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GIANTのTCRを考える(1)

2024-03-30 13:33:07 | ロードバイク
 先日GIANTがTCRの新型モデルを発表しました。私が最初に購入したロードバイクはGIANTのTCRでしたが、そのTCRが今年第10世代になったのです。GIANTがTCRを初めて世に出したのは1996年ですから18年目を迎えることになります。
 TCRはスローピングフレームを世界で初めてロードバイクに取り入れたことで注目を集め、その後もUCIプロツアーでも使用され、グレッグ・ファンアーヴェルマートが2016年のリオオリンピックでも金メダルを獲得しています。しかし、2020年を境にグランツールではPROPELが多用されるようになり、ここ数年はグランツールではTCRの姿を見かけることはなくなりました。

 それでもコスパの良いGIANTのバイクは人気が高く、第10世代のTCRもメディアで注目を集めているようです。個人的にも初めて購入したロードバイクがアルミのTCR2011年モデルでした。当時cannondaleのCAAD10のフレームセットが148,000円という時代でしたから、このTCR2 105完成車の115,500円という価格は破格に感じてしまったからでした。
CAAD10の105完成車が199,000円でしたから、初めてのロードバイクはコスパの高さでTCR2にしたのですが、結局1年でCAAD10をフレーム組みする結果となってしまいました。当時はTCR2に投じた10万円強の金額を悔いたこともありましたが、TCRからCAAD10に乗り換えたことで分かったことも多くあったので、少し高い授業料を支払ったと割り切ることができました。

 この当時のGIANT製品価格は他社を圧倒するものでしたが、製品はそれなりのものでしかありませんでした。フレームの細かな作りや溶接技術、塗装に至るまでCAAD10は圧倒していたのです。CAAD10からHAND MAIDE IN USAではなくなり、パイプの溶接部位が目立つようになってはいましたが、今のCAAD13に比べると良く出来ていたと思います。
 Cannondaleがその後もCAAD12、CAAD13とアルミモデルを進化させるのですが、TCRのアルミモデルはいつの間にか姿を消してしまいました。アルミロードに拘り続けたcannondaleに対し、GIANTはレース向けのアルミロードからは早々に撤退してしまいました。とはいえ、cannondaleも2020年のCAAD13以降、新しいアルミロードの発表はありませんので、エアロ化が進む今の状況で、レース用のアルミフレームを作り続けるのが難しくなっていることもまた事実なのです。

 

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