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自転車の経済学(3)

2013-01-09 07:44:21 | 自転車

 確かに自転車の普及がもたらす経済効果は自動車がもたらす経済効果に比べると大きなものにはならないでしょう。一方で自転車のさらなる普及がもたらすエコロジー効果は相当なものがあるように思います。現在自動車の電気化が加速していますが、エネルギー効率を考えるとハイブリッドが限界のような気がしています。原子力発電を止め、太陽光や風力といった再生可能エネルギーだけで全ての電力をまかなうためには、さらなる節電が必要でしょう。
 化石燃料が限られていることを考えれば、化石燃料の節約を見据えたエコロジーが求められなければいけません。ガソリンの代わりに電気を使ったとしても、その電力が化石燃料を元に作られるものであっては意味が無いと私は考えています。安全性が担保されていれば原子力エネルギーこそが最もエネルギー効率が高いはずなのですが、廃棄物処理を含め安全性が担保されない状況ではこれ以上の発展は期待薄です。
 大量生産・大量消費の時代は終焉を迎えたと考えています。少なくとも次世代エネルギーが担保されない限りは、限られた資源を効率よく使い続けるしかないからです。そうした観点から見ると、消費を抑えることは環境面だけでなく経済面においても有意義なことという認識が生まれるはずです。そこで、都市交通手段としての自転車利用のメリットを考えて行きたいと思います。
 最も効果的なのはマイカー通勤を止めて自転車通勤に切り替えることでしょう。思い切ってマイカーを手放してしまえば年間70万円もの節約になるというデータもあります。まあ、70万円はオーバーにしても、税金・ガソリン代・駐車料金などかなりの節約が期待できることは間違いのないところです。
 かくいう私もマイカーを手放し自転車のみで生活をしています。冬場の買い物には少々不自由を感じてはいますが、それ以外特に不自由や不都合を感じることはありません。欲を云うなら、食料品などのデリバリーシステムがもう少し充実してくれたら、郊外のショッピングセンターなども利用できるのですが・・・
 こうしたデリバリーシステムが充実すれば、ママチャリに荷物を大量に積んで走る必要がなくなります。逆にいうと荷物を大量に積んだママチャリが車道に溢れだしたら、それこそ大変なことになるでしょう。大型スーパーなどではネットで注文しデリバリーするというシステムが徐々に確立されつつあります。これを拡大し、配送料が別途かかっても、個々に車で買い物に出かけるよりは確実にガソリンの節約に繋がるはずです。
 「マイカーをなくしてしまえ」などと乱暴なことを云うつもりはありません。マイカーを持つ余裕のある人は大いに買い、多くの税金を国に収めていただければと思います。ただ、消費するガソリンの量は極力減らす方向で考えていただきと思っているだけなのです。
 一方、自転車通勤の経済効果はと考えると、公共交通機関から自転車通勤へ切り替えても、ガソリンの節約にはならない訳ですから、経済効果はほとんどないように思えます。但し、個人としては交通費の節約という多大なメリットがあるのです。私の場合は冬場はどうしても電車通勤を余儀なくなされますので、年間で8ヶ月分の交通費になってしまいますが、それでも8万円ほどの節約にはなっているのです。自家用車を手放したことで、重量税に車検費用・駐車場代等々を含めると年間に数十万円という大きな節約を実現していることになっているのです。
 現状ではロードバイクを新しくしたり、パーツを交換したりと自転車に掛る費用があるので貯蓄にまで回せる余裕はありませんが、こうして節約した費用が新たな消費を生むことは、経済の活性化に必ず繋がって行くものと信じています。ガソリン代を節約したお金で省エネ家電を購入することができれば、さらなるエコロジー効果も期待できるはず。

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