新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

裏でも表でもなく右でも左でもない与党も野党も一度壊す時代が近づいている

2024年04月04日 12時00分23秒 | 自民党がなくなる日

安倍晋三が銃殺された2年前の10月に、ある団体の総会でこんな皮肉めいたことを言ったことを思い出した。
 
「安倍晋三の政権時代を評価すれば「功罪相半ば」という人もいれば、『功』よりも『罪』のほうが断然多いと指摘する声が主流なのだが、あえてうがった見方をすれば、安倍晋三はその死に方(殺され方」によって、旧統一協会と自民党の癒着ぶりを世間に知らしめた功績は大きい」
 
安倍晋三との比較は適当ではないかもしれないが、静岡県の川勝平太知事が特定の職業を差別するかのような発言をした問題で辞任に追い込まれたことから、「無神経な発言をすれば、取り返しがつかない」ということを身をもって新人職員向けの訓示で示したことである。
 
しかしながら、残念なことに確信的な差別発言に関しては、コヤツの右にも左にも出る者はいないと思われるトンデモ国会議員がいる。
 

 


 
まあ、話を戻して川勝静岡県知事は、「リニア建設にブレーキをかけてきた」ことは事実であり、当然ながらそれには賛否両論が渦巻いていた。
 
リニア推進派待望の川勝知事辞任
 

静岡県の川勝平太知事が辞意を表明した。
4月1日の入庁式での不適切発言を受けたもの。
不適切発言の責任は問われなければならないが、これによってリニア中央新幹線の工事にブレーキをかける存在が不在になる。
リニア推進勢力にとっては待望の事態が現実化した。
川勝平太知事の辞職によってリニア中央新幹線の静岡工区着工が推進されることが想定される。
NHKニュース報道は川勝平太氏がリニア新幹線工事着工に反対してきたことを不適切な行動であるかの印象を与えるニュース原稿を読み上げたが、リニア中央新幹線建設の是非が明らかになるのは数十年も先のことだ。
重大な問題が明らかになってリニア新幹線建設の過ちが明らかになる可能性が十分にある。
リニア新幹線建設の是非は国民全体に関わる重大問題。
原発を推進するのか。
核兵器を開発し、保有するのか。
これらの問題に匹敵する国民全体に関わる重大問題である。
リニア新幹線建設の是非を判定するための基準は
1.経済性
2.技術への信頼性
3.環境適合性
この基準に照らして考えるとリニア新幹線建設は適正でない。
建設にブレーキをかけてきたのが川勝平太知事だった。
そのために川勝知事に有形無形の巨大な圧力がかけられてきたことが推察される。
不適切発言とリニア新幹線賛否を結びつけることは適正でない。
将来、リニア新幹線建設が誤りであったと判定されるときに、川勝知事の見識が再評価されることになると推察される。
リニア新幹線の大きな問題は膨大な電力を消費すること。
リニア新幹線稼働と東京電力柏崎刈羽原発の再稼働がリンクすると見られている。
リニア稼働を既成事実とし、必要電力を賄うとの理由で柏崎刈羽原発稼働が推進される可能性が高い。
技術への信頼性にも大きな疑念が残されている。
神戸大学名誉教授で地震研究者の石橋克彦氏は
『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震
「超広域大震災」にどう備えるか』(集英社新書)
https://x.gd/m390G
で警鐘を鳴らす。
石橋氏はリニア新幹線が何本もの第一級の活断層をトンネルで横切る計画であることから、活断層による内陸大地震か南海トラフ巨大地震で大惨事になる恐れがあると警鐘を鳴らす。
石橋教授は以下の指摘を示す。
日本列島の陸域の大地震は、ほとんどが深さ15~2キロより浅い「上部地殻」で発生する。
そこでは山地や盆地の形成といった地殻の変動を生む「造構力」が、おおむね水平に、絶えず働いている(プレート運動に起因)。
この造構力はゆっくりとではあるが「古傷」(活断層やプレート境界面)への圧力を強めていき、「古傷」が耐えきれなくなると「ズレ破壊」(震源断層運動)を起こす。
これが地震である。
鉄道や道路は、活断層を横切れば、それが活動したときに致命的被害を受ける恐れがある。
1930年の北伊豆地震で、東海道本線の丹那トンネルは横ズレの断層運動で約メートルずれた。
リニア新幹線(品川―大阪)は、中央構造線や糸魚川―静岡構造線をはじめ12の活断層をトンネルで横切るように設計されている。
そのさい国交省の中央新幹線小委員会は、活断層や地震の影響をまったく考慮しなかった。
そもそも小委員会に地震の専門家を入れなかったのである。
政府はM9クラスの南海トラフ地震が2021年1月1日から30年以内に70~80%の確率で発生すると評価している。
リニア新幹線が開業した後の営業時間帯に南海トラフ地震が発生すれば何が起こるのか。
列車の大事故と損傷、トンネル内部の損壊・大量出水を招きかねず、また、リニアが南アルプストンネルを抜けた地点は、V字谷が深く地質がもろいので、大規模な斜面崩壊や地滑りが起こり、列車が埋まってしまう危険性もある。
川勝平太知事の辞任がリニア建設静岡工区着工とリンクすることに戦慄が走ることを見落とすべきでない。

再び政治家の不適切発言にもどると、こんなコラムを書いている人がいる。
 
排除の国で……(鈴木耕)
 

・・・前略・・・
ペラ釈”世耕さんの場合
 過ちを認め、正式に謝罪し、新しい方針を打ち出したほうが、ズルズルと前言にしがみついて傷口を広げるよりは、ずっとましではないかしら、ねえ世耕弘成さん。と、ぼくはここで世耕さんを思い出したのですよ。
 3月14日の「参院政倫審」でのペラペラ釈明もすごかったが、突然3月29日に「実は2022年3月に、安倍晋三元首相らと派閥幹部会を開いていたとの記録が出てきました」と認めたのだ。あれほど「そんな会合は記憶にも記録にも残っていません」と“ペラ釈”(ぼくの造語で「ペラペラ釈明」の短縮形です)を繰り返していたのに、どこからか事実が漏れるのを察知したらしく、バレる前の“ペラ釈”らしい。
 それでもなお世耕氏、内容を変えない方針らしくて、「キックバックについては、その場ではまったく議論しておりません」と言う。これまで、そんな記憶はないといっていたのに、急に「議論はしていない」という記憶だけが甦ったのだ。もう、この人の言うことは、一言たりとも信じられない。
 ウソをつけば、それを糊塗するために、次のウソが必要になる。へたな言い訳も、真実を隠そうとするとヘリクツをでっちあげるしかなくなる。あの新宿区長さんのように、説明によって切り抜けようとしても、その説明自体がおかしなヘリクツなのだから、よけい窮地に陥ってしまう。
 その世耕さん、どうもかなり厳しい“処分”が下されそうだとの観測しきり。そうなると、世耕さん自身が「排除される側」に回ることになる。さてその時、彼はいったいどんなヘリクツを繰り出すのか、妙に気になるのである。

権力が振るう「排除の論理」
 もっとひどい例もある。大阪府の吉村洋文知事である。
 この人、「モーニングショー」(テレビ朝日)を見ていて、玉川徹さんの万博批判がよほど頭に来たのだろう、3月23日の「維新タウンミーティング」とやらで、なんと「玉川さん出禁」を言い出したのだ。こういうことだ。
 「いま、批判するのはいいけど、入れさせんとこと思うて。入れさせてくれ、見たい、言うて来ても、もうモーニングショーは禁止や。玉川徹禁止って言うたろかな思う」
 こんなアホ発言、いくら吉本の本場の大阪だとしても許されていいわけがない。主催者側の人間が、特定の番組や人間を出禁にするとは言語道断、思想もへったくれもありゃしない、ムチャクチャな権力の不当行使だ。当然、吉村氏に批判が殺到した。すると彼はなんと言い訳したか?
 「僕自身に出禁にする権限がほんとうにあれば、これは問題だと思うけど、そんな権限はまったくないので、出禁なんかあり得ない。できないという前提の上で発言ですから」
 つまり、あれはジョーク、単なる冗談だった…ということでごまかしたいらしい。だが吉村氏は大阪府知事であり、日本維新の会という政党の共同代表という公的な立場にある人間である。大阪万博の主催者側(理事)でもある。そういう立場の人間が、特定の番組や人に対して「出禁」と言ったのだ。ジョークとして見逃すわけにはいかない。
 この人も、簡単に謝罪・撤回ができない人なのだ。
 「あれは口が滑りました。私には特定のメディアや人を『出禁』にする権限などありません。謝罪して撤回します」と言えば、火事もボヤで済んだのだ。それを、謝りたくないものだから、よけいな言い訳を重ねて自らドツボに落ちる。
 まあ、政治家にはよくあるパターンだ。
 けれど、よくあるからこそ、この国が危なくなっているのだ。
 こういう人たちは徹底的に糾弾して、一旦は政治の表舞台から消えてもらうしか、この国の再生はない、と思うのです。
   


 
ところで、自民党が「不戦敗宣言」をした28日の衆院補選の東京15区から、こんな政治家が出馬するという。
 
【衆院東京15区補選】須藤元気『右でも左でもない、私たちの生活を取り戻す』 
 

「須藤元気が門前仲町駅の4番出口で(自らの著書である)『減税救国論』のパンフレットを配ってるよ」。江東区の選挙通から連絡が来たのは2週間くらい前のことだった。15区から出るつもりだなとニラんでいた。
 須藤は立憲民主党在籍時、消費税減税についてツイートし、志を同じくする山本太郎の選挙(2020年、都知事選)で応援演説したため党幹部から厳重注意をくらった。離党届けを出したが認められなかった、という経緯がある。
 その須藤がきょう3日、衆院東京15区補選(28日投開票/16日告示)への出馬会見を行った。
 「偏った政策のおかげで私たちの生活が奪われた。一部の富裕層のみを優遇するバランスを欠いた政策であることは明らか」。話の趣旨が4年前、山本の選挙での応援演説と同じだ。まったくブレていない。
 「苦しんでいる国民のために『消費税減税』と言っているのに、それが言えないのが政治の世界だなんて」。須藤は口惜しさをぶつけるように話した。
 経団連の労働部が連合で、連合の政治部が立憲民主党だ政権与党の自民も野党第一党の立憲も経団連に支配されているのだ。庶民は搾り取られるだけである。
 「こんなに真面目で勤勉な日本人が一生懸命働いているのに30年間経済が発展しないっておかしくないか。国民の生活が苦しくなるっておかしくないか。政治がいけないんでしょ」
 「与党も野党も国民の方を向いて政治をしていないって国民は皆気付いている」。図星である。投票したい野党がないのが原因だ。
 「与党も野党も一度壊して新たに救国政権を作る時じゃないですか。右でも左でもない。私たちのリアルな生活を取り戻すんです」「国民の方を向いた政治を一緒に作って下さい」。須藤は声を絞り出すようにして訴えた。
 自民党の現職議員が2人続けて逮捕起訴された東京15区。カネも組織もない無所属候補の須藤が単騎戦いを挑む。
 政界の格闘家は今回の選挙戦を織田信長の「田楽桶狭間」に譬えた。なかなかの策士である。


 
「総合格闘家、レスリング指導者、ダンスパフォーマー、書家、英会話学校代表ながらも居酒屋二代目」という世襲政治屋ではない須藤元気。
 
そろそろ日本の政界には裏金には全く縁遠いこのような人物も必要なのかもしれない、とオジサンは思う。

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