昨年セブンイレブンと三井住友海上がタイアップした「自転車向け保険」が発売されました。この自転車保険の特徴は個人賠償責任額は最大1億円で示談交渉付という、自動車保険並みの補償が用意されている点にあります。また、傷害補償でも入院保険金の他に手術をした場合に入院日額の10倍・20倍・40倍という保険金が受け取れるというのです。これはこれまでの「個人賠償責任保険」や「傷害保険」では補償されなかった部分を考慮に入れた新しい自転車保険といえるでしょう。
セブンイレブンの参入で、au損保も「新自転車ワイドプラン」を発売し、「イチおしコース」に示談交渉を付加しています。また、「新自転車ワイドプラン」には手術補償はありませんが、入院一時金が付加されています。保険料年額4,500円の「イチおしコース」が2万円、10,080円の「イチおしプラスコース」が5万円となっています。また、「イチおしプラスコース」には日額2,000円の通院補償が付帯します。セブンイレブンの「自転車向け保険」には通院補償はありません。
また、昨年から始まった「ちゃりぽ」という自転車保険もなかなかユニークな商品です。月額260円で日額6000円の通院補償が受けられる自転車保険です。個人賠償責任額は1000万円と低く抑えられてはいますが、自損事故に対する補償が手厚いのが特徴でしょう。月額370円の「もっとあんしんプラン」なら日額1000円の通院補償が付きます。主に車道を走り、歩行者との接触事故などをあまり気にしないのであれば月額260円(年額2900円)で日額6000円の通院補償が受けられるというのは魅力でしょう。
さらに、「ちゃりぽ」には「自転車盗難補償プラン」も用意されています。但し、加入条件として自転車購入後1ヵ月以内であることや保険金額の30%は自己負担(免責)があり、保険料も自転車購入額の1割と高目となります。
自転車保険を「傷害保険」と考えれば「ちゃりぽ」でしょうし、先に記したように「傷害保険」と「個人賠償責任保険」の両方で考えるのであれば、個人賠償責任額が最大1億円で示談交渉サービスの受けられるセブンイレブンの「自転車向け保険」がいいのではと考えています。au損保の「新自転車ワイドプラン」は若干金額は安いものの示談交渉サービスは付帯しませんし、手術保証もありません。自転車で入信しなければならないほどの怪我ならば手術となるのが普通だと思いますから、入院一時金よりは手術補償のほうが安心だと思います。
上記商品の比較表を作成しましたので、参考にして頂ければと思います。
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