CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

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『ワールドカップが日本にもたらしたもの』

2006-06-16 07:40:03 | ニュース
レポーター:根本章子

 私もサッカー観戦が好きです。でも、FIFA(国際サッカ-連盟)に登録されている国の数が、国連に加盟している国の数をこえているというのは知りませんでした。これは、ただ登録されている国の数を書くよりも、サッカーというスポーツが世界に広がっているということがわかりやすく表されていると思います。すごく印象的でした。
 私が世界のサッカーのニュースで特に印象に残っているのは、イラクの代表選手のことです。日本は2004年2月12日に東京の国立競技場でイラク代表と国際親善試合を行いました。イラクの戦後復興を支援している日本サッカー協会が招き、外務省と国際交流基金が渡航費用として約1000万円を助成しました。出来るだけ多くのイラク国民がこの試合を観戦できるようにと、イラク・メディア・ネットワーク(IMN)による同時中継放送も支援されました。この頃のニュースだったと思います。イラクは大変混乱していてテロも毎日のように起き、グラウンドも戦車に占領されたりで荒れてしまい使える状態ではないということでした。
 このニュースを見た時とても悲しい気持ちになりました。サッカーはイラクで最も愛されているスポーツだそうです。そのサッカーの国の代表の活躍は国民に勇気を与えると思います。スポーツは、オリンピックやワールドカップなど平和の象徴であり国同士の文化などの国際交流でもあると思います。そのスポーツが戦争やテロといったものに侵食されていくのはとても悲しいことです。
 この試合は2-0で日本が勝ちましたが、イラクはその後アテネオリンピックでは準決勝まで進むなど活躍しています。荒れたグラウンドにナイターもエアコンもシャワーも無い施設でイラク代表選手は頑張っています。サッカーを愛する心と、自分たちの活躍を待っている国民というものが彼らの力になっているのだと思います。国際的な支援にはスポーツの援助も必要だと思いました。

モデレーターのコメント
 スポーツには国境もないのですね。スポーツ交流が広がることにって平和な世界を築くことに繋がることも確かです。日本はこのようなスポーツの援助を通して国際的な平和をめざすことが憲法9条の精神でもあると思います。

ピースキー:(1)生命の尊重  (2)非暴力   (3)助け合い  



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3 コメント

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Unknown (中園優子)
2006-06-16 15:03:01
FIFAに登録している国の数が、国連に加盟している国より多いのを初めて知りました。

サッカーはボール(またはボールの代わりになるもの)が1つあればできる競技です。手軽にはじめられるスポーツです。

現在開催中のW杯で自国の勝敗に一喜一憂するだけでなく皆にとって様々な国を知るきっかけになればいいなと思います。
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Unknown (星野)
2006-06-16 15:13:21
文章にも書かれていたんですが、サッカーだけに関らずどのスポーツもそれぞれの良さがあり、巷で言われる異文化コミュニケーションと言われ会話を連想してしまうが、それよりも大事な心を通じ合わせる事がスポーツには詰まってると考えています。
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Unknown (黒田)
2006-06-16 15:28:29
国連の活動よりサッカーのほうが魅力的で、実践的。今回アフリカ勢が4カ国参加している。その中でも数々の強豪を勝ち抜いき初出場となったアンゴラ。優秀な選手を戦争により失い、サッカーをする場所もない状態が続いていた。その中でのw杯出場は国民にとってとても大きい。W杯を通じて参加国を知ることで少しでもその国の支援につながる。スポーツには国境はない。としみじみ感じた。
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