四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

念い(OMOI) ~ジョブズの愛したSony~

2011-12-25 14:18:45 | コラム
アップル社の共同設立者の一人で同社のCEOを務めた
スティーブ・ジョブズさんとソニーの話。
2011年10月にジョブズさんは逝去され今後残されるであろう
彼の「神話」の世界へと旅立たれました。
当然僕は知りませんよ彼の事は、お会いした事も御座いません。
20代で世界一のお金持ちになったコンピューター界の天才と言う位の認識です。
僕も初代のパソコンはAppleⅡでしたしそのデザインの独創性や感性には共感した
と言う程のものです。


by:raneko

では何でスティーブ・ジョブズの事を書こうと思ったかと言うと
彼がソニーを愛し三宅一生のデザインした黒シャツを愛用し
日本の文化が好きだったと言う事をTVの番組で知り「ああ‥」
と思う事があったからです。
ソニー、この会社の事はまあ知っています。
お仕事を一緒にさせて頂きました、お世話になりました。
そこで、ああジョブズが好きだったのは「あの頃のソニー」が持っていた
独自の感性と社風、そしてチャレンジャー精神であろうと思いました。
僕もあの頃のソニーは好きでしたしそんな会社と一緒に仕事している
事は誇りに思っていました。
そしてあの頃のソニーの社員が持っていたエネルギーを知っているものの
一人としてジョブズの愛したソニーの事を少し書こうかなと思いました。



ソニー神話には3名の創業者の名前が挙げられます。
井深大(いぶかまさる) さん、盛田昭夫(もりたあきお)さん。
そして僕が仕事をさせて頂いたのは大賀典雄(おおがのりお)さん。
僕がカステラでソニーと仕事をしていた頃の社長さんは大賀さんでした。
当時はCBS/SONYと呼ばれていました。
本体のSONYの社長が森田昭夫さんで会長が井深大さんの頃。
先の森田さん井深さんには直接お会いした事はありませんが
大賀さんにはカステラがソニーと契約した際に
御挨拶だけさせて頂きました、それだけですけどね(笑い)



ジョブズがソニーを愛したのはこの人達のエネルギーがソニーの社内に
満ち溢れていたからだと思います。
明るくて自由で闊達、独創性と感性の新しさ。
その一つ一つが社内に溢れていて社員は自信に満ちた顔をしていました。
また物事の対処にも柔軟で、僕の考えたカステラのメジャーデビューの条件
当時は「それは難しいでしょ、相手はソニーだし」と言われた事を
あっさり認めてくれました。
僕の方が驚く位あっさりと認めてくれて彼等の懐の深さに驚かされました。
当時の判断を下さったのが後にワーナーミュージック・ジャパンの
社長から会長を務められた稲垣 博司(いながきひろし)氏でした。
稲垣さんは日本レコード協会の副会長もされています。
僕はナベプロ出身の稲垣さんの洒脱さと陽気さとそして男らしさに
憧れに近い気持を持ちましたね当時は、カッコ良かったです凄く。
多分ジョブズもSONYのね、そんな男達の持つエネルギーが好きになったのだと思います。


By: Luc Viatour

今のAppleやSonyの事をとやかく言う気は僕には有りません。
でも会社が大きくなって利益だけが金融家や社員の間で評価されるようになると
そこで働く人達は息苦しくなると思いますよ。
誇りや感情をねお金に置きかえるだけの仕事はね楽しくないです。
念い(OMOI)がね、人の心が会社や文化を支えているとね僕は思います。
チャレンジする事を忘れるとね却って危ないですよね人間は。
守りきれませんよ、未来は未定ですからね。
世界が今とても息苦しいのはね全部お金に換算するからですよ人間の作業を。
多分、創世記のソニーやアップルはそんな所で起業していないです。
だから彼等の作りだす物の精神(デザイン)や機能を僕等は購入したのだと思いますよ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿