四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

Tablet 端末 ~万能感を携帯する恐さ~

2012-04-09 16:02:34 | コラム
ああ、そうか‥と少し自分なりに理解解釈出来た事が
あるのでそれについて書きます。
タブロット携帯の市場における普及率は現在約20%。
全体の五分の一の数字だそうです。
将来に対する普及度の伸び見込み率は60%、差し引くと
40%の伸び幅が見込めます。
そのシェアの奪い合いを携帯各社が必死になって
繰り広げている訳です。
分り易い数字に直すと、携帯の加入率が約1億とすると
現在の所有率が2000万台、これからの加入見込み者が
4000万台有ると言う事ですね。
4000万×一台2万円として8000億円の市場ですか‥
必死になるわな、そりゃ。




えっ何の事か?いえねスマートフォンタイプの
タブレット携帯の普及率の事です。
それとiPadタイプのタブロット端末の事。
こう言う機能に大人から子供までが夢中になっている。
はてその理由は?と何がこれほど人を魅了しているのかを
ずっと考えていた訳です僕は。
物事のヒットには必ず理由があります。
それを自分なりにでも良いから理解や解釈をしておく事が
プロデュースと言う作業には必要です。
僕はタブレット端末の利便性や求心力は「万能感」で
あろう、と言う事は気がついていました。
「万能感」はパソコンやをネットをいじる人間には
誰でも味わえる感覚です、ホント便利だしねPCは。




でもパソコンは今迄は持ち歩けてもノートパソコン迄でした。
所がタブレット端末の普及で携帯がその役割に取って代わった。
つまりパソコンの持つ「万能感」を携帯して移動出来るようになった。
しかもお金さえ払えば24時間相手をしてくれる、商売だから。
でもねスマートフォンタイプの携帯を指先で四六時中
ペタペタと触っているのはどうも‥みっともない。
僕はタブレット端末の機械に夢中になっている人は
今迄余りパソコンをいじった事のない人が多いのでは
無いかと思っています、だからその「万能感」に驚く。
凄いですよね、何でも知る事が出来るし、何でも買える
お金さえあればね(笑)
ネット世界での「万能感」を持つ、神の視点になる。




情報を携帯して歩くと言う機能に先んじていたのは音楽です。
レコードでしか聴けなかった音楽を携帯して何時でも
聴けるようになったのは「ウォークマン」が最初ですね。
それまで音楽を聴くにはそれなりの装置と場所が必要だったのに
それが無くなった、外に自分の感性、好きなものを
持ち歩く事が出来るようになった。
ウォークマンから時代を経てiPodでより多くの情報を
携帯できるようになり、遂に映像まで持ち歩けるようになった。
聴覚に加えて視覚や情報迄も自分の部屋から持ち出せる。
本来は外の世界と隔たれている個人の空間が無限に広がりました。
凄く便利、凄く刺激的、でもねちょっと待ってね。
他人と会っているのに個人の空間ばかり見ている人が出来た。
カラオケでコミュニュヶーションを取っている場所で
違う場所に心を奪われている。
人と話しているのに自分の部屋に籠っている。
可笑しいよね、じゃ何で他人と会うの?
確かにそこに居るけれど、心が離れていたら
他人とコミュニュヶーションしている事にはなりませんよね。




だから孤独になるんです、雑踏の中に居るのと同じ。
ネットの中の誰かが見つけた価値観を、嗜好性や感性を
自分で捜して来た気になっているけれど、本当は自分の目で
自分の考えで見つけた事はひとつもない。
誰かと情報を共有しているつもりでも、実は何一つ
自分の物がない、それは淋しい事でしょ。
これに子供の頃から接していると‥




タブレット端末を幼児期から操作する事により
本来は他人との付き合いの中で育つべき感情や情緒が育たなくなる。
捜せば全てあるけれどそれは自分じゃない。
誰かの物でもない、バーチャルな異空間での価値観です。
何か必要な情報を持ち運ぶのに機械を使うのは正しいけれど
機械に思考を、他人に選択を任せる事に違和感を感じなくなると
それは洗脳と一緒です、自立出来なくなります。
だから万能感を携帯する事は、実は凄く危険な事ではないかと思います。
でもね、iPadは僕も欲しいです(笑)
「ほら、これが僕等の音楽です!」と何時でも何処でも
シマレコの音楽を聴いて欲しいし見て欲しい。
きっとこれは正しい機械の使い方だと思います。
個人の意思があって道具を使うべきです。
これはシマレコの音楽をプロモーションするのには
とても便利だと思います、だから今「何時iPadを買おうかな?」
なんて考えています、ええとても便利な道具だからです。

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