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現実と向き合う世界

2006-06-16 07:42:22 | ニュース
レポーター:永浜 恵里

今、遺伝子の世界はとても発展している。遺伝子に対して我々の誤解が身近に考えられるのは、いわゆる遺伝子組み換え植物ではないだろうか。これは、農薬散布を減らせる、食物自身が自ら虫に対する耐性を持つように作り変えられたというものだ。スーパーなどでよくよく見かけるようになった、「遺伝子組み換え大豆や遺伝子組み換えトウモロコシは使用していません。」という表記、これは遺伝子組み換え作物を安易に危険物のように感じさせてしまっている。だが遺伝子組み換え作物は安全なものとして我々消費者の手が出せるものとなっている。
 日本人でいる限りはほぼ自由に食品を選べる環境といえる。しかし、他国の援助において成り立つ国では、この遺伝子組み換え作物のひとつが大いに命を救うこととなっている。いわゆるビタミン不足問題だが、これで多くの子供たちが亡くなっている。稲の中にこれを生み出す遺伝子を組み込ませるものであるが、ある学者は一方的に、援助物質にこのようなものを使うべきではないと主張した。だがもし自分の子供が同じ状況下におわれたらそのような事は言えなくなるだろう。我々は自分のおかれる状況が直接的危機におかされるまで安易な考えで生きてしまえることを痛感させられた。      

モデレーターのコメント
 遺伝子組み換え食品についてはまだまだ誤解と課題があるように思います。日本の食料自給率は50%をはるかに割っていますから、他の国から食料品が入ってこないと食べるものがなくなってしまいます。何が大切なのか十分に検討する必要がありますね。

ピースキー:(1)生命の尊重  (3)助け合い (5)環境保護


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1 コメント

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Unknown (酒井健輔)
2006-06-16 15:26:25
使うべきでないと主張した学者の見解が気になる。生命倫理の観点から反対したのであれば、ここは慎重に論議することだと思う。農作物から家畜まで遺伝子操作することで人間の都合のよいものを作り出せるとすると「生命」ではなく「食品」「モノ」として扱っているようで、抵抗がある。

ただ、食べることすらままならない現実が確かにあり、救う手立てとして遺伝子組み換え作物が大いに役立つ状況がある。生命とはなんなのか深く考えさせられた。
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