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CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

トランス・フォーマー

2007-11-20 13:26:43 | 映画・ビデオ
レポーター ちょこれーと
 
 最初にこの映画を知った時まったく興味がありませんでした。誘われたので「車が変形してロボットになるなんてつまらなそうだな」と思いながら映画館へ行きました。
 内容はアメリカの国家機密がハッキングされる事件から始まります。その数日後、アメリカの地方都市に住む16歳の男の子の買った車が夜中に突然動き出し、追いかけていくと車が変形してロボットになってしまいました。そこで男の子はパトカーに襲われてしまい、自分の車に助けられるのです。  
 すると次々に金属生命体が飛んできて近くの車に乗り移ります。彼らはオートボットというロボットたちで、男の子を襲ってきたパトカーのようなディセプティコンというロボットたちから地球を守るためにやってきたのです。ディセプティコンたちは地球を滅ぼすほどの力を持つ「オールスパーク」という物を狙っていて、男の子はその鍵を持っているのです。そこでオートボットとディセプティコンの戦いが始ります。
 内容はよくあるものだけど、とにかく映像がすごいと思います!!迫力満点だし、いつの間にか前の席の人の頭も気にせずに映画に夢中になっていました。公開当時、おすぎも絶賛していました!!
 普段観ないような映画をたまには観るのもいいかなと思いました。

モデレーターのコメント

 人が「優れた映画」と判断するときには、必ずその要素があります。この映画もストーリーの展開の中で、引き込まれる要素を持っていますね。映像の美しさも映画としては重要な要素です。

ピースキー
(7)男女の平等 (8)民主主義

「ET」

2007-11-20 13:20:50 | 映画・ビデオ
レポーター うさぎ 

 「ET」はスピルバークが製作したとても有名な映画です。ETは宇宙船に乗り遅れて地球に置いてかれてしまいます。ひとりぼっちのETですが一人の少年と出会います。少年と一緒に過ごしながらも、ETはやっぱり家に帰りたい。ETは家に帰れるようにがんばります。
 見終わったあと、子どもにかえったような素直な気持ちになりました。夢を与えられるというよりも、夢を持って生きようという気持ちになりました。現代の子どもに特に見てほしいなと思います。信じる気持ちや人の暖かさを感じてほしいです。そして、子どもの持っている素晴らしい感受性を思い出してほしいです。

モデレーターのコメント

『ET』は子どもの立場から見た大人たちへのメッセージですね。どのようなメッセージを伝えようとしているのかは、実際に映画を見てそれぞれが感じなければなりません。子どもたちの想像力と連帯力から学びたいですね。

ピースキー
(1)生命の尊重  (2)非暴力   

「チキンリトル」

2007-07-24 00:48:40 | 映画・ビデオ
レポーター マキロン

先日ずっと観たいと思っていたチキンリトルのDVDを借りてきて観ました。子供向けの映画だと思っていたので、内容はただ面白いだけのものであるのかと思いきやそうではなかったのです。ちっさなチキンリトルの一生懸命な姿が描かれていて、かつ面白い場面もあり、笑って泣ける内容でした。
 この映画の中で注目したい点は、チキンリトルとお父さんの関係です。最初チキンリトルは自分のお父さんにも自分の言っていることを信じてもらえない微妙な関係で、その関係を一生懸命頑張り、色々と活躍する中で信じてもらえるようになるというものですが、もう感動で感動で、すごーい観てよかったなって思えるような内容の映画でした。皆さんも観たことがない人は是非1度観てみてください。すごい感動しますよ。

モデレーターのコメント
 家族でも人間関係をつくっていくのは大変な時代になってきましたが、映画を通じてそうした家族を通じての人間関係をつくっていくものは貴重ですね。一生懸命生きることの大切さを紹介する記事でした。

ピースキー
(3)助け合い  (4)傾聴 

映画グッドウィルハンティングの感想

2007-06-08 06:19:02 | 映画・ビデオ
レポーター 直人

ガス・ヴァン・サント監督の映画「グッドウィルハンティング」を観た。天才的な頭脳という"才能"を持ちつつも、過去のトラウマのため、周囲から心を閉ざし、スラムの友人たちと荒れた生活を送る主人公ウィルと、ふとしたきっかけで彼のカウンセリングを始める精神分析医マクガイアの交流を描いた作品。
人に傷つけられるくらいなら、最初から何も無ければいい。人に見捨てられるのが怖いから、捨てられる前に捨てる。だけど、そうやって自分を守っているはずなのに、なぜか満たされない。そんなひねくれた自分に一番必要なのは、意地もプライドも捨てて、良き理解者に心を開くことなんだと思えた。
今日、親の虐待やいじめなど様々なトラブルによって、他人を信じることが出来なくなった人が増えているように思う。だけど、そこに1人でもいいから、心から話せる"親友"がいるだけで、人生はきっと大きく違ってくるはずなんだ。劇中の2人がそう。自分の中に仕舞いこんだものを吐き出せず積み重ねてきた主人公は、それら全てを受け入れてくれた"親友"のおかげで、新しい人生の一歩を踏み出すことができた。
悲しいニュースも多いこのご時勢だからこそ、こんな映画を観て「人間っていいな」と思えればいいと思った。

モデレーターのコメント
「人間っていいな」と思えるのはとても素晴らしいことですね。そして心から話せる親友を持つことの大切さも教えてくれます。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (3)助け合い 


パッチギ!

2007-06-01 10:07:43 | 映画・ビデオ
レポーター ちんすけ

なんとなくTV をつけたら「パッチギ!」が放送されていた。なんとなく見ていた・・・が、もうその世界に引き込まれていった。「在日」をテーマに描かれたこの作品。こてこての娯楽映画なのかと思っていたら、そのメッセージの強さに圧倒された。  
 主人公はギターをはじめ、「イムジン河」を好きな在日の女の子と演奏した。そのとき日本と在日という壁を越え、彼は在日の人たちとつるむようになっていく。そんな時訪れた在日の友人の死。通夜で、お前に朝鮮人の気持ちがわかるか、帰れ!と言われ、見えなくなっていた壁に再びぶつかってしまう。
 主人公は歌では何も解決しないとやりきれなくなり、ギターを壊した。しかし、ラジオ番組に出演し、「イムジン河」を歌うことに。その歌声は、在日の人たちにも届き・・・。友人に「歌で平和を作れるか」と馬鹿にされた彼は、ひとつの答えを見つけたのだ。「イムジン河」に込められた朝鮮人の思いと主人公の葛藤が重なり涙ものでした。
 少し、乱暴で激しく、純粋な高校生を中心に社会問題を描かれ、きれいごとだけを並べていないだけに、「歌で何が平和になるの??」と誰もが一度は立ち止まってしまう疑問に爽やかな答えを与えてくれた。
   
モデレーターのコメント
 在日朝鮮人や中国人の問題は、私達がもっと深く理解しなければならないことです。教科書だけでは分からないことがたくさんあります。「パッチギ」のようなドラマが多くの人に紹介され、何かを感じ取ることが今こそ必要だと思います。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (7)男女の平等 (8)民主主義

おい!!鬼太郎

2007-05-28 21:40:29 | 映画・ビデオ
レポーター 目玉のおやじ

実写版のゲゲゲの鬼太郎を映画館で観てきました。小さい子ばっかなのかな~と思いきや!!同年代の人たちもいたのでちょっと一安心。実写版ってどうなのかな~とか観るまでは思ってたんだけど‥はじまってみたら!!すごくおもしろかった。後ろから足音がしてきて、振り返っても誰もいない!!それが何回も続いて‥‥‥次ぎ振り向くと!!妖怪が急に妖怪がでてきたりするところは本当にビックリしました!!
家族愛をすごく感じれる部分があってそこはすごく感動しました。妖怪が人間に恋をしちゃいけないみたい‥人間はいつか死んじゃうからだって‥なんか切ないね‥。
『笑いあり涙あり』この映画は観ないと鬼太郎のよさは語れません!!

モデレーターのコメント
 どんな家族愛なのかもう少し書いてもらうともっと見たくなる映画でしょうね。人間はいつか死ぬということは、死ぬときに自分の一生を肯定できるような生き方をしてほしいという願いが伝わってきます。

ピースキー
(1)生命の尊重  

タイタニック

2007-01-23 17:48:14 | 映画・ビデオ
レポーター:ひろみ


 誰もが知っている超有名な映画『タイタニック』は、私が大好きな映画です。決して沈まないと言われた豪華客船タイタニック号で、死を目の前にした人々の助け合いが描かれています。映画の中で流れているBGMが、見ている人の涙をより一層誘うものになっています。
 自分が死というものを目の前にしたときに、他人を思いやることができるのか・・・悲しいけど無理だと思う。自分がどうやったら助かるかしか考えられないと思います。でも映画では、人々を少しでも落ち着かせようと死ぬ直前まで楽器を弾き続けていたり、子どもに怖い思いをさせないように絵本を読んで寝かせてあげていたり、誰だって死ぬは怖いはずなのにすばらしいなと感動しました。

モデレーターのコメント
 「タイタニック」の映画は様々な人間ドラマを含んでいて、それがまた映画の素晴らしさを確固たるものにしています。自分が死を目前にしてどのように対処すべきか教えてくれる映画ですね。


ピースキー
(1)生命の尊重  (3)助け合い   (7)男女の平等

心から大切な人はいますか・・・?

2007-01-23 17:26:23 | 映画・ビデオ
レポーター:さゆこ

「私の頭の中のケシゴム」を見て永久の愛に触れたように感じた。幸せな恋人同士の二人が結婚し、本当に幸せな結婚生活を送っていたが、もうすぐ新居を建てるという時期に奥さんの行動がおかしくなってきた。最初は誰にでも見られる忘れっぽさだけだったが、徐々に家の方角、携帯の使い方なども分からなくなり、最後には自分が誰かもわからなくなってしまう。少しづつ自分の中から消えていく愛する人との思い出・・・その恐怖と戦う彼女の不安と絶望は図りしれないものだと思う。そんな彼女をたった一人で支える夫の一途な愛・・・「たとえ自分を忘れても永遠に君を愛してる」・・・
 お互いが本当に「大切な人」だということがスクリーンを通じて強く伝わってくる。もし私自身が病気になったとき、スクリーンの中の彼のように一途に想ってくれる人がいるだろうか、また私は自分のことを徐々に忘れていく人を最後まで一途に想えるか、そう考えると二人の愛がとても羨ましく思った。おかれている状況はどんな夫婦より絶望的なのに、逆に最高の夫婦のような気さえしてくる。・・・「なにもかも忘れてしまってもあなたを愛しています」・・・こんな想いをもてる相手に出会いたいと強く感じた。

モデレーターのコメント
 「たとえ自分を忘れても永遠に君を愛してる」といえるほど相手のことを尊重できるのはなぜでしょうか。そんな素晴らしさを教えてくれる映像に触れることは素晴らしいことですね。様々な障害を乗り越えて達する心の状態です。

ピースキー
(1)生命の尊重  (3)助け合い   

「美女と野獣」ちょっと一言・・・

2007-01-23 17:07:56 | 映画・ビデオ
レポーター:ショートっ子

この間、授業で『美女と野獣』を観ました。以前観たときよりも素晴らしい作品だと感じました。ここでは、親子愛、恋愛、友情など多くの愛をテーマに物語が展開されています。自分を犠牲にしてまで、愛する人を守り抜く姿に何度も心を打たれました。相手の気持ちを考えず、自らの思いばかりを押し通していては、けして幸せになれないとこの物語を通して感じました。
誰かを愛することで、人は優しくなり自然と笑顔でいられます。私は、人はみな優しい心をもち、温かい笑顔持っていると思います。最近の世の中では、目をそむけたくなるような事件ばかり起こっています。加害者の人たちに、誰かを愛しまたは愛されて優しい心を取り戻してほしいと、私は願います。この映画から、人を愛することが改めて素晴らしいことだと感じました。

モデレーターのコメント

 授業でたまたま見た映画で、「愛」の素晴らしさを再認識するという記事ですが、このディズニーバージョンの「美女と野獣」は原作とはすこし違いますが、原作とは違った意味で印象に残りますね。人を愛することの素晴らしさを教えてくれます。

ピースキー
(1)生命の尊重  (3)助け合い   (4)傾聴 

ブレイブストーリーを観て

2006-07-25 15:28:37 | 映画・ビデオ
レポーター 純子

 先日、映画館に「ブレイブストーリー」を見に行きました。自分の家族を元に戻すために、主人公が非現実の世界に行き、願いを叶えてもらうため、5つの宝玉を集めに冒険に出る、というストーリーでした。主人公・ワタルは人に優しく、命を大切にする少年で、仲間に出会いながら順調に旅を進めて行きます。同じく、願いを叶えるために、この世界にきた少年・ミツルは町を破壊し、森を焼き払い、早く宝玉を集めたいがために、邪魔するものは全て排除という考えをもっていました。
 この映画は暴力・非暴力がとても関連していて、ワタルのセリフには自然・命を大切に
する気持ちがたくさん込められているのが分かりました。自分の願いよりも、この世界の平和を願うワタルの気持ちに心をうたれました。
 小さな子どもには少し難しい内容ですが、映像を通して教えることで興味を持ち、理解
してもらえるのではないかと思いました。

モデレーターのコメント

自然や命を大切にすることを表現している映画はたくさんありますね。その一つとしてリストに入れられるでしょうか。子供にとって難しくても、感じることはできます。

ピースキー
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (6)環境保護






『AI』という映画

2006-06-16 07:47:57 | 映画・ビデオ
レポーター:紙谷奈保子

私は「AI」という映画を紹介します。
 最愛の一人息子が不治の病で倒れ、治療方法が確立されるのを待つ夫妻の元へ、感情を持つ人間の子どもそっくりなロボットのデヴィッドが贈られた。両親への愛をインプットされたデヴィッドは一途に母を愛したのですが、実の息子が治癒し自宅に帰ったことで、デヴィッドは一転、邪魔者になってしまいます。インプットされた愛の呪縛から逃れることのできないデヴィッドは、ピノキオの物語に倣って、本物の人間になり母の愛を得るために、ブルーフェアリーを探す旅に出るという話です。
 この話は生命の尊重にかかわってくる問題だと思い、取り上げました。ロボットとはいえ知能をもっているわけだから簡単に殺したりするのは許せないことだと私は思います。またそういうロボットを大量に生産したりすることで命の価値がどんどん下がってしまうことは恐ろしいことだと思います。近い将来、人間がこのようなロボットを作るようになるのは十分可能なことだと思いますが、命の重さ、大切さは決して忘れてはいけないと思いました。

モデレーターのコメント
 安易にロボットを人間の代わりにすることの問題を指摘した映画ですね。そして人間にとってはどんな障害を持って生まれても自分の子どもであり、また自分の親であるということを教えてくれる映画ですね。命の重さ、大切さを学べる映画です。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (4)傾聴  

映画「プラトーン」について

2006-06-09 03:16:39 | 映画・ビデオ
レポーター:悠

 この映画はベトナム戦争を題材とした映画です。監督であるオリバー・ストーンはベトナム戦争の帰還兵で、実体験に基づきこの映画を製作しました。この作品によりアメリカでは「ベトナム戦争映画ブーム」を巻き起こしました。(ベトナム映画ブームはこれで二度目で最初のブームは「地獄の黙示録」で起こりました。)
 ぼくは戦争映画のなかでこの作品が一番好きです。他の戦争映画ではあまり語られることのない人間の心の中の葛藤や心情がうまく表現されていると思います。他の映画では「敵は敵、味方は味方。」という考えが普通であるところを(ヒドイところだと愛国心などを必要以上に強調する作品なんかもあるが…)この作品では「敵=敵、味方=味方」という絶対的な位置づけがありません。一個小隊のなかの隊員が罪を犯しそれに反対する派閥の隊員が軍法会議にかけようとするが、ベトナム兵との交戦のさなかで味方に暗殺されてしまうという場面があります。実際の戦争ではこういった事実が多々あったのではないのだろうかと考えさせられる作品です。

モデレーターのコメント
 私もこの映画を観て、戦争というのは敵も見方もなく人間性を壊していくものだと実感させられました。アメリカにおいてベトナムの反戦運動が盛り上がり、最終的にアメリカ大統領に戦争を断念させたものは、ベトナムの戦場でアメリカ軍が行っていた非情な虐殺事件の報道でした。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   

「アキ・カウリスマキ」

2005-12-01 14:22:18 | 映画・ビデオ
レポーター:連太郎

フィンランドを代表する映画監督アキ・カウリスマキ。彼の映画の多くはフィンランドの貧しい男女を描いたものです。登場人物は多くを語らず、その台詞も一言二言ボソッと喋る程度です。また画面に映し出されるフィンランドの町並みは地味で寂しく、映画全体に物悲しい空気が流れています。しかしカウリスマキ映画の魅力は、貧しさから生まれるユーモアと可笑しさであり、決して人生に逆らわない男と女の生き方です。
印象的なのは彼らの目です。不幸や貧しさ、ささやかな幸せを前にしても彼らは騒がずただじっとその状況を見つめます。相手との会話さえも言葉ではなく目で。多くの情報と説明過剰な映像に溢れ、肥大化してしまった現在の(特にハリウッド)映画界(或いは我々の生活)にあって、彼らの姿は、本来の生活・人生とはもっとささやかな幸せと不幸せな中で営まれるべきなのではないかということを感じさせてくれます。

モデレーターのコメント
映像を通して人間の生活のあり方を紹介している映画の紹介、とても大切ですね。貧しさをどのように考えるかも示しています。

ピースキー (3)助け合い (6)寛容と連帯

アニメーション映画「アリーテ姫」

2005-11-24 20:26:54 | 映画・ビデオ
原作 :ダイアナ・コールス(Diana Coles)/『アリーテ姫の冒険』(学陽書房刊)/
製作:アリーテ製作委員会(Beyond C./電通/小学館/IMAGICA/オメガ・プロジェクト)/
監督:片渕須直/制作:STUDIO4℃/
配給:オメガ・エンタテインメントc 2000. アリーテ製作委員会(2001年7月21日、日本で公開)
(今後の上映予定:http://www.so-net.ne.jp/movie-eye/arete/theater.html)

レポータ: めるぼるんるん

アニメーション映画で姫や冒険の物語はいくつかありますが、この映画は暴力的でなく、考えるところの多い物語です。城の塔に幽閉されていたアリーテ姫は、たくさんの本を読み、想像力の豊かな人です。姫の結婚相手が多くの国から訪れますが、彼らの偏狭さを姫は見抜きます。街の人々の暮らしが自分の地位のために圧迫されていることを知っています。また、彼らが地位に縛られない自由さを持っていることも知っています。姫は姫としてではなく一人の人間として生きることを考え、行動を起こしますが、魔法使いによって阻止され、その魔法使いと結婚させられてしまいます。魔法使いと結婚し、連れ去られた姫は彼の城に幽閉されます。彼は魔法を使って領民を苦しめています。姫は知恵を使って、彼の魔法を領民のために役立てます。そして、誰にも束縛されない自由を得ます。これまで本でしか知らなかったものを自分の目で確かめる旅に出ます。姫は人間の平等ということを大切に考えます。姫の地位、決められる結婚など、について異議を唱えます。束縛からの解放についても決して暴力を使いません。相手の話をよく聞き、話をする、知恵を使って自ら行動することを大切にします。魔法使いの魔法を領民のために役立てるために活躍します。心の中に平和の砦を築くことが大切ですが、この物語は、子どもの心に好奇心をわかせ、非暴力・直接行動がとても楽しいことを教えます。ぜひご一見を!
【詳しく知りたい方はこちら 公式サイトhttp://www.so-net.ne.jp/movie-eye/arete/】

モデレーターのコメント
困難なことが起こっても決して暴力的に解決しようとはせず、何か良い方法はないものかと知恵を絞って考えるという想いをひとりひとりの心の中に創ること。それが、21世紀を平和の文化あふれる世紀にしていくことなのではないでしょうか。この映画を観ると、いろいろな解決方法を楽しく考えられそうですね。

ピースキー
(1)すべての生命の尊重(2)非暴力(3)助け合い(4)傾聴(6)寛容と連帯(7)男女の平等

映画「アイ・ラブ・フレンズ」

2005-11-24 20:26:00 | 映画・ビデオ
(公式ウェブサイト http://member.nifty.ne.jp/kobushi-pro/)
製作:(有)こぶしプロダクション
原作:山脇立嗣 戯曲「ずっと咲いている」
監督・脚本 大澤 豊
手話監修  米内山明宏
キャスト  忍足亜希子・萩原聖人・藤田朋子・田村高廣 ほか

レポーター:gehirn

この映画は、京都を舞台に亡き夫が残した写真館を守りながら、プロカメラマンをめざす聾(ろう)の女性(山科美樹)が、交通事故で子どもを死なせてしまったという暗い過去を持ち、悩み苦しんでいる聴者の造園技師の青年(柴田真)を励ますというものです。日常風景の一コマを切り出したような映画で、コミュニケーションをとる場面では、聾者である彼女よりも聴者のほうがとまどい、意志疎通に困難になっている姿など、自分の身のまわりにでも思い当たることがあるような場面がいくつも出てきます。聾者が聴者を励ますというストーリーですが、カメラマンの彼女の写真や造園技師の真の植えた桜草などを通して、誰もがみんな誰かの生きる力になっていること、障害のあるなしに関わらずお互いに支えあいながら生きているということを、この映画は教えてくれます。ロードショウではありませんが、全国各地で上映のとりくみ(http://www.neox.to/~kobushi/ILFsub05.html)が進められています。

モデレーターのコメント
障害者とそれ以外の人が共同して社会参加していくことは、平和の文化の大事な課題だと思います。お互いに支えあって生きていけるような社会をともに築くことへの勇気を与えてくれるような映画だと思います。前作の「アイ・ラブ・ユー」は第23回(2000年)日本アカデミー賞日本アカデミー賞協会特別賞も受賞しています。

ピースキー
(1)すべての生命の尊重(3)助け合い(6)寛容と連帯