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レポーター くらげ
1、 この本を選んだ理由
この本の発行は2005年と新しく、アメリカのオハイオのDV連合で実際にDV支援者の教育に取り組んでいる著者が世界でも進んでいる最新の現場で使われている「知識」と「技術」と「心得」が詰まっている本であり、DV(ドメスティック・バイオレンス)という誰にとっても他人事ではないこの暴力について、支援者のみならずあらゆる人々にとって読みやすい言葉で書かれた本であることから、多くの人に読んで頂きたいと思い紹介することにしました。
2、 本の内容
この本は題名の通り「DV被害者支援ハンドブック」であり、DVに関わった仕事をしている人も全くDVを知らない人もDV被害者によりよいサポートが出来るようになるための本です。
まず、本はこの本の中においての「ことばづかい」から入り、すでにDVの支援に関わる人間にも全くDVというものを知らない人でもこの本を読み進めることが出来るようになっています。第1章から第4章にはDVに関わる前にDVを理解しやすいために支援者に必要な「考え方」と「知識」が書かれており、第5章と第6章では支援者に必要な「技術」が書かれています。第7章には日本では被害者対策よりももっと遅れている加害者対策について、アメリカで実際に行われているものを紹介しています。最後の第8章は支援者が落ち入りやすい「バーンアウト(燃え尽きること)」や「二次トラウマ(クライアントの経験に触れることで支援者にトラウマ症が現れること)」についてとそれらを防ぐための方法が書かれています。
3、感想・意見
この本は副題に『サバイバーとともに』という言葉があるように誰よりも「サバイバー(DVの被害を受けている人)」の目線に立って作られている本です。この本はここで使っている「サバイバー」という言葉についても、『なぜ「被害者」ではなく「サバイバー」という言葉を使うのか?』という事やそこにある考えなどを説明することから入るようなとても「やさしい」本です。
しかし、これは「やさしい」本と言いましたが、「簡単」という意味での「やさしい」ではなく、「サバイバー」という言葉や「家父長制」といった言葉を既に知っている人に対しても著者はその言葉の誤解や誤用、そして、その誤解などによって生じる二次被害を考え、より、「サバイバー」を傷つけることの無い『考え方』や『ことばの使い方』を提案していることから、「やさしい」本であると言えます。
支援者はもちろんのこと、支援者だけでなくDVの勉強をしたこともないような人の『常識』をほどき直し、「サバイバー」にとって何が本当に一番いい接し方であり、支援であるのだろうかということを教えてくれる本であり、自分の中にある先入観などにも気付かせてくれる本でもあり、DVなどに限らず様々な支援(カウンセリングや相談員、シェルター運営など)に応用の利き、身近な人からのDVの相談にも役立つ、ぼくが本当にお勧めする本です。
ひとつの問題を解決するのに、「技術」の前に「知識」が必要であり、「知識」の前に「こころ」が必要である。ということを考えさせ、感じさせてくれるよい本なのでDVについて感心がない方もぜひ読んでみてください。
●モデレーターのコメント
ドメスティックバイオレンスは、身近な暴力ですね。そのような暴力を被害者の立場に立って取り組むのは、当事者の生活と人生をよりよいものにしていく活動であると共に平和の文化をきずく大事な活動だと思います。
●ピースキー: (2)非暴力 (7)男女平等 (4)傾聴
1、 この本を選んだ理由
この本の発行は2005年と新しく、アメリカのオハイオのDV連合で実際にDV支援者の教育に取り組んでいる著者が世界でも進んでいる最新の現場で使われている「知識」と「技術」と「心得」が詰まっている本であり、DV(ドメスティック・バイオレンス)という誰にとっても他人事ではないこの暴力について、支援者のみならずあらゆる人々にとって読みやすい言葉で書かれた本であることから、多くの人に読んで頂きたいと思い紹介することにしました。
2、 本の内容
この本は題名の通り「DV被害者支援ハンドブック」であり、DVに関わった仕事をしている人も全くDVを知らない人もDV被害者によりよいサポートが出来るようになるための本です。
まず、本はこの本の中においての「ことばづかい」から入り、すでにDVの支援に関わる人間にも全くDVというものを知らない人でもこの本を読み進めることが出来るようになっています。第1章から第4章にはDVに関わる前にDVを理解しやすいために支援者に必要な「考え方」と「知識」が書かれており、第5章と第6章では支援者に必要な「技術」が書かれています。第7章には日本では被害者対策よりももっと遅れている加害者対策について、アメリカで実際に行われているものを紹介しています。最後の第8章は支援者が落ち入りやすい「バーンアウト(燃え尽きること)」や「二次トラウマ(クライアントの経験に触れることで支援者にトラウマ症が現れること)」についてとそれらを防ぐための方法が書かれています。
3、感想・意見
この本は副題に『サバイバーとともに』という言葉があるように誰よりも「サバイバー(DVの被害を受けている人)」の目線に立って作られている本です。この本はここで使っている「サバイバー」という言葉についても、『なぜ「被害者」ではなく「サバイバー」という言葉を使うのか?』という事やそこにある考えなどを説明することから入るようなとても「やさしい」本です。
しかし、これは「やさしい」本と言いましたが、「簡単」という意味での「やさしい」ではなく、「サバイバー」という言葉や「家父長制」といった言葉を既に知っている人に対しても著者はその言葉の誤解や誤用、そして、その誤解などによって生じる二次被害を考え、より、「サバイバー」を傷つけることの無い『考え方』や『ことばの使い方』を提案していることから、「やさしい」本であると言えます。
支援者はもちろんのこと、支援者だけでなくDVの勉強をしたこともないような人の『常識』をほどき直し、「サバイバー」にとって何が本当に一番いい接し方であり、支援であるのだろうかということを教えてくれる本であり、自分の中にある先入観などにも気付かせてくれる本でもあり、DVなどに限らず様々な支援(カウンセリングや相談員、シェルター運営など)に応用の利き、身近な人からのDVの相談にも役立つ、ぼくが本当にお勧めする本です。
ひとつの問題を解決するのに、「技術」の前に「知識」が必要であり、「知識」の前に「こころ」が必要である。ということを考えさせ、感じさせてくれるよい本なのでDVについて感心がない方もぜひ読んでみてください。
●モデレーターのコメント
ドメスティックバイオレンスは、身近な暴力ですね。そのような暴力を被害者の立場に立って取り組むのは、当事者の生活と人生をよりよいものにしていく活動であると共に平和の文化をきずく大事な活動だと思います。
●ピースキー: (2)非暴力 (7)男女平等 (4)傾聴
今までDVに対してあまり関心がなかったのですが、この本を読んでDVについてのちゃんとした知識を得たいと思いました。