんの
「梶原しげるのプロのしゃべりのテクニック」。
目からウロコの新鮮な切り口でコミュニケーションのやり方
ものの考え方について教えてくれるのはもちろんですが,
ここ数年で身についたこと,意識するようになったことを
言葉で裏づけてくれる,お墨付きを与えてくれることが多いですね。
人柄といいますか,本当に人のことを悪く言わない。
説明する上で悪い例をあげたほうが絶対わかりやすいという
場合も多いでしょうに,自分の失敗談はともかく
特定の人,どころか匿名でもディスコミュニケーションの例と
して悪く書くことにはかなり気を使っておられて
過去ログを見ればポジティブな記事がずらりと並んでいますので,
ぜひ読んでほしいと思います。
(ただ,ニュースウォッチ9のメインの席に座って
話題の終わりごとに誰でも言えるようなまとめをどや顔で言う
あのMCなど,心のこもっていないコメンテーター・解説者を
紹介した回は大笑いして読みました。)
そんな梶原さんが愚直なまでに誠実なジャパネットたかたの
高田社長と並べて高く評価した会社のトップがこちら。
梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」【56】マイナス面を積極的に開示して説得力を高める(~日経ビジネスAssocie)
> 「残念ながら、リーブ21の発毛は100%ではございません」
> 本来だったら誇らしい笑顔と共に、「約97%の人に発毛効果が認められました! いかがですか、この快挙!!」とやってもおかしくない話を、CMでは、あんなに悔やみ、反省し、出直しを誓う--という展開。薬事法などの縛りをクリアーするための策と批評するのは簡単だが、そんなことも逆手にとって、視聴者の心を揺さぶる戦略はすごい。
「ええぇ?!思いっきりうさんくさいんですけど」
と思ったのは私だけでしょうか。
(【一口メモ】「私だけでしょうか」なんて書き方をする奴は
自分だけどころか,内心自分のほうが多数派,常識的だと考えている。
→訳:「私だけであろうか。いや違う(反語)」)
梶原さん,人がよすぎるというか,
薄毛が90%以上もの確率で直るなんて凄すぎる話,
それを100%じゃありませんでしたと謝ってみせるのは
自信ありすぎ,逆に傲慢の表れともいえるわけで,
まずその数字を怪しいと疑ってみないと。
てなことを思ってたら,既に裁判沙汰になって
負けているケースも報道されていたんですね。
リーブ21の裁判から考える(『リーブ21の真実』という本にも「波動」)/「左巻健男の今日もガハハ」
理科教育をメインにニセ科学問題の啓蒙などでも活躍されている法政大学教授の
左巻健男(さまきたけお)先生のブログより
宣伝本『リーブ21 超発毛の真実』などに見られるリーブ21の理論-。
リーブ21 超発毛の真実/加納 真,三井 幸雄/ガイア出版
・「オゾンは体の外、皮膚では有益」で、
オゾンの酸化力で殺菌や皮膚のpHバランスに役立つ
・リーブトニック液は、「アルファ水」が用いられていて、
その水には「特殊な波動」を持たせてあり波動のエネルギーで細胞活性化
・「肉や魚の動物性タンパク質はほとんどすべて酸性食品」
・天然自然礼賛。「合成洗剤は石油系で悪で石鹸は自然のもの」
・スタッフは自信を持って「必ず生えますから安心して下さい」
「どんな重症の脱毛症でも髪は甦ります」と伝える
・「波動検査」で体質を調べ,その結果から「ミネラル」「亜鉛」
「マルチビタミン」などのサプリを勧める
「波動」って,ジョジョかよ!w
「荒木先生御愛用」とかいわれたら買っちゃうかもしんないけど。
「酸性食品・アルカリ性食品」といった時代遅れの栄養論を振りかざしたり
「オゾンは体にいい」なんて無茶な話をもってきたり。
(酸化力が地球上の物質の中でトップクラスに強いオゾンは人体にとって毒です。
酸素系漂白剤をイメージして下さい)
さらに左巻先生のブログより
莫大なお金がかかるが(さらに時間も)、「改善されなかったら返金」といううたい文句。しかし、記事にあるように、「細い毛が少し生えた程度」でも改善されたとして返金しないわけだ。伝聞によれば「抜け代わりに新しい毛が生えてくる(つまり現状維持)」でも発毛にされるらしい。それなら100%近いのは当たり前。それで90何%かの発毛率になるのだろう。
ソースがあいまいですけれど,このくらいの話でないと
発毛率97%なんて浮世離れした数字,信用できないですよ。
波動にオゾンにマイナスイオン…
インチキ健康科学用語のオンパレードでダブル・トリプル役満ってところでしょうか。
言っちゃなんですけど,
CMキャラクターに○田アキ子さんや○田紳助司会者といった
ハッタリとか空気を読む才能で活躍されているタレントさんを
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企業じゃないのでは…と思ってしまうんですけどね。
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